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臨床診断学 診察 腹部編

ベルトなどは緩めてもらい、タオルをかけて準備する

視診

仰臥位、膝を伸ばして行う

形状、腫瘤の有無
皮疹、着色斑、瘢痕、静脈怒張、皮膚線条の確認→痛みの部位は事前に聞いておく

聴診

腸蠕動音の確認→聴診器は軽く温めておく
腹部血管確認→腹部大動脈、腎動脈、総腸骨動脈の順に確認
(振水音確認→イレウス時は聴取される)

打診

中指の中節骨部をもう一方の手の中指でスナップを効かせて叩く

全体確認→手は温めておく 
9領域に分けて打診する 
痛みのある場所は最後にまわす

肝臓打診→肋骨との位置関係、肋骨弓からの距離を調べる
脾臓打診→3列に分割して打診する 脾腫あるとトラウベ三角部で濁音

(肝臓叩打診→手のひらの上から拳で叩き、痛みあるか確認)
(脾臓叩打診)
(腎臓叩打診)

触診

痛みがないかは適宜確認しながら行う

全体触診→腹壁を1cm以上圧迫しない 圧痛・腫瘤・筋性防御確認
全体の深い触診→痛みのある部分は押しすぎない

肝臓触診→腹式呼吸してもらい、呼気時に指を深く入れる
次の吸気時に腹壁の上りより少し遅れて手が上がるようにして触診する
(少しだけ腹壁にめり込ませる感じ)
少しずつ頭側に部位を変えていく

脾臓触診→腹式呼吸してもらう 肝臓と同様に行う
もう一方の手は胸郭を後ろから支えるように背部にあてる

(腎臓触診→肝臓と同様に行う
もう一方の手は後ろから腎臓を挟むように添える)

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