見出し画像

コロナワクチン接種・副反応に際して何が必要? 現役医大生が身をもって学んだ話

ものすごく久しぶりの執筆です。
ざっくり自己紹介しますと、僕は去年から約4か月医学系記事を毎日連続投稿していた医学生です。
試験や実習で忙しくなり、長らく書いていませんでしたがようやく記事を書く余裕ができてきました。

さて、今回は実際に接種を受けた体験談も合わせて新型コロナウイルスワクチンの接種について書こうと思います。
接種する前や接種した後にしておくとよい準備についても書いたので、打ちに行く前に読まれると役立ちます!

原則として厚生労働省などから公表されているデータを元に書いていますが個人的感想も含まれますのでご了承ください。

今回接種したワクチンについて

今回接種したワクチンはファイザー社製のものです。
このワクチンは一般的に用いられている不活化ワクチンや生ワクチンとは異なり、mRNAワクチンと呼ばれるものです。
不活化ワクチンや生ワクチンは病原体の本体を注射するのに対し、mRNAワクチンでは病原体のRNAを注射します。
このRNAを元に体内で病原体の一部が合成され、免疫反応によりその病原体に対する抗体が体内で合成されるという仕組みです。

※mRNAワクチンを接種すると遺伝子が組み替えられる、というような説がネット上でしばしばみられます。少なくともこの抗体産生過程でRNAがDNAに組み込まれるような機構はなく、またRNAは不安定で分解されやすい物質なので体内に残存し続けるというのも考えにくいことから遺伝子組み換えは起きないと個人的には考えています。
もちろん断定はできませんが。

注射形式も一般的なワクチンで行う皮下注射ではなく、筋肉注射です。
筋肉注射は
①筋肉は血流豊富なので免疫が形成されやすい
②皮下注射より注射後の痛みや腫れが生じにくい
という点から選択されたのだと考えられます。

このワクチンは原則として3週間あけて2回接種することになっています。
1回だと抗体ができる割合は約60%、2回だと約90%となっています。
(この点に関しては通常のワクチンも同様で、2回打つ方が抗体はできやすいです)

テレビなどではワクチンさえ打てば感染を恐れなくてもよくなるように言われることがありますが、完全に感染を防ぐわけではないことには注意が必要です。
ワクチンの主な作用は重症化を防ぐことと、感染時にウイルスを周囲に排出しにくくなる(排出する期間が短くなる)ことです。

次項以降から副反応、実際に接種を受けての体験談についてふれていきます。

ここから先は

3,042字

¥ 500

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

記事閲覧ありがとうございます 毎日医学系記事書いています! スキ・サポートいただければより励みになるのでよければお願いします! 質問・感想などコメントもご気軽にどうぞ