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【ADV-PCG】第2回いつかきっとダブルレインボー杯 大会概要、レポートまとめ、雑感など

 2023年7月1-2日に行われたADV-PCGレギュレーションの自主大会「第2回いつかきっとダブルレインボー杯(W虹杯)」について書きます。昨年と比べて2倍以上の多くの人数での大会になり、2日間に渡って行われたためテーマごとにわけて記事を作成していきます。
 

 これまでに「シングルバトルの結果と参加者のレシピ」「ダブルバトル全
般」についてそれぞれ記事にしました。このページではこの2つの記事内で書くスペースがなかったものについて書いていきます。




対戦動画

やつはしさんのyoutubeチャンネルで大会中に撮影した動画が投稿されています。1日目のスイスドローではそのうち1テーブルで対戦の様子を録画していました。決勝トーナメントのものもあります。


参加者のレポートなどのまとめ


  今回のW虹杯に参加された方の大会レポートやデッキ記事をまとめました。基本的にDiscordやTwitter、Noteで確認できた順に載っています。新しく書かれて載っていない方はご連絡ください。SNSに投稿されているものは載せきれていませんが、Twitterの「#W虹杯」タグや大会名の検索で見られますのでぜひ見てみましょう!


オガワさん

トミオカさん


わせさん

ダブル

シングル


ヒビキさん


Kさん

元からあったデッキ記事に追記されています!

emptyさん


ハシダムさん

ればにらさん

めたるさん


やつはしさん

こいしさん


いつさん


すーさん

てぃらさん

あいあーげさん

KGさん


キューさん

おすしさん

シジミンさん

寒天

シングル

ダブル


その他W虹杯に関するもの

動画:ポケカ老害オタクが「PCGシリーズの大会」に参加してきた!

だいこんおろしさんと708さんの対戦レポートも動画内にあります。


海外のサイトによるW虹杯の記事

結果やメタゲームについて英語で書かれています!


W虹杯の開催概要

イベントのトーナメント結果やデッキレシピ以外について振り返ります。

シングルバトル1日目

 1日目は大きな部屋でメイントーナメントの予選スイスドロー6回戦が行われました。予選終了後もフリー対戦やトレードなどが活発に行われ、自分を含め多くの人が22時までPCGを楽しんでいました。また景品や参加賞、おみやげの提供も多数ありました!ありがとうございました!!

シングルバトル2日目

画像はハシダムさんのTwitterから引用させていただいています。

2日目は2部屋を借りてそれぞれのイベントを行いました。結果は別にまとめてある記事をご覧ください。

ダブルバトル

決勝トーナメント出場や1日目のみの参加という方がいるため当初はどれくらいの参加者になるかとも思いましたが、想定をこえる人数が集まり2部屋で行われました。結果は別にまとめてある記事をご覧ください。

当初予定されていたイベントは以上でしたが、多種多様なシリーズおよび遊び方で活動している過去レギュユーザーが集まっていたので参加者を募って色々なルールで遊ばれていました。

WCS2004対戦会

 貸出デッキも使って04レギュ(だいたいVS-ADV4)の対戦が行われました。WCPまで使えるルールだとADVのカードは使いにくいことも多いため色々なカードを見るいい機会になったと思います。なお極端な環境を生むベトベトンexは禁止されました。


BWキューブドラフト

 あらかじめ用意されたカード群から一律で配布されるカードと、1枚ずつ選んで他の参加者に回していって集まったカードでデッキを組んで対戦するキューブドラフトも行われました。今回はめたるさんのBWシリーズを中心にその前後のカードも含まれるカードプールでした。自分はカメックス(ばくりゅう)とケルディオEX、ブラックキュレムEXをメインにしたデッキで、他の人とかぶらずにポケモンは集まったもののサポートが弱かったせいか、1戦は事故ってしまい2-1という結果でした。普段使わないカードで新鮮でした!

画像はだいこんおろしさんのTwitterから引用させていただいています。


VSキューブドラフト

 VSシリーズのカードが1枚ずつ束になっているキューブドラフトも行なわれました。悪・鋼・レインボーエネルギー1枚ずつが配布され、基本エネルギーは何枚でも使えます。どのカードを取るかというドラフト要素がありつつシャッフルがほとんどないなど手軽さもあって好評だった印象で、全勝者が決まった後もフリー対戦を行いだいたい勝率5割くらいでした。

 VSシリーズといえばワザマシンと効果のある悪・鋼エネルギーだと思ったのでなるべくそれらを使うデッキにしました。もっとエネルギーを増やした方が勝率はいいと思います。

GLC(ジムリーダーチャレンジ)紹介

 選択した1タイプのポケモンのみ、同名カードは1枚までといった特殊なルールでデッキを組むGLCについても普及されました。国内では現行やレギュ落ちしてすぐのシリーズで遊ぶプレイヤー、または海外で流行しているルールでPCGで遊ぶ中ではあまり見られなかったので新鮮でした。同時刻に開催されていたブードラに参加していたため今度教えてもらおうと思います。

 
 この他にも旧裏面から現行まで様々な時代のカードでフリー対戦が行なわれており、ミニマムパックでの対戦などもあったようです。会場前の8時40分くらいにおそらく一番最初に来て、近くで夕食をとっている間に22時になってしまいあっという間でした。PCGのデッキをつめたストレージを3個持って行ったのですが1個ぶんしか使わないまま時間になってしまったくらいなのでカードを持っていなくてもぜひこういった機会に遊びに来てください!


上位入賞デッキやデッキ分布についての私見

 デッキレシピが揃っているので今回の大会全体の結果を振り返ってみます。しかし私自身は3勝3敗でそこそこの結果だったので理解が進んでいなかったと思います。まずは参加者本人の記事やツイートを参考にしましょう!

上位入賞デッキについて

 後ほどデッキタイプごとにまとめて触れていますので、使用者が他にもいるデッキの方は短めですがご容赦ください。

1:メガニウム

ONEのフリー対戦ではたびたび目にしましたが実績をあげたのは当時以来かもしれません

 メガニウムδはわるいバンギラスに対して相性がよく、「メガインパクト」で弱点をついてぴったり一撃で倒すことができます。さらに「デルタリダクション」は相手の攻撃力を下げる効果を持っているため次の「スピンテール」はベンチへのダメージを与えられなくなり、3エネつけられなかったり闘弱点が消えたりしている場合でも着実に負荷をかけることができます。
 またメガニウムexもこの構築ではエネ加速要因としての役割がメインですが、場合によってはわるいサナギラスや闘タイプのバンギラスの弱点を突くこともできます。タッチされているラティδや「グロウヒーリング」の10回復でメインのメガニウムが不利な相手にも対処できたようで、とても環境にあったデッキ選択だったといえるでしょう。メガニウムδは呪われたほこらでダメカンが載ってしまうデメリットもありますが、この日のバンギはほこらを入れていない構築ばかりだったのもいい読みです。
 他にはトレーナーロックやトラッシュ対策のためか回収装置が入っておらず、農夫1枚のみでポケモンの実物が多く入っているのも特徴です。

2:バンギマイン

ご本人の記事に特徴的なカードについてはほぼ書いてあります!

 2種類のわるいバンギラスを採用し、環境に多い闘弱点をつくのを狙っています。エネルギーも闘とダークメタルを複数採用しておりワザを出しやすくしています。他にはマルマインが2枚でこれをサーチするカードもなく最低限の採用といえるのが特徴的で、手張りで3エネバンギラスを立てる基本的な動きの方を重視している印象も受けます。

3:サーナイト

以前から使われているデッキで、ご本人の記事は経過も確認できます

 サーナイトδは苦手な超タイプがメインのデッキがバンギマインを警戒してかかなり減っているため、この大会では有利に戦えることが多いデッキ選択だったと思います。「ふういん」も対策できるジュカインδやトロピウスδを入れずに別の対策をしている場合があり通りやすくなっていました。バンギマインとの対戦はお互いに入れるカードによって相性が微妙なところなのでそこがポイントになるでしょうか。 
 アメとピジョットを使うことが多いサーナイトデッキの中では特徴的な構築ですが、トレーナーロックは相変わらず多いままでいまの環境にも合っているように思います。

4:化石ヌケテッカ

ご本人の記事に環境想定なども書かれています!

 「ぬけがら」が止まってしまう封印の結晶対策でプテラexが採用されています。ヌケニン対策はいくつかありますが、全体的なメタゲームが封印を使うか封印対策をするかという面に絞られている感があり「デュアルオーラ」やサーナイトδの「ふういん」といった他の対策はあまりされず高勝率につながったのかもしれません。
 構築面では入れたいカードが多く60枚に絞るのが難しいデッキタイプですが、ツチニンやヌケニンが3枚のところやねっこの化石の不採用など一見4積みしがちなところを削っているところが工夫されています。

5:バンギマイン

ご本人の記事では入れなかった候補カードや別パターンのレシピも書かれています!

 そっテレと「ねがいごと」ジラーチ・ラプラス・エイパムを使った組み合わせが採用されています。また「ほしのねがい」ジラーチが不採用でマジハンも2枚採用など自動的に入れていそうなカードを削っているのも特徴的です。想定される相手のデッキタイプも変わってきているので深く考えずに入れているところももう一度検討してみる必要性が感じられます。

6:バンギマイン

記事ではイベント全体についても書かれています!

 こちらのレシピでは闘バンギとレインボーエネルギーの採用が特徴的です。ダメカンを載せるデメリットがありバンギデッキではあまり見ないカードですが、マルマインやジラーチも含め色々なワザが使いやすくなっています。少し前と比べて場にダメージを貯めるよりも重要なポケモンを1体ずつきぜつさせるパターンが増えている印象はあるのでこのような採用方針も考えられます。

7:マルレアコロロ

ご本人の記事で旧裏のデッキとの関連に触れているのも面白かったです

 「エネエネボンバー」から一気に主導権をとるデッキは多かったですが、それら同士のミラーは先に準備が整った方がマジハンと幹部を使いながら強い攻撃をしかけられるので有利です。この点はコロロマイン系が得意としているところで、苦手にしているソルロックやライチュウδが減り気味だったのもいい判断でした。また一部人気のポケモンがいるものの多彩なデッキタイプがある中で、おおむね一貫したプレイングが通用するのはミスや裏目が起こりづらくいいところです。
 HPが低いポケモンが多いデッキでホロンエネルギーを採用しているのが特徴的ですが、バンギ対策でぎりぎり60ダメージが出る程度の闘弱点をケアできるのと、そのバンギがカードが揃っていない中でヨーギラスやサナギラスで弱点をついて少しずつ削って倒すという勝ち筋は実際のところよくあるので気が付きづらいところでいい採用カードだと思いました。

8:Destiny

大会レポートのほか、デッキは別記事にとても詳しく載っているのでどちらも見ましょう!

 色々なポケモンが入っているので極端な相性になっているデッキが少なく、またたねポケモンが中心で単体で戦えるカードが多いので事故率も少ないため、どんなデッキが多いかよくわからないような大会では安定した活躍が期待できそうです。自分も使ったデッキタイプなのでデッキ選択としては
よかったと思いたいです!


デッキ分布について

 今回の参加者の使用デッキを見ながら各デッキタイプごとに触れていきたいと思います。どれに分類するか難しいデッキはこちらの主観でわけていますがご了承ください。なお上位入賞のところですでに触れているデッキは省略している場合もあります。こちらもまずは参加者本人の記事やツイートを参考にしましょう!

バンギマイン 8
カイリューexδ 5
ナッシーライチュウ 3
カメルギア 2
ライボルトex 2
マルレアコロロ 2
ナッシーレックδほか 2
ラティラティδほか 1
オドシシレックほか 1
オドシシバクーダレック 1
メガニウムδ+ex 1
サーナイトexδオニドリル 1
化石ヌケテッカ 1
わるいカイリューRニューラ 1
ウインディマイン 1
ラグゴドラ 1
ジュペラミ 1
ナッシーマイン 1
フライゴンサンダース 1
ルンカル 1
ハッサム単 1
ハサレック 1
キングドラexδ 1
無限サークル 1
ジュカインマイン 1
ADV4カイリキーネンドール 1

 今回の使用デッキはこのような分布でした。バンギマインが8人と最も多いですが、総数43人から見ると2割くらいなのでバンギ対策をすれば高勝率を取れるかというとそれも微妙というところです。その時々で有力視されているポケモンがいるものの使用者が1人だけのものも多く、やはり多様なデッキタイプが使えるPCGシリーズはいいですね!

バンギマイン 8

 今回の大会で使用率トップでした。予選突破した8人中にも3人含まれており勝率も高いです。前評判も高かったと思いますがその通りの実績をあげたといえるでしょう。
 以前自分でも一度記事にしていますが、過去レギュとして遊ばれるようになってから主流となっている構築が変化しています。

 今回の8つのバンギマインは全員、
・ふしぎなアメ
・ピジョットやマグカルゴなどの進化カードの展開サポーター
・呪われたほこら、砂漠の遺跡
が1枚も採用されていませんでした。PCGが現行だったころに遊んだきりの方から見たら驚かれるかもしれません。

8つのバンギマインのレシピの中で採用の有無で対応が変わりそうなカードを数えてみました。

闘バンギ 1 1 1
 いわゆる茶バンギの採用が増えているのも特徴的です。ホロンFFが入っていないデッキにはこちらが必ず採用されており、闘弱点を突くだけではなかなか勝てないようになっています。
 以前のバンギマインピジョットのミラーでは「スピンテール3~4回+岩マシンを先に使って場を崩壊させたら勝ち」というケースが多く、途中で茶バンギで黒バンギを倒しても効果が薄いと評価が低かったのですが、今の構築のミラーはアメやピジョット、岩マシンが入っていないためバンギラスやエネルギーのついているカードを1匹ずつ倒し息切れさせて勝つケースが増えています。それを考えると茶バンギのバトル場への圧力も役立ちそうで評価が変わってきそうです。

マジハン 4 2 4 4 4 4 4 4
封印 2 2 2 2 2 2 2
 この2種のカードは高い確率で採用されています。封印の枚数は色々な候補がありそうですが、入れている人は一律で2枚というのも面白いです。形勢が微妙なときは封印は2枚と当て推量するのもありかもしれません。

暴風 2 2 2 2 3 2 2
 ピジョット等が入っていないためサーチできず、暴風は必須枠ではないとも思っていましたが実際はほとんどの人が採用していました。エネエネボンバーを一度は使いたいという考えでしょうか。対戦する際は暴風は入っていると思った方がよさそうです。

岩マシン 1 1 1
以前はほぼ100%採用されており2枚入っているものもごく普通という感じでしたが、半分以下と少ない枚数になっています。当時はベンチに置きっぱなしにするキルリアやメタングは1進化経由を徹底することも重要なプレイングでしたが、どんどんアメを使っていっていいのかもしれません。

そっテレ 1 2 1 2
ハギ+サーチャー 1 1 2 1 2
これらの奇襲性のあるカードもほとんどの方が採用しています。実際に引けているかという問題もあるので過度な警戒はしなくてもいいですが、余裕があるときはこれらのケアもした方がいいでしょう。

PCG2ジラーチ 2 1 1 1 1 1 1
ADV4ジラーチ 2 1 1 1 1 1
ブーバー 1
ラプラス 1 
序盤のサポートは「ほしのねがい」ジラーチが最も多いですが、「ねがいごと」ジラーチもかなりの割合で採用されています。キリンリキはバンギに対しては効果を発揮しきれないかもしれません。

FF&炎(セット数) 2 2 2 2 2 2
 茶バンギが採用されていないデッキでは必ず入っており、両方というレシピもありました。1枚ずつつけなくてはいけないため揃えられないこともありますが、何の妨害もしなければ1体は効果がはたらいたバンギが出そうです。またどのレシピも2枚ずつ入っていたので、3枚目のFFはほぼ入っていないと思ってもいいかもしれません。

ヒーリング 3 4 2 4 3 3 3 3
 全員が複数枚採用しています。他に手がない時に状態異常を狙うことが多いので仕方ない面もありますが、場に複数枚確認できない場合は使われやすそうです。

レインボー 2
闘エネ 3 4
  主に茶バンギ向けのカードですが、サナギラスで攻撃する機会も考えられていそうです。スクランブル以外でも「がんせきおとし」を使われるおそれがあります。

 参加者全体のリストを見ると闘のタッチはかなり多く見られますが、バンギ側の闘弱点への対策がかなり厚くなっており、闘ポケモンの攻撃を凌いで勝った試合も多そうです。かわりにほこらや封印の枚数が少なくアメとピジョットがないためバンギ側の展開力はやや落ちているようにも見えます。今後もこのようなタイプが多い場合は闘タイプにこだわらず、ポケパワーを多用して120ダメージをバンギよりも効率よく出す方が勝ちやすくなっているかもしれません。

カイリューexδ 5

 バンギの次に多いデッキタイプはカイリューでした。5つのうち3つは共有された同じレシピなので違う場での分布は少し減るかもしれませんが、要警戒のデッキであることは間違いないでしょう。同じ効果で1進化のライボルトexもいますが、バンギマイン対策やそのバンギに多数採用されているサナギラスに弱点を突かれるためこちらの方が人気だったようです。
 原則的には「つんざく」を特殊状態で止めるのが有効ですが、ワープエネルギーがどのデッキにも必ず採用されたうえで他の対策も併用されておりうまくいかないかもしれません。カイリューは構築の自由度が高く自分もまだ確立したレシピを記事にできていませんがぜひ考えていきたいです。


ナッシーライチュウ 3

 「スピンテール」を多用するバンギに強く、環境によってはトップの位置にいたデッキと思いますが、ホロンFFに加えてライチュウと互角に戦えるサナギラスが多用される現在主流のバンギの形に対しては大きく有利といえず、やや厳しい立ち位置になっていたかもしれません。このデッキが得意にしているカメやコロロ、ジュペッタなどをバンギやカイリューが減らした面もありそうです。最近はヒーリングやワープエネを入れているものも増えていましたが、今回はどのレシピも鋼エネを採用しています。相手として想定するなら鋼・W虹・スクラン型と思ってよさそうです。


カメルギア 2

 ほこらと岩マシンが多いバンギよりも今の形の方が戦いやすく、対バンギという点については悪くないデッキと思いますがバクーダやハッサム単、ウインディといった有利な相手も少なかったため総合的にはやや戦いにくかったでしょうか。今回の2つのレシピはフーディン☆、ハガネールex、カメールとピジョンの採用が共通しており、今後もこの傾向があれば意識しておきたいところです。

ライボルトex 2

 単構築に近いデッキも一般的にはありますが、闘弱点が厳しいためか2つのレシピともミュウexも入れたミュウボルトの形に加えてさらに別のアタッカーを採用した形になっています。今回のようなメタゲームでは1進化でスペースを食わないところでカイリューと差別化されていくかもしれません。

マルレアコロロ 2

 環境にマッチしていていいデッキ選択であることは確かですが、よくこのデッキを使っている参加者もいるため単に好みという面もあるかもしれません。強い代わりに特定の対策が大きく刺さるので使用者が増えてきたら意識した方がいいでしょう。

ナッシーレックδほか 2
ラティラティδほか 1
オドシシレックほか 1

 色々なたねポケモンをタッチしたツールボックス・シルバーバレット・Destinyなどと呼ばれるデッキは分けにくいのですがこちらにまとめました。
自分も使ったうちの一人ですが、どの使用者も以前からこのタイプのデッキをよく使っており個人としての傾向が強いため、違う参加者の場では使用率は低くなっていそうです。
 デッキとしてはもうすこしバンギが多数の環境から進み、多様なデッキが使われている方が勝ちやすかったでしょう。封印漂流者とオドシシレックが多いLTBはロックデッキの【オドシシレック】に分類するか微妙なところですが、リムーブやマジハン、トレーナー回収カードが少ないためこちら側に分類しました。

使用者1名のデッキ

オドシシバクーダレック
 
オドシシがメインの純粋なロックデッキは1つのみで、最近の評判や実績から考えると非常に少なかったです。対策側に回るか対策されていると読んで別のデッキを使う方に回ったのでしょうか。「つきおどす」連打はゲームがつまらなくなると言われることがありますが、特に制限しなくてもこのような状況になるのでバランスは取れているのではないでしょうか。

わるいカイリュー
 自分の記事でも紹介したことがありますがわるいガラガラが採用されています。FFが働いていてもダメージをあげた「かわらわり」で効果を無視してバンギを倒しやすいので環境にあっている選択と思います。ほこらが苦手ですが採用率が減っていることもいいところです。

ウインディマイン
 単デッキで事故りにくく、「あやしいなきごえ」も「フレイムヒーラー」で無効化できるためオドシシとの相性がいいです。このレシピはスタンでは珍しいポケモン図鑑も採用されており、「つきおどす」を避けながら展開できるのも斬新です。
 ウインディを対策するためではなく別の用途でラティオスexδやミュウ☆が採用されているケースが増えているところは少し気になるところです。

ラグゴドラ
 採用ポケモン同士のシナジーが多く、構築やプレイングが面白いデッキです。闘のラグラージやヌマクローがFFつきバンギラスの弱点を突きづらくなっているところは向かい風かもしれません。オドシシ系ロックデッキやたねウィニーのデッキが多い場だとより活躍しやすいです。

ジュペラミ
 不利なバンギマインに対抗するために磁気嵐やウソッキーが採用されています。以前主流だったバンギに対してはルナソルで事故らせている間に勝ちを拾えることもありましたが、今回のような分厚いサナギラスラインをシンプルに育てられるほうがより厳しいようにも思います。ナッシーδやカイリキーなどの闘ポケモンに強いのでバンギ対策のデッキが増えてくれば有利な立場になれるでしょう。

ナッシーマイン
 速攻を仕掛けられるデッキで、マルマインミラーに強いですが抵抗力を持っているバンギが多いと少し厄介だったかもしれません。パワーロックに比較的強く、自身も封印を使える強みもバンギマインに刺さりづらいのでこれが減ってくるとより強い立ち位置になってくると思います。

ルンカル
 バクーダやウインディなど弱点で優位にたてるデッキが少なかった点は不利な環境でした。一方でほこらや岩マシンが少ないバンギに対してはそこまで悪くない相性で、雷タイプのカードも少なくなってきているところは好相性です。

フライゴンサンダース
 超抵抗のバンギは苦手ですが、それ以外は高いスペックを持っています。展開用のポケパワー持ちやフライゴンexの動きに直接関係しない進化ポケモンが入っておらず、ドローとサポーターでメインのフライゴンを立てやすいようにしているように思えます。

ハッサム単
今のバンギマインやナシライに対して互角以上に戦えるのは大きなメリットです。他方でラティオスδやミュウδがタッチされていることが増えているのは不利なところで、どのデッキと当るかの差がますます大きくなっている印象があります。

ハサレック
 ハッサムのパワーに加えてレックδで不利なカメルギアなどに戦えるデッキで、ハッサム単よりはアイスバリアも突破しやすいです。昔は主にハーフデッキで活躍したデッキでスタンでの研究はほとんどされていないため、今後の研究するのも面白いように思います。

キングドラδ
 闘タイプで硬いのでバンギに強く、エネ加速や闘のシードラを経由しながら攻撃できるためオドシシにも相性がいいです。最近オンライン対戦で注目されているデッキで確立されていないところも多く、今後もバンギやオドシシや多ければ立ち位置のいいデッキになるでしょう。

無限サークル
 ホロンサークルを出し続けるロックデッキで、ブースター☆のやけどだけでサイドを引く特殊なデッキです。今回は制限時間が比較的長めなことも向いていました。トレーナーロックなど弱点もありますが、苦手な効果でなければポケモンの数値に関係なく勝てるところは強いです。

カイリキーネンドール
 
カイリキーは「はりきり」が採用率の高いレックδやラティオスδに対して発動しやすく、「かわらわり」がホロンFFを貫通することも嬉しいです。ネンドールは「サイコトレース」で展開しつつ攻撃できます。バトル場でしか使えませんが、ワープポイントやいれかえが多く入っていて別のポケモンで攻撃することもできます。色に加えてロックから解除しやすい構築で、オドシシに対してかなり強そうです。

ジュカインマイン
 このデッキは主催のオガワさんからオリジナルデッキ賞に選ばれました!おめでとうございます!以下その理由を掲載させていただきます。

1:エネ加速手段が乏しいジュカインexδを、本来アンチする対象のマルマインexで加速させる点。

2:エネエネボンバーでサイドを引かせることによってパワーリベンジの打点がアップするシナジーが美しい点。

3:最強のポケパワー(エネエネボンバー)とポケボディー(サンドヴェール)を入れることで封印の結晶を強く誘い、ジュカインexδが2エネで攻撃できる点。

4:ダグトリオとマジハンの組み合わせでトップメタであるバンギマインにおいてホロンFFを移動し、弱点で処理できる点。

 
 私もジュカインのロック性能や取られたサイドによってダメージが上がる点はエネエネボンバーと相性がいいと思っていましたが、エクストラリキッドで止まってしまうためキモリやジュプトルで止めておくのが難しく思い形にできていませんでした。今度ぜひ使ってみようと思います!

いそうでいなかったデッキタイプ

 過去のPCGシリーズの大会や直前のTCG ONEの対戦などの結果から使用者ゼロになっているのは少し意外にも思えるデッキをあげていきます。使用者がひとりいるかいないかは個人の好みによるところも大きいですが、今後の環境によってはまた使われてもおかしくありません。

ラッタロック
リアクトカイリキーマイン
アブソリューション
グロスカイリュー
封印マグマ
など

 
今回はバンギマインを中心にした環境で、実際にバンギを使った方はもちろんですがそれ以外のデッキも構築がバンギ寄りになったりデッキ選択が変わった例もありえます。他方でオドシシは闘タイプやトレーナーロック、ミュウδと基本エネの採用などでかなり強く対策されていたように感じます。

おわりに

 3回に分けてW虹杯の記事を書きましたが、今回で全体のものとしては一通り終了とさせていただきます!いろいろなことを書けるような大きな規模の大会にしてくださってありがとうございました!今後も記事の作成やできそうな運営などでADV-PCGを盛り上げていきたいと思いますのでよろしくお願いします。



※デッキ画像は「ポケモンカード 旧シリーズ検索」さまのサービスを利用しました。


他のADV-PCGの記事まとめ
https://note.com/kanten620/n/n0f54f94af7e0

サポートいただいた分野により力を入れて記事を書きたいと思いますので、もしよろしければお願いいたします!