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僕の写真を使ってくれたnoteたち

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みんなのフォトギャラリーで僕の写真を使ってくれたnoteのうち、とくにみなさんに紹介したいnoteを集めました。
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#現代詩

スイッチ

スイッチ

大事だったはずのいろんなものが
どうでもよくなる
スイッチ

普段は見えない
あることさえも
感じない

でもそれが見える瞬間があって
それは
大抵
一回につき
何時間か続く

タイミング
が合えば

たぶん押しちゃうだろう

一度押したことがあれば
それを
「押すことができる」
ことがわかる

だから、
ゾクゾクする

楽しくなんかない
楽しいけど
楽しくなるけど

スイッチが見えることは
不幸

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【詩】現代

【詩】現代

「大丈夫」
「元気になった」
「ありがとう」
「すごい」
「ウケる」

なんて、返信するときの
疲れきった体
無表情
うつろな心

誰かと
つながっているような気持ちで
そのくせ
さみしくて
むなしくて

木枯らしはもう吹いたのか
それさえも知らず
もしかして初雪も
とうのむかしに降ったのか

お父さんお母さん
わたし
きょうも何とか
生きていました

【詩】「見つからない」

【詩】「見つからない」

見つからない見つからない
どれだけ目を凝らしても
どれだけ耳を澄ましても
どれだけ声を嗄らしても

見つからない見つからない
そのことに戸惑いながら
そのことにたじろぎながら
そのことに絶望しながら

生きていくその日々にそっと溜息をついた

歩いてくその道程(みち)の斜度に俯いた

生きていくなら歩み続けていくしかないと思い知っても

見つからない見つからない

【詩】「不満」

【詩】「不満」

想いが切なくなっていくだけならば
サヨナラを君に言えばいいかな
心が焦げていくだけの日々ならば
もう君に何も言わなくていいだろう

言葉を費やすのに疲れを覚えだして
どれだけ時が経つのだろう
君も気付いているはず
僕の熱が失われていること

君には君の事情があるのだろう
それを理解はできるけれども
分かれない場所も僕のカラダにあるんだ

悔やむかもしれない 
だけどそうでない可能性もある
振り子は

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言葉の台風

言葉の台風

この街がストレスに感じるのは
今の僕がまっさらじゃないから

すれ違う人も信号機も
チカチカと目立って仕方がないよ

刺激が強いなかで流れるのは
弱った自分じゃ苦しいな

夜に歌ったロックの夢
最大級のバカみたいな夢
塵になっても愛していたい
僕の中の病みこんだ部分
救われる様に育ててく

終わらない 終わらない

6月の雨が僕を刺して
傘などない様に撃ち抜かれ
くだらない言葉の台風
いらない感情

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【詩】上手に生きる

【詩】上手に生きる

つかまらないタクシーに
やっと乗れる夜

さっきまで馬鹿みたいに
笑っていた隠れ家的な店

自分の顔にうつる街の明かり

思いっきり楽しんだ後に
頬に流れる涙

走っている
走り続けている

流れる涙の意味はわからない

家の手前で降りるタクシー
セキュリティキーで入る家
階数を押して溜息をつく

家族に見せる顔は
いつも通りに

求められる像を
求めている

手に入れたいものは
手に入れた

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【note詩歌を集めましょう】にはじめて俳句を入れた

【note詩歌を集めましょう】にはじめて俳句を入れた

こんばんは、匤成です。

僕の持っている「note詩歌を集めましょう」にはじめて俳句を入れました。ウールーズさんは、いつも僕のところへ覗いてくださる方で、俳句を嗜まれています。

僕個人が、勝手に拡散したかったので。

僕も、吸入器は小学校に上がってもしばらくお世話になっていました。

寸評;全体的に漢字で占められていて、余裕のなさが伝わる。〈夜夜中〉は読みづらいけど、“夜よなか”だと穏やかすぎる

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【詩】傷口

【詩】傷口

君の気持ちを救ってあげる
君のための精いっぱいの思いを
君だけのために

僕ができるのはそれくらい
僕が辛いときに救ってくれたのは
君だから

君はいつだって素敵な人だ
君の地獄は僕がもらってあげる

僕にはそんな力はないけど
そばにいてあげるよ

僕の不幸な話を一緒に話そう
君の不幸話と一緒にして

いなくなるは僕の口癖
だって今でもこうして生きているから

僕はいつだって気がふれて
大声でいな

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【詩】白線

【詩】白線

最後は最悪だった
今も最悪の中にいる

白線を通り越し
助けに行く
助けに行く自分を
助けに行く

確認作業は自分の中にはない
他の誰かの価値で自分を
確認する

白線を越えて
手を伸ばして助けられたら
その手は何があろうと離さない
相手が憔悴し力を奪われても
まだ離さない

耐えられず逃げ出しても
自分につけた血液の赤で
それさえも許さない

自分以外の景色を見るなら
全ての時間を奪ってでも

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