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【Netflix】「史上最悪のルームメイト/シーズン2」ホラー映画より怖い「人怖」ドキュメンタリー

【概要】


史上最悪のルームメイト
Worst Roommate Ever
2022 | 年齢制限:16+ | 2シーズン | ドキュメンタリー
ルームメイトの正体。それは凶悪な詐欺師や冷酷な殺人鬼だった。悪夢のような同居生活の体験者たちが、その想像を絶する恐怖を語るドキュメンタリーシリーズ。

(Netflix公式サイトより)

シーズン2予告編(英語)


【評価】


「パラノーマル・アクティビティ」「ゲット・アウト」などのホラーでお馴染み、ブラムハウスが製作しているドキュメンタリーシリーズ。

2022年にシーズン1が公開され、先月6月26日にシーズン2の全4話が公開された。


さすがブラムハウスで、複雑な事件の経緯や背景を、アニメなどを使い、1話約1時間で非常に分かりやすく、面白く見せてくれる。

そして、どの話も、ゾッとさせられる。ほとんど家族同様のルームメイトや下宿人、また店子や家主が、実は冷酷な殺人鬼だったという話。


今や、Netflixを代表するドキュメンタリーシリーズの一つで、シーズン2はシーズン1より、さらに高い評価をアメリカで得ている。

でも、シーズン1のレビューの時も書いたが、ルームメイトという文化があまりない日本では、もう一つ人気が出づらいかもしれない。


シーズン2の4話のタイトルは以下のとおり。

1「親友に殺されかけた女性 My BFF Tried to Kill Me」

2「地獄からの同居人 Housemate from Hell」

3「保険金殺人の標的 Burning Down the House」

4「大家は殺人鬼 The Lethal Landlord」


どのエピソードも面白いが、とくに印象に残るのは第3話「保険金殺人の標的」だ。

原因不明の体調不良に悩まされ続ける男。実は、自分に親切にしてくれていた家主に毒を盛られていた。

この家主は女性なのだが、どうも過去に夫も毒殺した疑いがある。

このエピソードは、女性の息子の視点から描かれる。いまも終身刑で刑務所にいる母親と連絡を取り合っている。母親は息子の自分には優しい。でも、その母親が、父親も殺した殺人鬼だという現実と折り合いつつ生きている。

邪悪な人間が存在し、それが日常に溶け込んでいる恐ろしさが、よく伝わってくるエピソード。よくできた小説か映画のようだ。


そして、これらの事件はたまたま発覚したからいいけれど、発覚せず、自分が誰に殺されたかもわからないまま死んでいった犠牲者は非常に多いだろう、と思うと、他人事ではなく、さらにゾッとする。


今の実話怪談のジャンルでは「人怖」ホラーとなるだろう。

夏だからホラーでも見たい、という方には、このドキュメンタリーをお勧めしたい。涼しくなります。



<参考>

シーズン1のレビュー↓


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