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みんなの日本語1「介護編」第4課
授業の導入や会話練習の参考になれば幸いです。
・〇時〇分
・~から・・・まで
場面1 次のサービスへ案内・誘導する
【補足】特養や有料ホームでは朝お部屋で個別に入浴の時間帯をお知らせします。部屋に入浴がいつなのか予定表を配布している施設もあります。それを見ながら確認することも多いです。
曜日と午前・午後でだいたい入浴する人は決まっています。皮膚の状態や体調によっては順番が変わることもありま
バイスティックの7原則「会話例」
はじめに
こちらは日本語教師が外国人介護士さんに資格対策コースなどで指導する際の参考になれば幸いです。バイスティックの7原則をご存じだというテイで実際にあった会話を軽く紹介します。私が現場で体験した会話をもとにあてはめただけですので、あくまでも主観であることをご了承ください。
ただ現場で思ったのは、このバイスティックの7原則を知らないのか理解していないのか全くできない外国人介護士がほとんどで
みんなの日本語1「介護編」第17課
・__ないで ください。
・__なくても いいです。
場面1 談話室、廊下、食堂などで支払うお金を心配する
【補足】 実際に施設内で利用者様から直接食事代を支払っていただくことはありません。みんなで食事をしたり体操をしたりする時間や職員が多い時間帯はわりと落ち着いていたりしておられますが、人が少なくなったり自分がどこにいたらいいのか分からなくなったり不安になったりしたときにふと食事代の心配をな
みんなの日本語1「介護編」第3課
・〇〇は/〇〇さんは どこ/どちらですか。
・これは/それは どこの 〇〇ですか。
場面1 トイレに案内する
【補足】ご自身で歩ける人は自分でトイレに行こうとしてくださいます。施設によって介護士の動きが変わりますが、椅子がガタッと音がした時点ですぐにおそばに行きトイレまで同行するところもあれば、声掛けだけで見守るというところもあります。
毎回「トイレはどこ?」と尋ねる人もいます。「あそこです
介護士のできること・できないこと
はじめに
こちらのNOTEを見つけてくださり、ありがとうございます。
介護の日本語会話練習を実施する上で法を守り、現場でも安心して研修の成果が発揮できるよう研修時の会話導入で気を付けてほしいことがあります。リアルな会話場面を展開しても、それは本当に大丈夫な内容でしょうか。いま一度確認してみてほしいです。
日本語教師兼介護士として両方の視点から感じたことを介護の日本語研修に携わる方用にま
介護の日本語を教える前に~認知症会話~
1.認知症とは
もともと痴呆症と言われていて、2004年に「認知症」という名称に変更されました。利用者様や一部の職員さんは今でも「痴呆」という言葉を用いることがあります。日本語研修では「認知症」と合わせて「痴呆症」も語彙として入れておいた方がよさそうです。
日本語授業ではクッション言葉があったり、丁寧な言葉を勉強しますが、認知症の利用者様に行動を促したり誘導したりする際、あえて短いフレー
介護の日本語を教える前に~コミュニケーション~
1.共感
例えば話者がペットを亡くした話をしているとき、ご本人の話をしっかり聞いていることを伝えるために相槌や頷き、「このように思っているのですね」「~なのですね」と要約したり繰り返したりします。
さらに「それでどう思ったの?」「そのとき何か気になることあった?」などと話を引き出す(話に興味がある、聴いていることがわかる)ように聴くのが「傾聴」です。そして話者(相手)が感じていることをあり