見出し画像

介護士のできること・できないこと

はじめに

 こちらのNOTEを見つけてくださり、ありがとうございます。
 介護の日本語会話練習を実施する上で法を守り、現場でも安心して研修の成果が発揮できるよう研修時の会話導入で気を付けてほしいことがあります。リアルな会話場面を展開しても、それは本当に大丈夫な内容でしょうか。いま一度確認してみてほしいです。
 
 日本語教師兼介護士として両方の視点から感じたことを介護の日本語研修に携わる方用にまとめました。私の経験がいつか巡り巡って介護の世界に良い形でかえってくるのでは?そんな想いから共有いたしました。
 「介護の日本語の教え方」ではございません。あくまでも情報共有です。

 デイサービスに到着されると体温と血圧を測定します。勤務した施設に看護師さんはいますが、介護士も手伝います。看護師さんが不在のときは介護士だけでおこなっていました。ただし血圧計は自動測定器に限りますが。
 特養や有料ホームでも朝の測定時に各部屋に伺います。これも一旦は看護師さんがおこなっていて、異常数値の方の再計測の指示を受けたときに介護士がお部屋へ行く、という感じでした。

 薬の介助場面を使った会話練習をすることがあるかと思います。
 実際に薬はどのようにお渡しするのでしょうか。
 デイサービスではご家族が連絡帳ファイルについているクリアケースに「昼食後や入浴後の薬」を入れてくれています。それを取り出して看護師さんの管理のもと介護士が利用者様にお渡ししたり、塗布や服用をお手伝いするだけです。
 特養や有料ホームでは看護師さんが薬を1回ずつ分けてケースに保管してくれるので、朝食後なら「朝BOX」の中から該当者の薬を取り出し、お水とともに介護士はお持ちするだけ。カプセルや錠剤は1つの袋に入っているタイプのものが多いです。「一包化されたもの」は介護士も提供および介助ができます。
 たとえば数日分の薬が入った袋(病院帰りに薬局でもらった薬・袋ごと)から介護士が取り出しお渡しする、というような場面設定がもしされていたら、少し変えた方がいいと思います。
 薬のやりとりは第1課を参考にしてください。

 日本語教師も学習者も安全に、かつ安心して授業展開できますことを願っております。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?