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2023年10月の記事一覧
ベーシック・インカムは学校制度や家族制度をどう変えるか?
いつでも嫌な仕事や会社から逃げられる点は、ベーシック・インカムのメリットとしてよく指摘されるが、逃げられるようになるのはそれだけではない。学校や家庭からもまた逃げることが容易になる。
例えばBIがないとき。いじめを受けている子どもが親に「学校に行きたくない」と悩みを打ち明けたとすれば十中八九、「頑張って続けろ」と言われるだろう。なぜなら引きもりになってしまったら最後、進学や就職といった未来が閉ざ
テクノロジーとしてのアナキズム
人類が火星まで有人飛行を行ったことはない。だが、そのことを根拠に未来永劫まで人類が火星に到達することはないと主張する人はいない。それが10年後なのか、100年後なのかは意見が分かれるとは言え、なんらかのイノベーションによってテクノロジーが発達すれば、そのうち人類は火星に到達するだろうと、誰もが考える。
一方で、社会の組織化方法となると、誰もが極端に前例主義的になる傾向がある。「これまで、国家のな
日本が100人の村だったなら
あれこれと統計をあたってみたが、途中でめんどくさくなったので比率は適当である。だが、さほど的外れではないと思われる。だいたいこんなものだろう。
これをみて「いや、30人の仕事いらんやろwww」という印象を抱かずにいることは難しい。しかし、現実社会においてこの30人に相当する人に向かって「いや、お前らいらんやろwww」とツッコミを入れる人はいない。100人と考えれば僕たちが生きる社会の異常性がよく
夢の世界論争はどちらが正しいのか?
『ONE PIECE FILM RED』の再上映を観に行った。もうこの映画を観るのは3回目なのだけれど、もらった映画の無料チケットの使用期限が近づいていて、他に観たいものもなかったので、消去法で選んだ。
映画というのは、その時々の興味関心の色眼鏡をつけて観てしまう。僕は今、人間の自由と欲望について考えていることが多い。そういう視点で観ていると、ウタが作り出した世界‥音楽やダンス、甘いお菓子やぬい
DIYして最も節約になるのは、たぶん保険
保険会社のビルを見あげたとき。保険会社のCMをみたとき。パリパリのスーツを着込んだ保険のセールスマンをみたとき。そのセールスマンが朝から晩まで営業活動に勤しんでいるとき。保険料を払うのが馬鹿馬鹿しくなるのが一般的な感覚だと思う。「俺たちの保険料で贅沢三昧しやがって‥」と。
それでも、将来への不安を煽り立てられた我々は、保険会社が提供する保険を辞められない。なんなら保険に入っていないことを自白する
AIの歌を聴きたいか?
最近のAIはすごい。
僕が好きな歌を、僕が好きなシンガーがカバーしている音声を、AIが作ってくれたらしい。
僕はもう20年近くBUMP OF CHICKENのファンをやっているし、何度もライブに足を運んできた人だ。それなりに思い入れもあるし、耳も肥えていると思われる。
それでも動画をみてみると「あ、これ藤原基央だわ」と感じた。
囁くような歌い方や、こぶしの効かせ方、高音の張り上げ方なども、
申し訳程度のメンバーシップ記事(近況報告)
※メンバーシップ限定の近況報告である。悪しからず。
パトロンを募集するという名目でメンバーシップを開始し、ありがたいことに数名の方が登録してくれた。僕は初めに断っておいた。これは単なる贈与であって、僕が何かサービスを提供して、その見返りに金を払ってもらうような関係性ではない、と。
だから別に僕にはなんらメンバーシップ運営に関する義務はない。しかし、せっかく贈与してくれているなら、なにかしらお返
性善説と性悪説に、そろそろ決着つけとく
■性善説と性悪説はどちらも信仰人は本質的に善か? それとも悪か? この問いについて古今東西で万巻の書物が記され、議論されてきた。しかし、決着はついていない。
当然だ。この問いに答えることは信仰告白なのだから。人は明らかに善行も行うし、悪行も行う。1つの行為にも、善悪さまざまな動機が入り混じっているのが普通だ。
つまり、完全に善であることはあり得ないし、完全に悪であることもあり得ない。そして、そ
もっと時間さえあれば?
人生の大半を仕事で埋め尽していると、まとまった休みをとって仕事以外のことがやりたくなるのが普通だと思う。
その内容は人によって様々だ。小説を書くことかもしれないし、カフェをオープンすることかもしれない。サイバーパンク2077を日がな一日プレイすることかもしれないし、草野球に没頭することかもしれない。大抵の人はこういったブループリントが複数存在するはずだ。きっと永遠に叶えられることのないブループリ
「頭の良さ」についての雑多でダラダラと続く考察
頭が良いのか、悪いのか。そのことがここまで取り沙汰された時代は過去になかったのではないだろうか?
「頭が良い人の特徴」といった動画はしょっちゅうアップされ、再生される。
「頭のいい人」をタイトルに冠する本は山のように出版され、よく売れる。
子育ては「頭のいい子」を育てれば成功とみなされる傾向にある。
子ども向けのおもちゃや教材、塾の売り文句は「脳を育てる」とか「論理的思考力を育てる」とかそ
子どもが我慢しなければならない時代
生垣に咲いたヤエヤマブキの花を見て、3歳半の息子は言った。「ちぎっていい?」と。
もちろん、ダメに決まっている。ヤエヤマブキは他所のマンションの敷地内にあり、人の手が加わった園芸品種だ。枝を切り、水をやる誰かが確実に存在している。
しかし、子どもを育てたことのある人なら知っているように、これで納得する3歳児など存在しない。
「なんでなん!」「いいやろ!」「いつもお花ちぎってるやん!」と駄々を