#日記
2015.8.18 「体に力が入らない」
ベッドから食卓まで歩行器で移動していたが、3日前の朝、「体に力が入らない」と訴えた。機転の効くヘルパーがベッドから椅子に母を移し、椅子ごと食卓まで運んでくださった。
2日前には、ポータブルトイレの蓋を開けられなくなり、開けっ放しにしてほしいと言った。
薬を飲み込むのが負担になって、服用せずに残すことが増えてきた。寝返りがおっくうになり、同じ姿勢で寝ている時間が増えた。
こうして、毎日
2015.8.23 「ワンタン並んでるよ!」
半分に折ったそうめんも喉にひっかかるようになり、この頃、母はワンタンやおじやなどの飲み込みやすいものを主食にしていた。
ところがいつも通うスーパーマーケットにお気に入りだったワンタンスープが並ばなくなった。困った私は、SNSで見つけたスーパーマーケットのバイヤーにメッセージを送ってみた。末期がんの母が気に入っていること、また扱ってほしいこと。ダメでもともと、だった。
次の日、夫から興奮し
2015.8.27 「何を食べたいって聞かないで」
重い食器を持ち上げることができなくなった。自力で起き上がれなくなった。座位が不安定になり、背もたれが必要になった。痛み止めが増え、ウトウトとする時間が増えてきた。
順番に来るヘルパーたちは、日々の変化を把握し、都度工夫して対応した様子をメモに残してくださった。その中にこんなメモがあった。
−「何を食べたいか」と聞くのは負担になるとのことです。冷蔵庫にあるものをお伝えし、選べるように聞いて
2015.8.30 「おかわり」
薬を飲み込むのも難しくなった母の食事を何にするか悩む毎日だった。この頃は蒸しパンやお茶漬け、スープなどを食べていた。だんだんと足をおろして座るのも辛くなってきて、寝たまま食べたいと言う。しかし、定番メニューの汁物は寝たままでは自力で食べられない。といって、人に食べさせられるのも嫌そうだった。
ふと、娘に作った離乳食を思い出して、海苔巻きを作ることにした。ひじき、人参、油揚げを甘辛く煮たものを