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ベトナムの国内労働市場について⑭ベトナム人労働力の国際的評価

ベトナム政府関係機関からの報道によると、多国籍人材募集企業マンパワーグループが、世界の労働市場に関する多くの最新情報を含む、2022 年の総人的資源指数レポートをリリースした。

レポートのデータによると、ベトナムは現在、60のグローバル労働市場 (調査) のうち 47位にランクされている。

アジア太平洋地域の11か国の中で最下位にランクされた。

2022年の世界のトップ10の労働市場のうち、ベトナムと同じ東南アジア地域にシンガポール、フィリピン、マレーシアの3カ国がランクインしている。

他の7カ国は、アメリカ、カナダ、アイルランド、オーストラリア、イギリス、イスラエル、メキシコなど、誰もが予想出来る国名だ。

このレポートによると労務管理と雇用に関する現在のベトナム法の規制が、比較的柔軟であることを認めている。特に、ベトナムでは、企業は、最長36ヶ月の労働契約を締結することができ、企業は、完全に協力に署名し、下請業者に委託することができる。

ベトナム政府はまた、門戸開放政策を推進することにより、国際貿易をますます促進している。現在、ベトナムは、63ヶ国の入国時にビザを免除しており、2021 年と比較して 15ヶ国が増加している。

ベトナムの労働力は現在、約5,074万人の労働年齢人口となった。Y世代とZ世代のグループは、国内の労働力の3分の2近く、約全体の65%を占めている。

海外の多くの国が、高齢化問題の解決に頭を悩ませている中、若くて豊富な労働力を所有していることは、ベトナム市場が、外国人投資家から高く評価されている理由の1つである。

一方で、ベトナム人労働者のもう1つの注目すべき指標は、総労働力の55%を占める非正規労働者の割合である。非正規労働者は労働契約を結んでいないことが多く、社会保険への加入が非常に限られている。

総合統計局によると、2020年から2021年にかけて非正規労働者の割合が高くなってきた。

非正規労働者を正規労働者に転換して、彼らが雇用の安定を確保し、このグループの労働者の潜在能力を最大限に活用できるようにすることは、ベトナム政府にとって大きな課題となるであろう。

現在、ベトナム人労働者の平均月収は、275米ドルで、6,545,000 VND ( 日本円で約37,700円ぐらい ) に相当する。

これは、投資家からは、比較的魅力的な人件費水準と考えられており、雇用主に多くのメリットをもたらし、外国人投資家の誘致に貢献している。

また、ベトナムの労働市場の弱点となる課題が指摘されている。

2つの市場を比較すると、ひとつは、低コスト (労働者の平均月給は 275 米ドル) であるが、技術レベルが低い (労働者の 11.6%、熟練労働者) ベトナム。

一方で、たとえばフィリピンのようなアジア諸国の中の他の国の労働市場である。

平均月給はわずかに高い (283 ドル) けれども、スキルレベルが、はるかに高い (熟練労働者の18.5%) ため、投資家にとって、熟練労働力の割合が低い点について、魅力的でないことは明らかである。

スキルレベルの向上は、他国の労働市場と同等になるために克服する必要がある。

このように、教育の普遍化率が高い(約88%)にもかかわらず、高度な技術や専門資格を持つ労働者の数は約11.67%にとどまり、3年前とほとんど変わっていないという。

専門的なスキルに加えて、外国語能力を含むソフトスキルは、産業、製造業などの伝統的に技術的な分野でさえ、ほとんどの職業でますます重要な役割を果たしている。

英語以外にも、中国語、日本語、韓国語などの多くの外国語が多くの海外投資家の企業ユニットで必要とされる。

レポートによると、英語で働く資格のあるベトナム人労働者の割合は、労働力の 5% にすぎない。

この割合は、インドネシア (10%)、マレーシア (21%)、タイ (27%) など、この地域の他の非英語圏の国と比較して非常に低いことが指摘された。

しかし、ベトナムの労働力には、若い労働力、豊富な量、低い平均収入、投資家のコスト削減という利点がある。

さらに、政府の政策は、ベトナムで事業を行おうとする外国企業や、外国の専門家を仕事に招待したい国内企業にとって、歓迎されるべき条件を作り出したと評価されている。

しかし、ベトナムの労働市場は、より多くの外国投資を引き付けることができるようにスキルを向上させることが緊急に求められている。

このレポートから分かる客観的な視点からも私たちは、ベトナムの労働市場の成長性、人財育成と成長性を見極める必要があるだろう。

そのことが、日本で働く、個々の私たちが支援している外国人就労者のための将来のためのアドバイスにも繋がるからである。


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