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インドネシアを知る

目次
1.インドネシアの地理と人口と気候などの概要
2.インドネシアの歴史の概要
3.インドネシアの民族と人口構成について
4.インドネシアの経済主要産業について
5.インドネシアの観光について

1.インドネシアの地理と人口と気候など
の概要


インドネシアは、東南アジアに位置する国で、総面積は約192万平方キロメートル(日本の約5倍)です。

17,000以上の島々で構成されており、最も大きな島はジャワ島、他に、スマトラ島、カリマンタン島(ボルネオ島)、スラウェシ島、パプア島などその他の多くの群島から成り立っていいます。

オランダの植民地時代には、その地形から「オランダ女王の首飾り」と呼ばれていました。

世界協力銀行資料より


  • インドネシアは、約2億7千億人(2020年、インドネシア政府統計)以上を抱える世界で4番目に人口の多い国です。
    人口密度は約139人/平方キロメートルで、都市部に人口が集中しています。
    首都はジャカルタで、ジャカルタ首都特別州は、人口約1,000万人を抱えるインドネシア最大の都市です。

  • インドネシアは、熱帯気候であり、高温多湿な気候が特徴です。国土が赤道付近に位置するため熱帯性気候であり、季節は乾期(6~9 月)と雨期(12~3 月) とに分かれます。
    降水量は、局所的な地形及び気流による影響を受けるため、時期と場所によって 大きく異なりますが、一般にジャワ島南東部や、同島の東に連なるヌサトゥンガラ諸島は降水量が比較的少ないそうです。
    ジャカルタの場合、2021 年の年間平均気温は 28.5℃であったそうです。山地や海岸、草原、熱帯雨林、火山など多様な自然環境があります。気候と地形の多様性によって、植物や動物の種類も非常に豊富です。

  • インドネシアは、アジア、オセアニア、ヨーロッパなどからの多様な文化的影響を受けています。多くの民族や宗教が共存しており、インドネシア語が公用語として使用されています。また、インドネシアは、大統領制、共和制の政治体制です。国益を重視した独立かつ能動的な外交方針を持っています。この外交理念に基づき、ASEANを重視した地域外交、国際的な課題への対応に積極的に取り組んでいます。2022年にG20議長国、2023年にASEAN議長国を務めています。


2.インドネシアの歴史の概要

インドネシアの歴史は非常に複雑であり多くの時代と文化を経てきました。

  • 紀元前4000年頃から、インドネシアには先史時代の文化が存在し始めました。

  • 紀元前2世紀頃から、インドネシアにはヒンドゥー教、仏教、イスラム教などの宗教が伝えられるようになりました。

  • 8世紀から14世紀にかけて、ジャワ島には多くのヒンドゥー・仏教文化が発展しました。この時期には、ブドゥグ、シャイレーンドラ王朝、マジャパヒト王国などが存在し、ジャワ文化の発展に大きく貢献しました。

  • 16世紀には、ポルトガル、オランダ、イギリスなどのヨーロッパ諸国がインドネシアに進出し、植民地化が進みました。

  • 20世紀初頭には、インドネシア独立運動が盛んになり、1945年にインドネシアは独立を宣言しました。

  • 日本との関りを記載します。日本は1942年3月から1945年9月まで、現在のインドネシアにあたる当時のオランダ領東インドを占領統治しました。
    しかし、日本の敗戦直後の1945年8月17日、インドネシアは独立を宣言し、オランダとの独立戦争が勃発しました。
    オランダは植民地を奪還しようとし、外交的、軍事的、社会的な闘いが5年間にわたって続きました。そして、1949年12月にオランダがインドネシアの主権を認めることで、戦争は終結しました。

  • 国際連合の報告によれば、日本軍占領中の飢饉と強制労働により、インドネシアでは約400万人が犠牲になったとされています。
    このオランダとの独立戦争の時期に、残留日本兵はインドネシア軍と共に戦い、オランダとの独立戦争の中で命を落とした日本兵も「カリバタ英雄墓地」に埋葬されています。

  • 戦後、日本はインドネシアとの外交関係を樹立し、経済協力や政府開発援助(ODA)を通じてインドネシアの国づくりを支援してきました。経済協力開発機構(OECD)によると、2020年と2021年の平均で、日本はインドネシアへのODAの最大の供与国となっています。

  • 独立後は、スカルノ政権やスハルト政権が台頭し、インドネシアは急速な経済成長を遂げました。

  • 1998年には、スハルト政権が崩壊し、新たな民主主義政権が誕生しました。

  • 現在は、インドネシアは東南アジアの中でも最も人口の多い国の一つであり、多民族・多文化社会として発展を続けています。

3.インドネシアの民族と人口構成について

インドネシアは、多民族国家であり、300もの様々な民族が暮らしています。人口の大多数を占めるのは、ジャワ人です。他にも、スンダ人、マドゥーラ人等マレー系、パプア人等メラネシア系、中華系、アラブ系、インド系など、バタク人、バリ人、クニンギ人、トランスネシア人、パプア人などがいます。



インドネシアの主な民族とその人口構成は、2010年国勢調査の資料しか入手できないですが、以下のとおりです。

  • ジャワ人:1億4,063万4,971人(40.22%)

  • スンダ人:3,901万2,021人(15.41%)

  • マドゥラ人:2,163万9,079人(7.52%)

  • バタク人:1,391万6,720人(4.01%)

  • バリ人:3,651万2,997人(3.39%)

  • クニンギ人:2,458万9,989人(2.73%)

  • トランスネシア人:2,069万5,937人(1.99%)

  • パプア人:2,833万5,012人(1.26%)

  • その他の民族については、人口の約22%を占めます。


また、インドネシアは多宗教国家であり、イスラム教が最も多く信仰されています。その他にも、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教、儒教なども信仰されています。

2019年のインドネシア宗教省の統計によると以下の数値があります。

イスラム教 86.69%、
キリスト教 10.72%(プロテスタント 7.60%、カトリック 3.12%)、
ヒンズー教   1.74%、
仏   教   0.77%、
儒         教   0.03%、
そ   の   他   0.04%

人口の性別構成は、男性がやや多く、女性がやや少ない傾向にあります。

若年層が多く、15歳未満の人口は約30%、15-64歳の人口は約65%です。

高齢者の人口は、5%未満です。人口の大半は都市部に居住しています。


4.インドネシアの経済主要産業について

インドネシア政府統計のによると以下の状況です。(カッコ内は2021年における名目GDP構成比)

  • 製造業(19.2%):輸送機器(二輪車など)、飲食品など

  • 農林水産業:パーム油、ゴム、米、ココア、キャッサバ、コーヒー豆など       (13.2%)

  • 卸売・小売(12.9%)

  • 建設(10.4%)

  • 鉱業:LNG、石炭、錫、石油など(8.9%)

  • 運輸・通信(4.4%)

  • 金融・保険(4.3%)

  • 物流・倉庫(4.2%)

  • 行政サービス・軍事・社会保障(3.4%)

  • 不動産、教育、ホテル・飲食などその他(14.6%)

国際協力銀行資料より


5.インドネシアの観光について

インドネシアは、美しい自然と文化遺産、そして豊かな歴史を持つ国で、観光スポットがたくさんあります。インドネシアの主な観光地は以下の通りです。

  1. バリ島:美しい海岸線、伝統的な文化、寺院、美術館、レストラン、ショッピングセンターがあり、世界中から多くの観光客が訪れます。

  2. ヤク島:ジャングルトレッキング、ダイビング、ラフティングなどのアウトドアアクティビティが楽しめます。

  3. ジャカルタ:インドネシアの首都で、国立博物館、国立モニュメント、オールドタウン、テーマパーク、ショッピングセンターなどがあります。

  4. ジョグジャカルタ:ジャワ島中央部にある歴史的な都市で、ボロブドゥール寺院、プランバナン寺院、クラトン宮殿、マリオボロ通り、スルタンの墓などがあります。

  5. コモド島:世界最大のトカゲであるコモドドラゴンの生息地であり、美しい海岸線やダイビングスポットもあります。

  6. ロンボク島:美しいビーチ、滝、山、文化遺産などがあり、サーフィンやダイビングの人気スポットでもあります。

他にも、トリポゴ、ラスモントィス、ラジャンパット、ブナケンなど、多くの観光地があります。

また、インドネシアは、多くの火山や自然保護区、国立公園、世界遺産があります。これらの地域は、トレッキング、キャンプ、サファリ、野生生物観察など、アウトドアアクティビティに最適な場所です。

外国人就労者の生活支援活動でベトナム人に関わることが多くベトナム国内の様々なことを調べたり現地に行ってみていましたが、これからは、他のアジア諸国について自分自身の知識をレベルアップしてきたいと思います。

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