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給油キャップとコーヒーと民族大移動
お盆の休みに出かけたのだから、おそらくその日の朝は萎えるほどは暑くなかったんだと思う。
海が見たいという、なんともおセンチメンタルな理由で何故か鹿島を目指して走った。
鹿島といえば茨城と千葉の境で関東の東の端だ。ある意味秘境。当然土地勘もないので地図でリサーチして道を調べ、あとはツーリングマップルを見ながら走った。。なんだか行きづらいところだなと思いながら走ったのを覚えている。
目的の鹿島神宮に着
たかが橋というなかれ
オートバイに乗っていてきれいな景色に出会ったことはいくらでもあったけれど、“圧倒された“ことは今までなかったと思う。
明石海峡大橋はそれぐらいインパクトがあった。
レインボーブリッジでさえオートバイでは走ったことがないけれど、イメージの中では “まあ あんな感じ?”って思っていた。
ところが。
実際に走ってみると “圧倒”された。というかやられた。
橋梁の高さ、ワイヤーの太さ、橋から見下ろす景色
“また会いましょう”
たぶん現行車ではないがそれほど古くないオフ車が駐車場の端に停まっていた。
最近のSUVにありそうなカーキっぽい色とカモフラ柄が目を引いたのだが、もっと気になったのは横に立つライダーだった。
そのライダーは年配の男性だった。
「いい色ですね。」と声をかけると
「一番軽いやつって言ったらこれだって言うんで買ったんだよ。いま中古高いね。」
失礼ながら想像に反してしっかりとした声だった。年齢を伺うと86
ゲストハウス 2:43AM
人のイビキで夜中に目を覚ますなんていつ以来だろうか。
イビキの主は衝立の向こう側の年配の男性。昼間に見かけたときは頭にタオルを巻いていた人だ。
距離で言えば1mと離れていないところに音源があるので仕方がない。ここはそういう宿だ。
今までに泊まったゲストハウスはどこもベッドだったのだが、ここは違う。
六畳の和室が衝立で4つに区切られていて、それぞれに布団を敷いて寝る。2段ベッドのようにカーテンを閉
好きな街で生きること
長野でのサッカー観戦を終えて、さあ今夜の宿に向かおうとスマホのメールを見返して心臓が止まった。
楽天の予約日は明日の日付になっている。
そこからは祈るような気持ちで宿に電話をかけた。電話口でこちらの事情を話すと、今夜も空きがあると言う。
胸をなでおろし、何度もお礼を言って宿に向かった。
「今年で9年目なんだけど、実質稼働6年かな。」
宿の女主人は笑いながら言った。
今夜の宿もゲストハウス。この女
安宿とイケオジと瓶ビール
珍しく近所の仲間とSSTRに参加したときのこと。
例によって17時に金沢市内の某コンビニ集合という400km先の現地集合方式のツーリングにしながらも、実は早めに着いて金沢の回転寿司屋に行くという裏テーマを達成し(七尾のアジ最高)、余裕の表情で合流したあと無事に千里浜にゴールし、その夜の宿がある和倉温泉へ向かった。
あの有名は和倉温泉である。「和倉温泉に安宿など無い」と言い切る貴兄には申し訳ないが
陽が落ちるまで80km
その日の晩は輪島に宿を取っていた。
夜明け前から600kmぐらい走って、さあもう一踏ん張りと海岸線に別れを告げ、のと里山道路を目指して走リ始めたのだが、ふと太陽がまだ意外に高いところにあるのに気がついた。
いまから海岸線に出れば海に沈む夕日を見ながら走れるじゃないか。山の中のバイパス走るのと比べたら断然エモい。
そう思ったらすぐに路肩に停まってナビをリルートした。なんだあと80km。2時間だから2