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【本要約】やわらかい頭の作り方 〜 物理現象

物理現象

2021/7/6

人間が営んでいる物理的な目に見える活動を、様々な目に見えない活動に展開して実質的に世界を広げていけるのが、人間の知的能力の優秀性である。

人間の想像力の発揮の仕方は、物理的な現象にヒントがある。

重力

人間の行動には「できれば楽をしたい」という重力のような力が常に働いている。

仕事も勉強も、自然の流れに任せれば、より楽な方向に常に流れていく。

一度楽を覚えてしまった状態から苦しい状態に戻すには、自らの力だけでは不可能に近いので、「誰かに手伝ってもらう」「道具の力を借りる」といった物理現象での解決に近いことをやる必要がある。

水流

仕事は、川の流れのように上流と下流がある。

仕事は抽象的な理想像やコンセプト作りから始まる。コンセプトを具現化していく過程が実際の仕事である。

上流での成果物は、確定しておらず、変動要素が大きいので、やわらかく、目に見えない。
上流での仕事は、非定型で、再現性が低い。
下流に行くに従って、具体的になり、形になる事で、固く、目に見えやすくなる。
下流に行くに従って、定型で、再現可能になっていく。

上流の仕事の成果・価値がわかりにくく、理解しづらいために、収益化が難しい。多くの仕事では、「上流側の仕事は、無料で行われて、その代わりにそのコストを下流の仕事で回収する」という構図で成り立っている。

収益化できる仕事というのは、時間・材料・ドキュメントで表現できるが、付加価値の高い仕事は、数値に比例しない。アイデアを出すことに価値があるが、アイデアを形にすることでしか収益化できない。

仕事には上流と下流で評価のポイントが違う。「本質的な価値」と「売買できる価値」にはギャップが存在している。

現代の水流
世の中はドンドン万人にわかりやすい方向に流されていき、わかりにくいモノや難しいモノは、侵食されていく。社会システムの中で後戻りが難しい一方通行になる。

作用反作用

人間同士にも、物体と物体の関係性である作用反作用の法則が通じる。

相手がそうなっている原因を作ったのは、多分に自分であるのに、それを一方的に相手のせいにするのは、作用反作用の法則に従っていない。相手を変えるためには、自分が変わるのが必須条件である。

私たちの人生そのものも、外部環境との間に作用反作用の法則が働いている。

ドップラー効果

心理的ドップーラ効果
これから起こる事と、すでに経験してしまった事を違うように解釈する。

「思い込み」というのは自分で気付くのが、難しいが、例えば、ドップラー効果のように、実は見え方が違っているという着眼点で、自分自身を観察してみる。



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