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【本要約】やわらかい頭の作り方 〜 自由より制約

自由より制約

2021/7/6

決定論と確率論

決定論
結果には必ず原因がある。
「原因さえ明確であれば、その後の物事が予測できる」という発想である。
確率論
「物事の挙動は最終的にはある確率を持って決定されるが、それを一つの結果として予想することはできない」という発想である。
最終的には「成功も失敗も時の運である」という発想である。

決定論者

決定論者は、結果が悪ければ、行動したことを後悔してしまう。失敗を「自分の意思決定や、方法が間違えていた」と考える。

決定論者は、過去の因果関係やデータを最も信用する。なぜなら、「過去に起こったことが必ず将来につながっている」という、「絶対的な因果関係を信用する」という前提だからだ。

確率論者

確率論者は、最善を尽くしても「運が悪かった」と次の挑戦へ挑む。

確率論者は、不確実性の高い意思決定は、事前のプロセスで最善を尽くしても、失敗する可能性を自覚している。将来に対してリスクを取った行動をする。それは、失敗するリスクを取るということだ。

確率論者は、失敗しても、数を打つことを常に考えて「夢を叶えるまで」挑戦し続ける。だから、実質的には「必ず叶う」と信じているように見える。

決定論者は、成功要因を、十分条件 ( 努力すれば必ず夢は叶う ) として捉える。
確率論者は、必要条件 ( 少なくとも努力しなければ夢は叶わない ) として捉える。

自由でありたい?

私たちは、日常生活や仕事の中で、暗黙のうちに、自由度の大小を考えながら、やりたいことの選択をしたり、進むべき方向性の意思決定をしたりしている。

誰でも常に自由を欲しているようでありながら、実は制約されることを好んでいたりする。

仕事は、自由度の低い状況と高い状況がある。マニュアル通りにすることや上司の言われた通りにやることが求められる仕事もあれば、全て自分で考えてやる仕事もある。

自由度が高い
メリットは、自分の個性や思考に好きなように合わせることができる。
デメリットは、手間がかかる、結果のブレが大きくなる、責任を伴う。
自由度が低い
デメリットは、マニュアルやルールに従う必要がある。
メリットは、ルールに従うだけで、思考する必要がない。

実は自由であることは、どんな状況でも万人が望むわけではなく、状況や性格によって、制約されることを好む人や制約がなくなると困る人がいる。制約があることのメリットは、頭を使わなくてよい、楽ができる。

個人の能力や性格にもよるが、一人の人間の中でも、領域によっては傾向がある。

自分に自信やこだわりがある分野では、自由度が高いことを好む
自分に自信やこだわりがない分野では、自由度が低い方が楽だと考える

だから、自由度が低いことが求められる状況の方が実は多い。



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