つまりはプライドの高さ。
高校から大学を経て社会人7年目。
僕は人生においてバイトをしたことがない。
マジでない。
ついでに言うなら実家を出たことがない。
高校時代は帰ったら寝て、夜はゲーム。
「バイトは大学生になったらしよう」と思っていた。
大学時代は片道2時間かけて通学だったので、普通に疲れる。
奇跡的にバイトをしたことがない友達を2人見つけたこともあり、
「アイツが働かないならオレも働かない」というマインドを持つように。
最終的には当時のドラマに影響され、自分のことを「高等遊民」と称した。
そんな暮らしをしてきたのである。
裕福な家ではないが、有事の際にはお金をもらう。
それで案外生きていけるものである。
すべては僕のプライドの高さだ。
情けない姿を人に見せたくなかったのである。
「レジがバグって会計が…」とか、
「赤マルって何?」ってなる姿とか、
「料理に毛が入ってたけど、毛深いお前が犯人だろ!」とか。
そんな姿を晒すのが恥でしかなかった。
だからバイトしようとすら思わなかったのである。
そんな僕も、一度だけ面接をしたことはある。
大学生の頃だ。
ロック好きだった僕はTSUTAYAの面接を受けた。
そして落ちた。
最悪である。
めちゃくちゃダサいじゃないか。
プライドはズタボロ。
情けないったらありゃしない。
「だからバイトなんてしたくなかったんだよ!」と叫んだ。
数年後、そのTSUTAYAが潰れた時、両手を挙げて喜んだのは僕だけだろう。
それにしても、まぁ夏休みがキラいだった。
やることがないからではない。
バイトのCMがめっちゃ流れるからだ。
家族でテレビを観ていると、
「マイナビバイトで探せ〜♪」と聞こえてくる。
そのたびに肩身の狭い思いをしてきた。
スマホをイジるふりで必死。
一応、それなりに申し訳無さみたいなのはあったのである。
バイトをしていたら、学生時代の過ごし方に色々な選択肢が増えていたのかもしれない。
でも、とにかく恥を晒したくなかったのだ。
しかし、弊害もあった。
就活の時、企業が「バイトは?」って聞きすぎ。
「みんながみんなしてると思うなよ!」と心の中でキレていた。
就職支援課の人から「勉強に励んでました的なことを言いなさい」と言われたので、それを実行。
弊社の採用担当は、ウチの大学に来たことがあったので、
「キミ、あそこに2時間かけて通ってきたのか!?すごいな!?そりゃバイトする時間なんてないわな!」と理解してれた。
持つべきものは理解者である。
そんな僕も今では社会人7年目。
毎月親にお金を渡している。
もはやバイト経験の有無など問われない。
新人時代、
「仕事はバイトじゃねぇんだよ!責任感を持て!」と上司に言われ、
その後フォローするように
「んで、何のバイトやってたの?」と聞かれるも、
「いえ、やってないです」の一言で変な空気になったくらいだ。
そんなわけで、学生時代プライドが高すぎてバイトをしてこなかった僕。
その分、社会人で情けない姿を晒し続けている。
もはやプライドなんてない。
でも、7年も働いたのだ。
これだけで過去はチャラになるだろう。
むしろ社会に出てから学ぶことのほうが大事。
だから最後に、全国の学生に言いたい。
「プライド高ければ、バイトしなくてもいいよ」と。
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学生時代の夏休みは、深夜ラジオ聴きながら、ずーーっとプレステ2でパワプロやってました。
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3年くらいnoteやってますが、まだ誰からもサポートされたことないです!