嬉しい声〜支援機間での状況について書いている人。

先日、
ある「ひきこもり」、「生きづらさ」関係のイベントの後の飲み会で、
嬉しい声を頂きました。

参加者の皆さんの自己紹介が終わった後、
近くにおられた、
ひきこもり当事者とは思えない素敵な男性2人(この表現は偏見かもしれませんが...)と話をしてると、
「joyspringさんてひきポスで文章を書いている人ですか?」
とその男性2人のうちの1人の参加者Aさんに言われました。

Aさんは僕がひきポス(という、ひきこもりや生きづらさを抱えた当事者の声を発信する情報発信メディア)に書いた、
地域若者サポートステーションを利用した際の記事(https://www.hikipos.info/entry/2023/05/18/070000)を読んだそうです。

(上記の記事や他の幾つかの記事は、読者の読みやすさに配慮するよりも、
支援機間での状況について検討するための詳細な素材を提供したいという想いから、
かなり長い文章を掲載させて頂きました)

「そうです」

と僕が言うと、
Aさんも地域若者サポートステーション(以下サポステ)を利用した際に受けた対応に疑問を持ち、
同じような体験をした人がいないかどうかインターネットで検索したところ、
僕の記事に辿り着いたと話して下さいました。

その際、
僕を含めてサポステを利用した際に疑問を感じたという記事は、3件ほどしか見つからなかったということでした。

僕としては僕以外に記事を書いている人がいることに驚きました。
専門家やジャーナリストが書いた客観的で批判的な記事はあっても、
支援機間で人と人とが接している状況を描写している記事は見たことがないからです。

もしかしたら匿名で書いている方はいらっしゃるのかもしれません。

「ひきこもり」の問題が語られる時に、
支援機関での状況が語られていないことに疑問を持ち、その想いを伝えるために行動してきましたが、
なかなか人々の共感や協力を得ることができなかった僕にとって、
Aさんのような方が現れて記事を読んで下さったことが、
とても嬉しく思いました。

Aさんがサポステを利用した際のエピソードも聴かせて頂きましたが、
僕はその状況がリアルに想像できました。
(個人的にはぜひ、
その体験を文章に書いて発信して欲しいと思っています)

僕は当事者会などは30以上、
家族会は20以上の会に参加してきましたが、
支援機間に行って嫌な想いをした、
不適切な対応を受けた、
相談窓口に行ったが何もしてもらえなかった、
という方は、たくさんおられます。

それにも関わらず、
支援機間での状況が素材として提供され、
その状況について検討されることが全くないのは何故か。

当事者やご家族の方々は言っても何も変わらないだろう、と思っているのか、
あるいは、
そもそも自分が引きこもっていたり、
悩みを相談していることを知られてしまうことを恐れているのか、
当事者の声は聴こえてこない。

そのことに強い疑問を感じていました。

そのような状況の中、
今回のAさんのように、
支援機間での対応に疑問を持ち、
同じように不適切な対応を受けたことを発信している人がいないかどうか、
インターネットで検索をして、
僕が書いた記事に辿り着いた、
という人が現れると、
発信した甲斐があったなと思います。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?