只人

自照只人(自称詩人)。星間ワンダラーでボランティアソウル。誰にも見られていなければ目が…

只人

自照只人(自称詩人)。星間ワンダラーでボランティアソウル。誰にも見られていなければ目が光る。座右の銘は宮沢賢治の「新たな詩人よ、嵐から雲から光から新たな透明なエネルギーを得て、人と地球にとるべき形を暗示せよ」。墓碑銘は「墓はいらない」。

マガジン

  • コレー

    自分で書いた物語や詩を何気なく選んでみて一冊の本にまとめるようなつもりで集めてみました。

  • レレカ

    ウクライナへのロシアの侵略行為に触発された様々な想いによって、残念ながら生み出されてしまった物語や詩をまとめています。このような作品が書かれも読まれもしない平和な地球を創造したいものです。

  • わたしの好きな本

    【わたしの好きな本】シリーズを主にエッセイ的なものを集めてみました。

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地球人愛星宣言

地球は愛の星です地球人は愛の人々です今こそ愛に一層の力をこめて銃弾を愛の矢につくりかえましたミサイルを愛の打上げ花火につくりかえました戦闘機を愛の先導機につくりかえました戦闘用ドローンを愛の使者として派遣しました戦車を愛の推進者に任命しました迷彩色を愛の色に塗り替えました軍艦を愛の海に浮かべ潜水艦は深く愛を探求しています魚雷も機雷もイルカの愛の群れに合流しました地雷は愛の種になり花咲きましたサイレンは愛を鳴らしています砲撃は愛の衝撃になりました兵士は愛の楽士になりました指揮官

    • 只人素人句集『自由地在』

      『春』  春になると森羅万象は息を吹き返して語りかけてくるが、その言葉は花にまぎれて儚く散り去る。辛うじて花筵や花筏に残った言の葉の面影が句をなし、四季に応じて散りばめられる。 ・誰も見ぬ山の麓の椿落つ ・満開の烏飛び立ち桜散る ・木の芽時世界を灯す街欅 ・何処へやら来世への旅綿毛舞う ・菜の花や眩しさ映えぬ夢現 ・梅恋し目白啄み頬染むる ・誰が為に愛を歌うや人来鳥 ・車窓より紫雲英一瞥風を切る ・白つつじ夕闇に墜つ星の使者 ・行かないでせめてあなたは恋雀 ・藤棚を見上げ

      • 『金子みすゞ童謡全集』著者/金子みすゞ 監修/矢崎節夫 JULA出版局【わたしの好きな本】

         金子みすゞさんについてはすでに多くの人々がその素晴らしさについて語ってくれています。有名ないくつかの詩についてはやはり多くの人々が様々な場面でふれていて、それぞれの感想や感動をもっていることと思います。  今回ご紹介する本には、金子みすゞさんの綴った五百十二篇のすべての詩が網羅されています。国語辞書ほどの厚みや大きさがありますが"一家に一冊"と言っても過言ではない価値と存在感のある本です。  すでに多くの人々が語ってくれているようなことをここで繰り返すことはなるべく避けつつ

        • 『グレープフルーツ・ジュース』オノ・ヨーコ著 南風椎訳【わたしの好きな本】

           今こそ、今、この不穏な時代だからこそオノ・ヨーコさんを評価する一助になればと思いこの文章を書き始めました。  わたしはビートルズが大好きです。とりわけ最近リリースされた最期の新曲と言われている『NOW AND THEN』を聴き込んでいて一層その思いは深まりました。それと同時に、ふとオノ・ヨーコさんのことにも想いを馳せました。2024年2月18日現在、御歳91。本当に偶然なのですが、わたしがこの文章をどうしても書かなければと思ったのが前日の2月17日。これを書き上げたのは翌日

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        地球人愛星宣言

        • 只人素人句集『自由地在』

        • 『金子みすゞ童謡全集』著者/金子みすゞ 監修/矢崎節夫 JULA出版局【わたしの好きな本】

        • 『グレープフルーツ・ジュース』オノ・ヨーコ著 南風椎訳【わたしの好きな本】

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        • コレー
          21本
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        記事

          星の落伍者

           満天の星空の夜のことです。ある星の落伍者が地球に堕ちました。宇宙にはあまりにもたくさんの星があるので、ひとりぐらい星であることから落伍したところでどの星もそのことに気がつきませんでした。  同じように地球でも、堕ちてきた星の落伍者の存在に気づく人はひとりもいませんでした。なぜなら星の落伍者は透明で人間には見えなかったからです。星は落伍すると透明になってしまうのです。そうやって星ではなくなります。なぜなら目に見える光を放てなくなるからです。そうは言ってもある人々はこの夜、自身

          星の落伍者

          虹をわたったハグロトンボ

           みなさんはハグロトンボと呼ばれる羽の黒いトンボを見かけたことがあるでしょうか?色々な種類のトンボがいますが、羽の黒いトンボは少しめずらしいようで、見かけることは幸運の兆しであると言われています。また、ハグロトンボは神さまの使いであるとか、亡くなった人の化身であるとも言われています。こうしたハグロトンボにまつわるエピソードをひとつ、ここでご紹介させていただきます。  ある女性が亡くなり、地球をはなれて素敵なところへと旅立ちました。彼女自身はそこにいてとても幸せでした。でも地球

          虹をわたったハグロトンボ

          雲隠れ

           これから、ある女の子とある男の人についてみなさんにお話しします。  ふたりは少しかわっています。夜は雲の上でねむります。そして朝目がさめると雲がふたりをふわっと町までおろしてくれます。それから一日を町ですごして、夕やけで雲がローズピンクにそまり始めるころにふたりは手をつないで空を見上げます。すきな雲を見つけておむかえをおねがいするためです。  いつもふたりのすきな雲はふしぎと同じになります。手をつないでいるから同じになるのかもしれませんし、同じでないと雲におねがいがとどかな

          第五福龍丸で漁に出た日本武尊

           或る真夜中の焼津市歴史民族資料館での事である。日本武尊の像が暗中矢庭に動き出し、館内に停泊中の第五福龍丸の実寸五分の一大の船体模型に飛び乗った。  彼を乗せた第五福龍丸はそのまま資料館を抜け出し、古に日本武尊が海から焼津入りした場所である北の御旅所へと向かい、其処から更に駿河湾へと繰り出して行った。遊泳していた小泉八雲がこれを目撃した。  日本武尊を乗せた第五福龍丸はまず三浦半島走水付近を目指し、其処で曽て彼の為に暴風の海へと身を投げた弟橘媛を救い出した。彼女を乗せると第五

          第五福龍丸で漁に出た日本武尊

          人になった鳩

           雨にぬれながら大きな木の根元にひとりで座ってうなだれている人がいました。その人の周りにはたくさんの鳩が集まってきていました。鳩たちは、エサが欲しくて集まってきたわけではありません。その人が悲しそうで苦しそうだったから、何かの力になりたいと思って集まってきたのです。  集まった鳩たちは、その人の周りでどうしたものかと首をクイクイさせながら、しばらくヒョコヒョコ歩き回っていたのですが、とうとう一羽の鳩がその人の前へと進みでて言いました。 「そんなに悲しくて苦しいのなら、わたしが

          人になった鳩

          究極のスタンドアップコメディ

          おれたちは彼等の自由意志を尊重したその結果彼等はおれたちを支配しようとしたおれたちは止むを得ず対抗した地球を逆さにして自転を逆回転にし公転も逆回りにしてそれから青空に星座を描き直して描いた星座は天地も左右も結末も逆で星座の神々は誰もが服を裏返しに着て哀しいから笑うように心がけているその他の半獣や裸の生き物たちは星座から解放されて行き場もないから月の裏側に集まった意図した訳ではないがそこなら人間から隠れられる逆さまな異世界逆さま故に平和な世界現実よりも神話よりもまだましな空虚な

          究極のスタンドアップコメディ

          私もユダヤ人としてここにいる

           私はイスラエルに深いシンパシーを以前からずっと感じている。それはこれからも変わらない。私は過去世で何度もユダヤ人であったような気がしているし、むしろ今たまたま、今回だけ日本人なのではないかと思っているぐらいだ。私の魂の家族も故郷もユダヤ的な何処かだと強く感じてもいる。イスラエルを丸ごと遠くにいる家族のように勝手に感じている。何故こうなのかはよくわからない。  わたしは今感覚的にイスラエルについて語っており、また実務能力や行動力に著しく欠ける社会不適応な人間でもあるので、昨今

          私もユダヤ人としてここにいる

          去年の手紙

          (新美南吉の『去年の木』をオマージュした作品)  かって小鳥が、ランプの火になった木に歌って聞かせて、それからどこかへ飛んで行ってしまってからもう何年もが過ぎ去りました。『去年の木』の根っこもおそらく残ってはいないでしょう。それ以降も文明の発展にともなってさらに多くの木が斧で打ちたおされ、多くの火が灯され、多くの小鳥が歌っては飛び去りました。  そして多くのランプの火はいつからか多くの電灯にとって変わりました。しかし大昔には電灯はもちろんのことランプの灯りさえなく、星灯りや

          去年の手紙

          ミツバチがいる

           ある国がとなりの国からいっぽうてきにせめこまれて、ミサイルやバクダンで家も畑もめちゃくちゃにされ、植物も動物も人も虫もたくさん死んでしまいました。  この国にはもともと数えきれないほどのミツバチがいたのですが、生きのこれたのはほんのわずかでした。あたり一面花も何もかもなくなってしまったので、生きのこったミツバチたちはあてもなくただブンブンとびまわるしかありませんでした。  そんな国の様子を太陽はずっと空から見ていましたがだまっていました。そこである女王バチが太陽に語りかけま

          ミツバチがいる

          碧い星の碧い人々

          碧碧い地球の碧い人々はテロも侵略も犯罪も撲滅した自らの非を認めて奪ったものは返した傷つけ殺したのだから深く謝罪するしかなかった信頼が欺きを凌駕して栄え憎しみも誤解も涙に混じって流れていったこれは碧い星の碧い人々のこと許せなくても開いた手から武器が落ちた許せなくても怒りを相手の幸福の為に使い果たした飢餓も病気も殺戮も物足りなさも心理的且つ科学的に克服した誰もが自らの特性に応じて思いやりを込めて他者を助け価値観や感覚の相違を理解の糧としたこれは碧い星の碧い人々のこと紺碧の空の下で

          碧い星の碧い人々

          『ウクライナ、地下壕から届いた俳句〜The Wings of a Butterfly〜』ウラジスラバ・シモノバ著 黛まどか監修 【わたしの好きな本】

           ウラジスラバ・シモノバさんという現在24歳のウクライナの俳人の句集が日本で発売されました。彼女はロシアと接する北東部の都市ハルキウの出身ということもあり、第一言語はロシア語なのでロシア語で書かれた句を日本語に訳しての出版になりました。  このような複雑な背景があるが故か、彼女はもうロシア語を諦め、これまで書いてきた八百近いご自分の句を今ウクライナ語に書き直しているそうです。このことだけでも、ウラジスラバさん、及びウクライナの人々がおかれている状況や心情を察して心苦しくなりま

          『ウクライナ、地下壕から届いた俳句〜The Wings of a Butterfly〜』ウラジスラバ・シモノバ著 黛まどか監修 【わたしの好きな本】

          カホウカダム

          ロシアよおまえらは一体どうなっているんだ?どうやらおれが一番嫌いな言葉"馬鹿"という言葉を使わなければならない時がきた残念ながらこの言葉でしかおまえらのことを表現できないおまえらは馬鹿による馬鹿の為の馬鹿馬鹿しい大馬鹿者たちだその他のだれの為にもなっていない馬鹿げた独裁者とその馬鹿げた取り巻きの馬鹿げた恐怖に基づく馬鹿げた命令を馬鹿げた兵士たちが実行し馬鹿げた大衆が大馬鹿喜びして支持するこの馬鹿の大渦のなかに一滴の良心も聡明さも見当たらない大馬鹿者たちが大爆破決壊せたカホウカ

          カホウカダム