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夢を見るとき、目を閉じる
かってウクライナを旅した想い出を綴りたい。たしかウクライナへはモスクワからベルゴロドを経由してハルキウを通過し、黒海の北岸にある半島クルィムのシンフェロポリまで一気に鉄道で行ったように記憶している。しかしこの記憶は正確ではないかもしれない。ただ、車窓から見た一面の眩しいひまわり畑とドニプロ川の青空のような水光は鮮明に記憶している。ウクライナは光の国だった。
シンフェロポリからヤルタまではいわゆ
『ウクライナ、地下壕から届いた俳句〜The Wings of a Butterfly〜』ウラジスラバ・シモノバ著 黛まどか監修 【わたしの好きな本】
ウラジスラバ・シモノバさんという現在24歳のウクライナの俳人の句集が日本で発売されました。彼女はロシアと接する北東部の都市ハルキウの出身ということもあり、第一言語はロシア語なのでロシア語で書かれた句を日本語に訳しての出版になりました。
このような複雑な背景があるが故か、彼女はもうロシア語を諦め、これまで書いてきた八百近いご自分の句を今ウクライナ語に書き直しているそうです。このことだけでも、ウラ
平和は女の顔をしている-『戦争は女の顔をしていない』を読んで女性の顔を想う-
これから話をすすめるにあたって、まず著者のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの言葉を『戦争は女の顔をしていない』から引用してみよう。
"まるまる一つの世界が知られないままに隠されてきた。女たちの戦争は知られないままになっていた……"
この一文をわたしなりに次のように言い換えてみる。
"まるまる一つの顔が知られないままに隠されてきた。女たちの顔は知られないままになっていた……"
ところ
『ウクライナから愛をこめて』オリガ・ホメンコ著【わたしの好きな本】
"私たちを攻撃するとき、あなた方が目にするのは、私たちの顔だ。逃げる私たちの背中ではなく、私たちの顔だ。"-『魂の叫び ゼレンスキー大統領100の言葉』監修 岡部芳彦 より-
まず、純粋にウクライナを応援する気持ちで、ウクライナのことを忘れて見捨ててしまわないためにも、この『ウクライナから愛をこめて』を日本のみなさんにお薦めさせていただきます。
著者のオリガ・ホメンコさんはキーウ国立大学をご
第五福龍丸で漁に出た日本武尊
或る真夜中の焼津市歴史民族資料館での事である。日本武尊の像が暗中矢庭に動き出し、館内に停泊中の第五福龍丸の実寸五分の一大の船体模型に飛び乗った。
彼を乗せた第五福龍丸はそのまま資料館を抜け出し、古に日本武尊が海から焼津入りした場所である北の御旅所へと向かい、其処から更に駿河湾へと繰り出して行った。遊泳していた小泉八雲がこれを目撃した。
日本武尊を乗せた第五福龍丸はまず三浦半島走水付近を目指し
200か国の80億人の光
この星には約200か国が存在するのにどうしてたった一国の暴挙をとめられないのだろうか?この星には約80億の人間が存在するのにどうしてたった一人の暴君をとめられないのだろうか?この暴君が誤導する亡星集団が星の約束を破って他の独立国家を侵略したり民間人や捕虜を無差別に殺戮したりしているそういった捻くれた暴挙をどうして200か国の80億人はとめられないのだろうか?暴君が誤導する亡星集団は嘘の民でもある自
もっとみる究極のスタンドアップコメディ
人々は彼等の自由意志を尊重したその結果彼等は人々を支配しようとしたおれは止むを得ず対抗した地球を逆さにして自転を逆回転にし公転も逆回りにしてそれから青空に星座を描き直して描いた星座は天地も左右も結末も逆で星座の神々は誰もが服を裏返しに着て哀しいから笑うように心がけているその他の半獣や裸の生き物たちは星座から解放されて行き場もないから月の裏側に集まった意図した訳ではないがそこなら人間から隠れられる逆
もっとみるだれもがかって例外なく緑児だった
だれもがかって例外なく緑児だった地球に姿を現してすぐに大声で泣いただれもがきいてくれるように大声で泣いた地球を肌で感じたから泣いた哀しくて泣いたのか可笑しくて泣いたのか今となってはもうだれも憶いだすこともできないだれもが産まれた緑児を守ってくれただれも緑児を殺戮する気はないはずだった一部の例外を除いて多くの産まれた緑児が大人になった産まれてすぐに兵器で殺戮される緑児もいたそのどちらもが奇妙だった殺
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