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ルフィ名言Vol.65「この船の進路を、お前が決めるなよ!!!!」

物語と名言

囮になったイガラムの船を爆破させ、ゴーイングメリー号に乗り込んでいたミス・オールサンデー。
武器を構えるも、悪魔の実の能力によって手も足も出ない一味。
そんな一味に忠告する。次に進む島は”リトルガーデン”で、アラバスタに着くこともできないだろうと。

そこで、バロックワークスの誰も知らないアラバスタの一つ手前行きの”永久指針(エターナルポーズ)”をビビに渡す。
ゾロは「どうせワナだろ」と疑うが、「どうかしら」とはぐらかすミス・オールサンデー。
ビビにとっては一刻も早くアラバスタに戻りたい為、喉から手が出るほど欲しいが、敵からの施しも受けたくないと悩んでいると、ルフィが

「そんなの、どっちだっていい・・・!!」

と”エターナルポーズ”を破壊する。ナミは蹴りを入れて激怒するが、そこで今回のルフィの名セリフ。

「この船の進路を、お前が決めるなよ!!!!」                  出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
「そう、残念・・・」
「生きてたらまた逢いましょう」

と、ミス・オールサンデーは船を後にする。

ミス・オールサンデーの考えがわからず嘆くビビに、ナミは

「だったら考えるだけムダね!」

と声をかけるのだった。

名言の本質

麦わらの一味の船長はルフィで、この船の進路は船長が決めるものです。例え、ミス・オールサンデーの言う通りの行き先だったとしても、ルフィにとっては、勝手に船の進路を決められることは許せることではないのです。
安全に行けることも、楽に行けることも、ルフィにとっては取るに足らないことです。ルフィの旅は、目的地に辿り着くことではないからです。

今回の名言は、とても身近なものではないでしょうか?

例えば、子供の頃に、親に敷かれたレールがあったりします。親からしたら、子供にこうなって欲しいという願望があったり、子供の為を思って将来を決めたりすることもあります。もちろん、敷かれたレールを進むことも簡単ではないですが、果たしてそれで本当に自分は納得できるでしょうか?

仮に、敷かれたレールを進み、一つのゴールに辿り着いたとしても、そこから先は自分の力で進んでいかなければなりません。しかし、自分自身で考えずに進んだ先に、自分で考えることはできるでしょうか。もしレールを外れてしまった時、親のせいにして、責任転嫁するようになるのではないでしょうか?親との関係だけでなく、仕事においては日常茶飯事ではないでしょうか。

言われたことを言われた通りにやるのであれば、それは誰でも良くて、自分がいる必要も意味もありません。誰かの代わりにやるだけです。それで、高収入で成り立ってしまえば、現状維持を望んでしまいます。しかし、それも立ち行かなくたってしまったら、自分の力で進んでいくのは、とても難しくなります。きっと、人のせいにして生きていくことになるでしょう。

逆に、できるのにできないと決めつけられることもあります。これも苦しいことです。もちろん、忠告が正しいこともあると思います。しかし、親や上司という存在に、自分が望むことを否定されたら、やる気スイッチはオフになってしまいます。

自分のことは自分で決める

どちらにせよ、自分ではない誰か、たとえ憧れている人、尊敬する人にでも、他人に自分を決められることを、考えずに受け入れるのは、人のせいにする生き方になります。決めるのはあくまで自分自身であり、誰かの意見は参考にしかならず、答えにはなりません。

後悔しない生き方をするには、自分自身が責任を持って決めることです。誰かの無責任な言葉ではなく、自分のことは自分自身で決める勇気と覚悟を持って生きていきたいものです。

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