じろう JIROU

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【漫画】次にくるマンガ大賞 2024 極私的推薦作品

次にくるマンガ大賞 2024(https://tsugimanga.jp/)、6/8(月)で投票締切なので少し自分が投票した漫画をプッシュ。 【コミックス部門】第3位 劇光仮面 主人公の並々な…

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||感想~自分にとってエヴァは"特別"になったのか~※ネタバレ有り

※エヴァに付いては自分より遥かに博識な方がいるので、先に予防線(というか言い訳)を。 ①現時点で私はほぼTVアニメ版・旧劇場版(以下本文ではまとめる際は旧作と表現…

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2020年完結漫画個人的ベスト5(※2020年内に最終巻が出た漫画から)

5位 最後の遊覧船(全2巻)/すぎむらしんいち 「漫勉neo」で取り上げられて気になり購入。 これまですぎむらしんいち作品をそんなに熱心に追っていたわけではないけど、…

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[映画]『ミッドナイトスワン』役者・草彅 剛の代表作に確実に数えられる一作

先日映画『ミッドナイトスワン』を観たがっていた母と鑑賞。 観たあとにジワジワと1人考え込みたくなる作品。 新人2人の染まっていない透明な演技や周りのキャストの演技…

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『恋愛ラボ』完結 正に大団円!それぞれの成長が眩しい

宮原るり先生『恋愛ラボ』最終15巻、かれこれ10年ほど連載追っていた身としては感慨深くて、コレは最高の状態で読まなければと1巻から読み直した。 最初は以前の巻はさら…

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『九龍ジェネリックロマンス』1巻 九龍への並々ならぬこだわりを背景に見た

『九龍ジェネリックロマンス』1巻、眉月じゅん先生は前作『恋は雨上がりのように』もそうだけど、とにかくヒロインに圧倒的な絵力というか一際眩しく光を放っているような…

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『イエスタデイをうたって afterword』とアニメについて

『イエスタデイをうたって afterword』読了。 約半分は以前発売された短編集『イエスタデイをうたってEX』からの再録なのでその点は少し残念だけど、収録された特別編が個…

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「志村けんのだいじょうぶだぁ」在りし日のマーシーが面白かったことを思い出す

現在公式YouTubeで配信されている「志村けんのだいじょうぶだぁ」を見ると田代まさしが殆どのコントに出ていて、確かに全盛期とも言える時代の志村けんのコントを語る上で…

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[映画]『アラジン』ナオミ・スコットの歌声に打たれる

映画「アラジン」(実写版)、とにかくヒロイン・ジャスミン演じるナオミ・スコットの歌声が出色。これは是非字幕版で観ていただきたい。 名曲「A Whole New World」のデ…

[映画]『プロメア』清々しいまでに燃え尽きる大傑作

大傑作。 TRIGGER作品の良い所を煮詰めて煮詰めて、濃縮還元して一本の映画にしたような清々しいまでに燃え尽きる作品。 主人公のガロはあの見た目で予想していたとおり…

[映画]『海獣の子供』理屈じゃない凄味(原作既読済)

映画「海獣の子供」、原作全5巻を再読した上で鑑賞。 分かり易い面白さを求めている方にはオススメ出来ないけど、理屈じゃない凄味のある作品。よくこれをアニメ化したな…

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【漫画】次にくるマンガ大賞 2024 極私的推薦作品

【漫画】次にくるマンガ大賞 2024 極私的推薦作品

次にくるマンガ大賞 2024(https://tsugimanga.jp/)、6/8(月)で投票締切なので少し自分が投票した漫画をプッシュ。

【コミックス部門】第3位 劇光仮面
主人公の並々ならぬ姿勢に最初どう進んでいくのか分からないのにグイグイ読まされた。
4巻で大きな物語展開を迎えたときは熱くなった。

虚構が現実に現れるという展開は他作にもあるけれど正に魅せ方なんだなと唸ったもの。

個人

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||感想~自分にとってエヴァは"特別"になったのか~※ネタバレ有り

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||感想~自分にとってエヴァは"特別"になったのか~※ネタバレ有り

※エヴァに付いては自分より遥かに博識な方がいるので、先に予防線(というか言い訳)を。

①現時点で私はほぼTVアニメ版・旧劇場版(以下本文ではまとめる際は旧作と表現します)及び新劇場版を観た範囲の知識しかありません。
③その他書籍等で明かされている公式設定や専門用語の詳細、庵野監督のエヴァに関する発言も殆ど知りません。
③貞本先生の漫画版エヴァも未読です。

そのため、理解を誤っている点も多々ある

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2020年完結漫画個人的ベスト5(※2020年内に最終巻が出た漫画から)

2020年完結漫画個人的ベスト5(※2020年内に最終巻が出た漫画から)

5位 最後の遊覧船(全2巻)/すぎむらしんいち
「漫勉neo」で取り上げられて気になり購入。
これまですぎむらしんいち作品をそんなに熱心に追っていたわけではないけど、絵柄・ストーリーともに外連味の高い印象を抱いていた。

でも本作は絵柄は若干マイルドになりつつ(ここまで分かり易い美男美女が中心に話が回る印象もあまりなかった)、後半の予測不可能な、無軌道さすら感じる独特な外連味は残しつつも2巻の短さ

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[映画]『ミッドナイトスワン』役者・草彅 剛の代表作に確実に数えられる一作

[映画]『ミッドナイトスワン』役者・草彅 剛の代表作に確実に数えられる一作

先日映画『ミッドナイトスワン』を観たがっていた母と鑑賞。
観たあとにジワジワと1人考え込みたくなる作品。

新人2人の染まっていない透明な演技や周りのキャストの演技も映画の骨格を豊かにしてくれたけど、やはり草彅 剛が圧巻というか、観ている間、自然に凪沙という人物がそこにいるというぐらいに溶け込んでいて。

これは紛れもなく役者としての代表作のひとつになる。天賦の才。

後半の展開には賛否もあるよう

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『恋愛ラボ』完結 正に大団円!それぞれの成長が眩しい

『恋愛ラボ』完結 正に大団円!それぞれの成長が眩しい

宮原るり先生『恋愛ラボ』最終15巻、かれこれ10年ほど連載追っていた身としては感慨深くて、コレは最高の状態で読まなければと1巻から読み直した。

最初は以前の巻はさらっと読もうと思ったけど、何度と読んで笑ったりニヤニヤしたところが改めて読んでもまた面白くて、ついじっくり読みふけってしまった。

そして最終刊、もうリコ・マキ・エノの恋は完全に両片思い状態だったのでそこは一波乱ありつつも最高の形で大団

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『九龍ジェネリックロマンス』1巻 九龍への並々ならぬこだわりを背景に見た

『九龍ジェネリックロマンス』1巻 九龍への並々ならぬこだわりを背景に見た

『九龍ジェネリックロマンス』1巻、眉月じゅん先生は前作『恋は雨上がりのように』もそうだけど、とにかくヒロインに圧倒的な絵力というか一際眩しく光を放っているような「華」がある。思わず雑誌の中でも手を止めてしまう力。

そんなヒロインに目を奪われてしまいがちだけど、今作は今はなき香港スラム街・九龍城砦が舞台のモチーフになっており、とにかく背景のこだわりが凄い。

少なくともこの1巻時点、1コマ1コマを

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『イエスタデイをうたって afterword』とアニメについて

『イエスタデイをうたって afterword』とアニメについて

『イエスタデイをうたって afterword』読了。

約半分は以前発売された短編集『イエスタデイをうたってEX』からの再録なのでその点は少し残念だけど、収録された特別編が個人的には本編の最終回よりも最終回ぽいというか、少し特別なその後の日常という感じで好き。
あ〜本当に終わったんだなあって。

もう一つ初収録の読切『夏の姉』も面白かったので、再録多めでも買って良かった。

今放送中のアニメ版も凄

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「志村けんのだいじょうぶだぁ」在りし日のマーシーが面白かったことを思い出す

現在公式YouTubeで配信されている「志村けんのだいじょうぶだぁ」を見ると田代まさしが殆どのコントに出ていて、確かに全盛期とも言える時代の志村けんのコントを語る上でマーシーは欠かせない存在だなぁと。
懐かしさとともに志村けんとの相性の抜群さを再認識。

そのあまりの名バイプレイヤーぶりに思わず「ドラッグに手を染めなかった世界線」のマーシーを想像してしまったほど。
マーシー全盛時を知らない10代に

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[映画]『アラジン』ナオミ・スコットの歌声に打たれる

映画「アラジン」(実写版)、とにかくヒロイン・ジャスミン演じるナオミ・スコットの歌声が出色。これは是非字幕版で観ていただきたい。

名曲「A Whole New World」のデュエットも素晴らしい。

※こちらはアニメ版
https://www.youtube.com/watch?v=EXTLJmYsaUQ

アニメの記憶はおぼろげながら大筋は覚えていた。

以下、少しネタバレ(と言っても大体の

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[映画]『プロメア』清々しいまでに燃え尽きる大傑作

大傑作。

TRIGGER作品の良い所を煮詰めて煮詰めて、濃縮還元して一本の映画にしたような清々しいまでに燃え尽きる作品。

主人公のガロはあの見た目で予想していたとおり性格はまんまグレンラガンのカミナで、カミナが平行世界で生きているような気になってウルっときた。

声優陣は役者と本職の混合だったけど、役者も上手い方たちで全然問題なし。特に松山ケンイチと堺雅人は素晴らしくキャラに合っていた。

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[映画]『海獣の子供』理屈じゃない凄味(原作既読済)

[映画]『海獣の子供』理屈じゃない凄味(原作既読済)

映画「海獣の子供」、原作全5巻を再読した上で鑑賞。

分かり易い面白さを求めている方にはオススメ出来ないけど、理屈じゃない凄味のある作品。よくこれをアニメ化したなと。

アニメーション向きとは思えない五十嵐大介先生の絵柄のタッチはそのままに、絵がついて動いている様に序盤はただ感動。予告編観た段階でこの絵を動かすなんて正気の沙汰じゃないと思っていたので。

観終わった後に受けた印象としては、これまで

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