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読み物「奇跡の在り方」

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むかし書いた舞台の台本を小説風に連載中。 車椅子の少女と幼馴染みの少年に起きた奇跡。完結しました!是非読んだ方は感想聞かせてください。
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#台本

奇跡の在り方

奇跡の在り方

プロローグ 皆さんは奇跡を信じていますか?

奇跡にも様々な形があると思います。

自らの力で起こす奇跡。

偶然が重なり合い起きた奇跡。

起こるべくして起きた奇跡。

そして、誰かが誰かの為に起こした奇跡。

誰かの為に、

このお話しはそんな純粋な気持ちが起こした奇跡です。

第一章 はじまりの朝 日差しが眩しく、清々しい朝の光に包まれている。沢山の人が行き

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奇跡の在り方1

奇跡の在り方1

あらすじはこちらから。

プロローグ 皆さんは奇跡を信じていますか?

奇跡にも様々な形があると思います。

自らの力で起こす奇跡。

偶然が重なり合い、起きた奇跡。

起こるべくして、起きた奇跡。

そして、誰かが誰かの為に起こした奇跡。

誰かの為に、

このお話しは、そんな純粋な気持ちが起こした奇跡です。

日差しが眩しく、清々しい朝の光に包まれている。沢山

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奇跡の在り方2

奇跡の在り方2

前回のお話しはこちらから。

桜庭葉子は小さい時に原因不明の病気にかかり、歩くことが難しい身体になってしまった。今の医学では、治療法はおろか原因すら分からない状況である。今でも体調をよく崩すが、手の施しようがないのならば、せめて少しでも普通の生活をさせてやりたいと、父である庄之助の希望で入院はせずに車椅子で学校にも通っている。

小学校5年生までは庄之助が学校の送り迎えを行っていた。6年生

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奇跡の在り方3

奇跡の在り方3

前回のお話しはこちらから。

庄之助の承諾を得て、正彦は葉子の部屋へと向かった。そして、部屋のドア越しに葉子に話しかけた。

「葉子ちゃん、正彦だけど何かあったの?」

「正彦君……。」

「何かあったのなら教えてよ。」

「そんなこと言えない。」

「聞かせてよ。」

「嫌なことばかりなの。」

「いったい何が?」

「全部よ、皆冷たい目で見るのよ?どうして?どうして私だけこんなめに…。正彦

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奇跡の在り方4

奇跡の在り方4

前回のお話しはこちらから。

10年後。

小さな公園の見える病室の窓から、激しく蝉の鳴き声が聞こえている。病室のベッドには女性が横になっている、桜庭葉子だ。表情はすぐれないが、とても美しい女性へと成長していた。

コンコン

病室にノックの音が響いた。

「はい。」

ドアが開き、女性が入ってきた。

「葉子さん、ご気分はどうですか?」

彼女は山岸名津美、この病院の看護

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奇跡の在り方8

奇跡の在り方8

前回のお話しはこちらから。

天界にあるビルの一室。ソードがスレイブに報告書を提出している。その報告書をみたスレイブは眉を顰めソードに問いかけた。

「そうですか、見られてしまったのですね。」

「はい、理由は分かりませんが急に姿が見えた様です。」

ソードは本当に分からないといった表情をしている。

「原因はおそらく彼女本人でしょう。」

「どういう事ですか?」

「彼女は死ぬ気なのかも

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奇跡の在り方12

奇跡の在り方12

前回の話しはこちらから。

「はい、10年経った今の彼に会うのが怖いなら、10年前の彼になら会えるんじゃないですか?」

「あの頃の彼に……、本当にそんな事できるの?」

「方法がある事は知っています。」

「正彦君に会える……。お願い、会いたい!」

「わかりました、早速方法を調べてきます。」

「調べる?どこで?」

「天界にも、こちらの世界で言う図書館があります。そこに魂を過去に飛ばす方法が

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奇跡の在り方13

奇跡の在り方13

前回のお話しはこちらから。

「……禁書は今ここに?」

「……はい。」

ソードは隠し持っていた禁書をスレイブに手渡した。

「こんなもの使用されたら私の責任問題ですよ!」

「お願いします!1度だけでいいんです!使用させて下さい!」

「いや、流石にこればかりは……。」

「何でもします!どうかお願いします!」

「あなたは……そこまで彼女の為に?」

「はい、彼女の願いを叶えてあげたいの

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奇跡の在り方14

奇跡の在り方14

前回の奇跡の在り方はこちら。

過去へ……。

13年前の桜庭家。

「葉子ちゃん!学校行こう!」

「おお、正彦君おはよう。」

「あ、おじさんおはようございます!」

「ちょっと待ってくれ。」

「はい!」

ソードと葉子の魂が過去の桜庭家の様子を伺っている。

「懐かしいなぁ~。」

「あれが正彦さんですか……?」

「うん。そうよ。あ!今出てきた車椅子の子が私よ。ふふ、お父さん

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奇跡の在り方16

奇跡の在り方16

前回のお話はこちら。

葉子は公園から立ち去る正彦を見送った。すると、急に目の前にソードが現れた。

「きゃ!…ビックリした。」

「あ、すいません。」

「ソードさんありがとう!いま正彦君とお話ししたの!私の姿、正彦君には見えるみたいなの!」

「え?そんな……、まさか!?」

「本当よ。それでね、明日も会う約束したんだけど大丈夫かしら?」

「ええ、それは大丈夫です。日付けを明日にずらせば

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