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マーケティングの教科書・SNS戦略チームの編成・SNSマーケティング6

こんにちは!マーケターのYuchunです!
今回は実際にSNSマーケティングに取り組んでいくために必要不可欠なチーム編成のお話です!

目標を決め、チーム編成を行い突き進んでいくためためにはKPIの設定が必要不可欠です!KPIって何?KPIってどうやって設定したらいいの?という方は前回の記事をご覧ください!

▼前回記事▼



それでは早速始めていきましょう!


はじめに

ソーシャルメディア担当チームを構築するのは簡単ではありません。もし一人で担当している場合、インパクトのあるソーシャルメディア戦略を立案するのは困難に感じるかもしれませんが、実際にはそのような担当者は少なくありません。少人数のチームでも、ビジネス目標を達成するためにチームを拡充する方法を考えましょう。

多くの場合、ソーシャルメディアは担当業務の一部に過ぎません。2018年のHubSpotアカデミーの調査によると、回答者の約62%が他の業務に加えてソーシャルメディアを担当していると答えました。また、ソーシャルメディア専任のマーケティング担当者のうち約37%が、チームの人数は5人以下と回答しています。

チーム編成の際には、まずビジネス目標を確認しましょう。目標としては、売上、ブランド認知度、自社に対する評価の管理、新規顧客の開拓、採用、カスタマーサービスなどが考えられます。

最初にソーシャルメディアの目標を設定しましょう。目標が明確になれば、必要なソーシャルメディアチャネルやコンテンツ、キャンペーンの可能性、検討が必要な要員などを判断しやすくなります。

ソーシャルメディア目標の例をいくつか紹介します。例えば、優れたカスタマーサービスの提供をビジネス目標としている場合、一定時間内にすべての顧客に応答することを目指すソーシャルメディア目標と指標を設定することができます。この目標は、対応可能なチャネルの数や、応答すべき顧客の数、社内や外部の支援チームの必要性に影響します。

売上増加が目標の場合、広告に対応し独創的な方法でEメールアドレスを収集したり、販促オファーを発信できるチャネルを選ぶことができます。その選択によって、コンテンツ開発のためにどのような人材や外部業者が必要かを把握できます。

以上の方法を通じて、今だけでなく将来にも対応できるソーシャルメディア戦略を構築することが可能です。

チームアップにあたって

社内の関係者を考慮する必要性

ソーシャルメディア戦略を構築する際には、社内の関係者を考えることが重要です。関係者が関心を抱いていることは何でしょうか?社内の関係者のニーズは、ソーシャルメディア担当チームのニーズとは異なるかもしれません。例えば、広報部門がソーシャルメディアとどう関係するかを考えてみましょう。広報部門はソーシャルメディア上のインフルエンサーとつながりを持ちたいと考えるかもしれません。一方、人事部門はソーシャルネットワーク経由の採用活動を支援してほしいと望んでいるでしょう。こうした各部門と連携することで、チームの増員が必要であることを経営陣に納得してもらう可能性が高まります。
もしも、そこまで大きな組織ではない場合、同じ目的、目標を持つ他事業とのタイアップを通じた運営も面白いでしょう。

グローバル展開を考える場合、使用する言語の違いや、好まれるソーシャルチャネルの違い、法的な問題なども慎重に検討する必要があります。

時間や人材、予算などのリソースを確保するために、社内のサポートを得ることは多くのソーシャルメディアマーケティング担当者にとって最大の課題です。社内の意思決定者の総意や承認がまだ得られていない場合、アイデアを後押ししてくれる役員を見つけることが求められます。

また、ソーシャルメディア活動を効果的に行うためには何が必要か、そして妨げになりそうなことは何かを考える必要があります。最もありがちな問題は、時間不足と人材不足です。

ソーシャルメディア戦略に関するロードマップの作成

次に、ソーシャルメディア戦略に関するロードマップを作成します。このロードマップはソーシャルメディアプログラムの将来像を描いた計画です。プログラムをどのように成長させていくかを示すものです。ロードマップをまとめる過程で、社内の各関係者に、それぞれの部門にとってどんなメリットがあるかを説明しましょう。ソーシャルメディアの活用によって今後1年、3年、5年の間に自社がどのように変わっていくか、そしてそれが事業にどのようなインパクトを与えるかを明確に示します。

目標とKPIを理解した上でロードマップを完成させ、ソーシャルメディアプログラムの将来像を描けたら、その将来像にたどり着くための担当チームの構成について検討し始めます。

ソーシャルメディア担当チームの構成にはいくつかの選択肢があります。

  1. 必要な職務を検討する

  2. 集中型か分散型かを判断する

まず、目標を達成するために必要な職務を検討しましょう。カスタマーサービスが優先事項であれば、コミュニティーマネージャーが必要です。啓発資料の開発を考えている場合、インフォグラフィックの作成ができるグラフィックデザイナーや、ライブ配信用動画の撮影が得意な動画制作担当者の起用を考えると良いでしょう。

もしチームを増員する手段が見つからない場合でも心配する必要はありません。そのような状況では、外部のリソースを利用することも考えられます。特にチームが小さい場合は、外部の業者に業務を委託することでニーズに応えられるかもしれません。社内で人材を確保するよりも、外注するほうがコスト効率が良いこともあります。コンテンツ開発やエンゲージメント管理など、社内チームのサポートが必要な業務には、ソーシャル広告代理店やデジタル広告代理店の専門サービスを活用するのが良いでしょう。また、社内チームの構成や運営方法も考慮することが重要です。

チーム構成と運用

ソーシャルメディアを担当するチームの組成とその運用方法は、組織の成功にとって非常に重要です。数年前、分析機関のAltimeterが発表した報告によると、ソーシャルメディアチームは5つの異なる形態をとりうるとされており、この分類は今日でも有効です。

最初の形態は「分散型チーム」です。これは、特定の部署がコンテンツや戦略を一元管理しない形態であり、各チームメンバーが担当業務を分担し、アイディアを共有します。特にソーシャルメディア導入の初期段階にある組織では、この形態を採用することが多いです。

次に「集中型チーム」は、ソーシャルメディアに関連するすべての業務を一手に担う独立した部署です。この形態は、組織のソーシャルメディア活動を集約し、一元管理することで、戦略の整合性と効率を高めることができます。

「ハブ&スポーク型」は、一つの中心チームが組織内の他の各部署と連携を取りながら、ソーシャルメディアの戦略を展開する形態です。成長中の企業に多く見られ、広範な組織内での調整と協力が求められます。この形態は、多くの企業に採用されています。

さらに進んだ「複数ハブ&スポーク型」、または「タンポポ型」とも呼ばれる形態では、中央のソーシャルメディアチームが、各部署や事業部門に配置された複数のチームと連携して業務を進めます。これは、特に海外拠点が多いグローバル企業に適しています。

最後に「ホリスティック型」は、企業内の全員がソーシャルメディア活動に参加する形態で、非常に少数の組織が採用しています。これには大きな信頼と従業員への綿密な研修が必要です。

チームが形成されたら、次はソーシャルメディア戦略の策定に移ります。具体的には、以下のステップで進めることが重要です:

  1. 1〜3年のスパンでビジネス目標とソーシャルメディア目標を設定します。この際、関係者のニーズを綿密に分析し、それを目標設定に反映させる必要があります。

  2. 設定されたビジネス目標とソーシャルメディア目標に基づき、必要な職務を明確にします。

  3. 目標達成とチーム構築に向けて具体的なスケジュールを作成します。

  4. 必要な予算やリソースの割り当てを計画し、承認を求めます。

  5. 計画を組織全体にアピールし、社内からの同意と協力を得るよう努めます。

これらの準備が整ったら、将来に向けたソーシャルメディア戦略の立案を始めましょう。もしソーシャルメディア担当者が1人だけでも、大きな計画を考えることは難しいかもしれませんが、それがチーム構築と将来へのビジョンの形成の第一歩となります。

次回はSNS運用をサポートしてくれる業務効率化ツールについてです!

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