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ルソーライフ
2022年3月20日 18:49
これまで、本編を14回、号外を2回と、計16回もの間にわたって『社会契約論』を読んできました。いよいよ今回が最終回です。さっそく内容を読みましょう。本題に入る前に この「市民宗教について」と題された章は、事実上、『社会契約論』の最終章といって良い位置づけになっています。厳密に言えば、「結論」と題された章がこの次に続きますから、最終章ではないのですが、そうした形式的な意味ではなく、この章の内容
2022年2月21日 14:56
前回の記事で、『社会契約論』第二篇第十一章が「美しい」という話をしました。今回は、なぜあの引用箇所が「美しい」のか、を見ていくことにします。前回の記事はこちら というのも、前回、と言ってルソーの引用をしたのですが、その引用直後に、とまさかの「説明なし」のまま、ただ美しさを讃美するだけで終わっていたからなのです。今回は、しっかり説明します。美しいルソーの文章・・・ね。美しいでし
2022年2月20日 18:21
今回は第二篇第十一章から。第十一章 立法のさまざまな体系について ルソーの『社会契約論』を解説するこのシリーズ。・・・ですが、この章だけは解説しません!! この章は、解説してはいけないのです。(なんでやねん) そう、あまりにも美しい文章なのです。だから、私の拙い解説は「邪魔」です。彼の文章の美しさに、私の解説を釣合わせることは到底できません。ということで、ぜひここだけでもいいので、『
2022年2月1日 07:51
今回からは第二篇です。さっそくどんどん読んでいきます。 今回は、民主主義の提唱者ルソーの思想の核心に迫る、まさに「神回」です(自分で言うんかい)。第一篇のおさらい まず、第一篇で語られた「社会契約」について、いま一度確認しておきましょう。主権は「譲渡できない」 さて、これまでの議論から導き出されることを、ルソーは次のように語ります。国家はそもそも、公共の福祉を目指して設立されたも