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wakimizu
2019年9月14日 01:25
新幹線 迫り出してくる建物の 向こうの空に 君は立ってる ねぇだれか 私が歌った歌のこと 覚えていたり しないでしょうか? 泣けちゃうの 掴んでいられず飛び去った 風船みたいに空が赤くて 車達 向かう先には 朧月 今にも消えてしまいそうな君 微睡みに 夜も瞼を閉じてゆく 切なくたっていつの間にやら てんじょうをながめているとおもいだす ゆめのなかではできることなど
2019年8月9日 15:48
南風歌運んでもレクイエム クレマチスの着物今では切れ端 あの田圃はどうなったじゃろうかもう見えん ラムネの瓶キラキラビー玉乾涸びた河原の底にコツンと沈む さいはてに往った友達 赤蜻蛉 想い出は 提灯通りの 夜と笛 執拗に思い出させるかみなりぐも 揚羽蝶 車輪の下で 夢になる 灼熱の窓の外とテレビゲーム 夕立を疾走して行く藍染と博多の帯の青い残像
2019年8月8日 01:44
オリオンと 戯れる蛾を 眺めても 今夜は寂しくないからいいね2人だけ。 芝生に転がる 缶ビール 朝ぼらけ 全部私の夢だった 染めた黒髪の夜の……
2019年6月25日 01:38
3、無いはずの 平成32年から 未来人だと云う人が来た姿見に 外の草木が 映されて永遠の美を望まれている髪結えば 神が鳴るなり 窓の外天は蛇口を ひねって怒る夕立は 凌霄花の 色をしてスカートの裾は 人魚の尻尾2、初めて来たはずの町から、懐かしい匂いがして狼狽えること幼い頃、スーパーの棚の見えないところには、何か特別なものが置いてあると思っていたこと記憶
2018年6月6日 21:19
雨の空に魚を泳がせたい そう言った君の横顔に傘から落ちた雫が光る 泣いているのは僕の方五月雨の 音は優しく 低気圧濡れた手に レインコートは へばりつき紫陽花の 色をした心 スケルトン雨粒と同じ数だけ君想い紫陽花ゼリーを懐かしんでもお昼は自分で考えなくっちゃ私が想いを空に託して 雨と一緒にあなたの上空へ あり得ないようでできるかもしれない そんなことを考える6月雲の上