数字で読み解くWBC侍ジャパン【山田 哲人・タイプ9】
これまでの記事で挙げた、侍ジャパンのタイプ分析は下記の通りです。
・栗山監督(タイプ2)
・白井ヘッドコーチ(タイプ4)
・大谷翔平選手(タイプ2)
・村上宗隆選手(タイプ12)
・ラーズヌートバー選手(タイプ3)
・吉田正尚選手(タイプ8)
・佐々木朗希選手(タイプ5)
それぞれの記事を最後に紹介していますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。
今回は【タイプ9】の山田哲人選手について書きたいと思います。
『ちょっと変わった人。孤独を愛するお気楽人生』
思考型/楽観派/女性的
侍ジャパンを分析してきて、村上選手以来の『思考型』タイプです。イーサでは個人の性格や能力などの持って生まれた気質を、1〜12タイプに分類していますが、1〜4を感覚型(気持ち・フィーリングを重視する)、5〜8を行動型(考えるよりまず行動!)、9〜12を思考型(何事もまずは計画から)と、3類型に分けています。侍ジャパンの選手30名を分析してみたところ、感覚型…11人/行動型…10人/思考型…9人となっており、奇跡的な素晴らしいバランスでチーム編成がされていました。ちなみに監督・コーチ陣8名では、感覚型…6人、行動型…1人、思考型…1人という、まさに『気持ちに寄り添う』を重要視した人たちで構成されていました。その内容やエピソードはニュースでみなさん周知のところです。
さて、タイプ9の内容に戻ります。まず第一に挙げたいのは『変人』だということ。「あの人ちょっと変わってる」と思う人は、大抵がタイプ9か12のどちらかです。有名人の名前を見てもらうと、ニュアンスが伝わりやすいと思うので、先に挙げておきます。芸能界は6、9、12タイプの人たちが活躍しやすいです。
まだまだたくさんいますが、挙げたらキリがないです。侍ジャパン内では、山崎楓一郎選手も同じ【タイプ9】でした。タイプ9の人たちは、人に気兼ねがなく、他人とは違う独自の道を追求します。あえて競争には参加せず、自分のオリジナルで勝負することを良しとします。常に客観的で、冷静に分析する心を持ち、現在よりも未来を見据えて行動しています。まずは目標を立てることから。楽天家で細かいことはあまり気しないものの、同じ失敗は2度と犯さないという慎重さがあります。即断即決、機敏な反応が苦手です。その場の雰囲気に流されたり、惑わされません。企画力、構想力に長けていて、ゼロから何かを築くのが得意です。駆け引きは好まず、一本気な性格です。
ナンバーワンより、オンリーワン。
いつも何かを考えているかのような、模索的な態度をしています。理屈っぽい。長期的な目標を立てて実行に移すことができます。急がば回れで、起動までに時間がかかる。警戒心がなく、依存心、同情心も持たない。さっぱりとした性格。他人の目や、社会・一般常識にとらわれない。誰にでも通用するお世辞をとても嫌います。例えば「いつもおしゃれですね」というより、「そのネクタイ、すごくいいですね。○○さんにしか着こなせないですね!」と、具体的に褒められると喜びます。「個性的ですね」というワードも大好きです。
上記で挙げた有名人の中に、槇原敬之さんがいます。
“この中で誰が一番だなんて 争うこともしないで
バケツの中誇らしげに しゃんと胸を張っている
それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で 一番になりたがる?
そうさ僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい
小さい花や大きい花 一つとして同じものはないから
No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one“
まさにこの歌詞に、タイプ9の思考が詰まっていると言えます。
“想定内“にするための準備を欠かさない。何事にも準備、準備。
『いつまでに』『何を』をしっかりと決め、逆算で予定を組み立て実行に移す、ということができるのは、このタイプ9とタイプ10の人間だけです。人に合わせることを強要されるとダメになってしまうので、自分流でいられる環境を好みます。タイプ9のお子さまの場合、全寮制の学校への進学はお薦めしません。大部屋で寝ることができませんし、他人との共同生活はとてもストレスが溜まります。軍隊なども向きません。一匹狼を望んでいます。
例えば電話をかける場合、自分の話す言葉と相手から返ってくる言葉を、あらかじめシミュレーションしてからかけます。突発的なことや「想定外」を嫌います。ホリエモンこと堀江貴文さんもタイプ9ですが、「想定内」というフレーズが流行したこともありました。仕事で部下がタイプ9の場合は、「○日までに□□を」と、いつまでに/何をするのか、を明確に指示することがポイントです。
このように、部下や社員のタイプによって、仕事の振り方や声の掛け方、フォローの仕方が違ってきます。知っているのと知らないとでは、確実に組織の生産性に違いが出ます。またタイプごとの相互関係も重要で、組み合わせ次第で能力以上の成果を出すチームを作ることができます。イーサでは組織分析後、正しい人事ツリーを作成し、適材適所に人を配置することで、無駄なく生産性を上げるお手伝いをしています。人間関係のトラブルが絶えなかったり、離職率の高い組織には必ず理由があります。ご興味のある方は、どうぞご相談ください。
『数字で読み解くWBC侍ジャパン』次回につづく。
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