数字で読み解くWBC侍ジャパン 【栗山監督・タイプ2】
打ったら1塁に走る、ぐらいしか知識のないわたしも、今回のWBCは、全試合観戦してしまいました。やはり大谷選手効果でしょうか。例に漏れず、すっかりファンになってしまいました。
連日のWBC特集で見聞きする、監督や選手の人物像や裏側エピソードなども、とても興味深く楽しませてもらっています。
わたしが運営しているイーサでは、チーム・組織分析をしていますので、今回の侍ジャパンも同様に、統計学で組織内を読み解いてみようと思います。
まずは栗山監督から
『気配り上手な現実主義者』
【タイプ2】 感覚型/慎重派/女性的
気遣い、気配りに長けていて、相手の気持ちを重んじながら行動します。関わる人はすべて「仲間」という思考で、和を乱す人間を嫌い、協調性を重要視します。観察力に優れているため、相手の心理や感情の動きを読み、的確な手を打つことができます。
組織においては潤滑油的な存在。偏りなく対応し、相手との距離感を測る。信用第一、“謙虚は美徳“と考え、人のためになることに存在意義を感じます。世話好き。自己犠牲精神。はにかみ屋。
現実的なので、仮定や空想を嫌います。理想を実現していく粘り強さと、正確な計算力を持ち、焦らず、騒がず、慌てず、着実に実行していきます。
フィーリング・直感を大切にするので「ピンときた」「なんとなく良いと思う」という感覚で判断することも。自分自身の強い価値観は絶対に変えない、頑固な一面があります。自分の感情はあまり表に出さないタイプなので周りからは「何を考えているか分からない」と思われる傾向があります。
情報収集が得意で、整理するのが上手く計算に明るいので、税理士・会計士・経理関係などの職に多いです。
侍ジャパンの一体感、アットホームな雰囲気は、終始誰もが感じたかと思います。
監督・コーチ陣を分析してみると8人中、なんと6人が栗山監督と同じ『感覚型』の人間でした。
イーサでは気質を大きく3類型にしています。詳細はこちらから↓
感覚型の人間はフィーリングを重視します。ぐいぐい引っ張っていく!というやり方ではなく相手の気持ちを汲み取り、対応することで組織をひとつにまとめていきます。
栗山監督の「信じて、任せて、感謝する」というモットーは、まさに感覚型の人間の成せる技というところ。あのような和やかで団結力のあるチームが作ることができたのはなんとも納得の結果でした。
大谷翔平選手・ダルビッシュ有選手は?
そして今回のWBCの主役、大谷選手も実は【タイプ2】に分類されます。栗山監督に「ダルビッシュジャパンと言っても良い」と言われたダルビッシュ有選手も、なんと【タイプ2】でした。
同じタイプの人間ですから当然、感覚や価値観も共有しやすく、意思の疎通もスムーズだったのではと思います。
その他【タイプ2】の選手は下記の通りです。
・戸郷 翔征選手
・牧 秀悟選手
・岡本 和真選手
・周東 佑京選手
侍ジャパンの選手30名を分析してみたところ
感覚型…11人/行動型…10人/思考型…9人
となっており、奇跡的な素晴らしいバランスでチーム編成がされていました。最強なわけです。
どんな小さなチームや組織であっても、人材のバランス、適材適所の人事は必須です。そこさえ間違えなければ強くて、勝てる、そしてトラブルのないアットホームな組織を作ることが可能です。
『数字で読み解くWBC侍ジャパン』次回につづく。
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