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イサブロウ₁₃
2024年7月4日 00:40
うつらうつらと眠くなって…気が付くと灰色の薄暗い景色の中に私は立っている私は何時も何も出来ないただ流れる時を眺めてるだけ時折私が視える人がいて避けて歩く人がいる私は自分が目を覚ますまで此処に居るだけの白い影法師だ
2024年7月3日 02:39
今はもう人が居ない人が住まう住居が朽ちて点在するだけの廃村どの家も木々や草花に埋もれ蔦に覆われた家ばかりもう暗い時間に此の村の道路を通ると道路脇の家に居た老爺の前を何回も何回も通るんだ陽が登るまで此の村から出る事が出来ない
2023年7月2日 20:03
此の白い仮面の下見つめる視線があるの気付いているのかお前の影に潜み夢に潜り密かに側をすれ違う身体に原因の分からぬ引っ掻き傷に気付かなかったか?近頃は僅かな血の味では満足できぬ此の白い仮面の私と視線が合ったなら覚えの無い傷から血が流れ出てるはずだ
2023年7月2日 19:58
我、封じられし者暫しの間眠って居たのだあと数日で目覚める者なり
2023年7月2日 19:47
赤目の鬼①姿を隠して身を潜めて居てもどんな暗闇に居ても此の赤い眼は赤色のままだ鬼の隠せぬ赤目感情のままに暴走せぬ様に静かに闇に溶け込んでみせる今は静かに鬼は何処にも居らぬと思う程に…
2023年4月18日 11:06
目に見えぬ者の気配が足元からする影の中から外の様子を伺いながら何者がの息遣いが聞こえている気がするその気配は夜を待っているみたいで夜になれば巨大な闇の者が現れ足元に居る人間を見下ろしている暗い頭上から闇の者の巨大な目が人間を見ているのだ
2023年4月18日 10:49
見えない人が変に思う「此処にある在庫全く減らないよね仕入れたのに」見える人が言う「あぁ!その在庫の上に居座ってる子が居るから減らないよずっと居るもの!」「見えてるの?そんな事ある?」「あるよ。其の子がいる限り減らないよ」それ以来スペースを空け物を置かなくなった
2023年4月9日 18:09
夜道でマンホールを踏み越え進むと気のせい…か?何かの気配がした気がして振り返るとマンホールから首の長い獣が出て涎を垂らしながら此方をジッと見ている足元からはまだ出て来てない獣の身体を引き摺る様な音が聞こえている
2023年2月20日 13:38
冬籠りの時期に現れる妖精狩り其の身体は余程、美味いのか?肉片も血も無く残るのは骨と羽根だけだ其の残骸が無造作に捨て置かれている
2022年9月6日 10:51
森の妖精は顔を隠しあやかしの子の姿に扮し森に迷い込んだ人間の子を揶揄う「僕達ウサギさんだよ」「ほら足元に蛇が居るよ」「鬼さん、だ〜れ」「楽しいねえ」と、笑いながら子供が奥に行かぬ様にする森の奥には目覚めの悪い春の精霊が眠っている春の精霊⤵️
2022年4月18日 08:37
手に有る刄は命を次々と斬り付け血が錆びになり骨は刃を綻ばせた此の身体が傷だらけになろうとも骨が砕けようとも身が腐り悪臭を放とうとも此の身や骨が一片でも残る間は刄を振り続ける此の身から血が飛び散り赤く染まった木の葉がこの地から消えるまでは…。
2022年4月18日 08:32
朱色の黄昏時吹雪で薄く霞んだ景色春を待たずに腹を減らした者が目覚める飢えているからか神経が研ぎ澄まされ美味しそうな者は匂いで分かる眠っている間に伸びた爪空になった腹が狙った者の全てを喰い尽くせそうだ喰い尽くした次の日は錆びた赫色の夕日に染まる
2022年4月17日 20:19
森でズルズルと音がする何かを引き摺りながら来るモノが森の妖精だ森の妖精が言う「死にたがっている人間なんて幾らでも居るだろそいつ等を拝借するだけさ」と引き摺って来た屍を無造作に穴に投げ入れた直ぐに染まった真っ赤な紅葉は人の血の匂いがする
2022年4月17日 19:33
埋もれる事の無い鮮やかな赤瑞々しさを纏い他よりも輝いて見える雪にも染み入る様な赤色静けさの中に凛と咲く艶やかな赤い花