イサブロウ₁₃

基本 𝕏 に投稿してます Noteでは 季節ごとにマガジンに分けてます つまらない出…

イサブロウ₁₃

基本 𝕏 に投稿してます Noteでは 季節ごとにマガジンに分けてます つまらない出来事も 常識に当て嵌まらない事も 普通じゃない事も 聞くに耐えない事も 多種多様な不思議な事も 身の毛もよだつ怖い事も 日常に起こるんだ 📌イサブロウ₁₃のグッズをSUZURで販売中

マガジン

  • けがれた者達の歌 夏陰

    夏の季節に書いた 夏の詩と物語の在り処

  • あるイラストからの創作詩

    Twitterで絵を創作題にして書いた詩です 📌Twitterリンク先を貼ってあります

  • けがれた者達の歌 冬景

    冬の季節に書いた 冬の詩と物語の在り処 #雪ん子 #お化けの子 #妖 #柊 #白い狼

  • けがれた者達の歌 春雷

    春の季節に書いた 春の詩と物語の在り処

  • #藤丸  #イラスト #落書き #絵

    物語の中のイメージや雰囲気が少しでも伝われば…

最近の記事

  • 固定された記事

📌けがれた者

汚れた者達がクスクス笑う。 鬱蒼とした森の中で 汚れた者達がクスクス笑う。 足を躓いただけで 汚れた者達がクスクス笑う。 笑い声が、する方を見回すと 汚れた者達がクスクスしながら言う。 『僕達の姿は見えないよ』 汚れた者達がクスクス笑う。 私は立ち止まってみた。 汚れた者達がクスクスしながら言う。 『前に進む事を辞めたの?』 汚れた者達がクスクス笑う。 私は後ろを振り向いた。 汚れた者達がクスクスしながら言う。 『もう、戻れないよ』 汚れた者達がクスクス笑う。

    • 黒鼠

      手に入れた 此の生き物の色を 黒く替えようかと 蟲達が 森に増やした 茸を集め歩く 捕まえた生き物に 茸と薬草を 混ぜ合わせて 薬を作り 此の薬を食わせるのだ 数日 経つと 生き物の 爪も毛も鋭くなり 全身の色が黒くなる 呪いの 黒ネズミの出来上がりだ

      • 森に蟲

        森に 雨が降り始めると 森の所々で 土がポコポコと 盛り上がる 森に 雨の川が出来る様になると 土に埋もれ 隠れていた 蟲達が涌いて現れるんだ 土に塗れた蟲達は 森の彼方此方に 触れて廻るんだ 雨が上がり 時が経つと 蟲達の触れた場所には 苔や茸が姿を表す

        • 雨音

          今朝は ずっと 雨音がしてたんだ アスファルトに当たる雨音 傘に当たる雨音 海風が作る 波の模様と 水面に重なり増える 雨の丸い波紋が 幾重にも重なって 乱雑になる 雨音のノイズだけが 耳に響く

        マガジン

        • けがれた者達の歌 夏陰
          260本
        • あるイラストからの創作詩
          144本
        • けがれた者達の歌 冬景
          441本
        • けがれた者達の歌 春雷
          409本
        • #藤丸  #イラスト #落書き #絵
          37本
        • けがれた者達の歌 秋暁
          275本

        記事

          赤い砂漠

          私が此処に来る様に 誘ったのだ 呼べば来るのか 赤い砂漠

          対等

          対等な立場に居るつもりが ズレが生じ 老婆心を 持つ様になるの? 相手に対して 親心を持っているなんて ヒヨコが可哀想ね

          綺麗事ばかりの呟きに 善意と言う名の 棘を刺す 自分の理想道理に 他人を誘導する 愚かな行為ね

          霧雨の森

          霧雨が 森を包み込む 樹々の 濡れた葉から 雫が落ち 私は其の雫を集め 糸を通し 編んでいく 森の緑と 雨雲が 雫に映り覗き見る 光刺す所が良いかと 編んだ物を 放射状に 広げ置くんだ 森に風が緩やかに吹き抜け 蜘蛛の巣の 雨の雫が 揺れている

          空を漂う

          薄皮を大きく広げ 身体に空気を含み彷徨う 私の手足が 風に流れる様に 長く伸び クルクルと 彼方此方に渦巻く 此の手足に 吸い付くのは砂ばかり 空を彷徨い 墨を吐けば 視えずにいた景色が 露わになる

          曇り空

          空を隠す曇り空に 雨を連れて来る予感 雨色の景色を 待ちわびて

          熱波を纏う獣

          太陽が熱く 地表が焼け付く 熱波の中に立つ僕は 指先の皮膚から ジリジリと 此の爪さえも 焼けて熱を持つ 焼けた爪で 撫でる様に 触れた果実は 表皮を焼き 裂けて 果肉が露わとなる 焼けた音と 焦げた甘い匂いが 空気に漂う 蠢く物達に奪われぬ様 果実に 僕の跡を付ける

          熱波を纏う獣

          熱波

          乾いた 喉からは 水を欲し 息さえ荒くなり 吸い込む空気は 焼けていて 更に喉を痛めていく 掠れた声の出にくさが 更に 喉を痛める

          私は 白い華の 美しさに見惚れていて 意識に強く 焼き付いている あの 甘い華の薫り 華に触れて 声を出せぬ様に あの喉元を噛み千切って 私の世界に 引き擦り込もうかな と 思案したりもする 薫りだけを残し 消える刻 私は密かな本音が 其処に有る

          綺麗な翅から 鱗粉を振り撒きながら 飛んで行く 誘う先に 甘さがある様に 美しくて蝶に 魅入ってしまう 美しさを 手に入れたくて 誘われた 芋虫が 蝶を喰い潰す 芋虫は 大人になれば 蝶になれると 知らずに 友喰いをする 旨味なんて 無いのに…ね

          焦げた夜

          昼と夜の境目に立ち 空を眺め見る 空が少しづつ 茜色に燃え 空は 炭色に染まって逝く 空の残り火が チカチカと瞬いて 焼け焦げた空に 瞬く星が出来るんだ

          収集物

          私は 歪な種や 不揃いな欠片を集めていく 歪な種は土に植え 不揃いな欠片は 似た欠片を側に置く 歪な種が育つ刻は 奇異なる物か 異形なる物が 現れる前兆か 不揃いな欠片が 1つになる刻は 何か物かが集まる前兆か 視えぬ物達が 静かに蠢く刻を 私は密かに覗き視る