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『もう一度、人生がやり直せるなら何がしたい?』その回答に自分自身でハッとした。

先日、家族での食卓で、こんなたわいもない、どこにでもあるような会話をしていました。

「もう一度、人生がやり直せるとしたら、どんな仕事がしたい?」

子ども達の性格や、好きな事、特性、特技、趣味趣向。
これからの将来展望をどうするかっていうのは、子育てをしながらの大きな課題でもあります。

仕事だけが全てではありませんが、
こうなりたい、こうありたい自分をイメージして、それに向け、逆算的に努力していくことも必要です。

今みたいに、家族でわいわいと何不自由なく暮らしていくためには、それ相応にお金も必要です。
とは言え、ギスギスして、しかめっ面で仕事したくはないし。
やっぱりやるからには好きなことや、誰かに貢献できる仕事が良いのかも。
そんなことを話していました。


もう随分と前から、何度も子ども達に聴かれては応えてきたことです。
ぼく自身が何で今の仕事(消防)を選んだのかって。

プライベートでも、腰を据えたなら、多くの人から問われる質問です(笑)
(よほど、ぼくが変わり者に見えるんですかね?(笑))


簡単に書きます。
学生時代、将来に悩んでいた際に色々と考えて導いた結論です。
今で言うSDGs的なことです。
ぼくは理系でしたから、工業系などの生産関係の仕事は、環境を破壊してでも利益を追従していくという姿勢が納得できませんでした(当時の想いです)大学院や大手企業さんからもお誘いをいただきましたが、お断わりしました。
一方で、消防の仕事は、「助けてほしい」という方のところに駆けつけ、命や暮らしを守る。
そんなシンプルゆえに尊い仕事です。
身体が資本の仕事だし、危険と隣り合わせで、ぼくなんかには向いていない仕事と百も承知でしたが、その職業を希望しました。


その選択は間違っていたとは全く思っていませんが、
公務員特有の各種制限・制約のようなことがまぁまぁ何だかんだとあります。

また、公務で実現できないことを、プライベートで実現すべく、NPO法人をたちあげ、地域づくり、未来への希望を繋いでいっています。


というのが、ぼく自身の現状です。

子どもからの質問に戻ります。

『お父さんは、もう一度人生があったとして、何の仕事がしたい?』


ん~、、、
そうだなぁ・・・。

『警察官か、救急医になりたい』
とっさにそう答えました。


だって警察官ってカッコイイじゃないですか。
消防と似たようなジャンルの仕事かもしれませんね。困っている人を助ける仕事で、県民の安全・安心を守ります。
ぼくたち消防は、予防というジャンルはあるものの、基本的には、災害や救助現場が発生してから仕事を開始します。
一方で、警察官は、事故や犯罪が起きる前に、未然に、悪いヤツを捕まえたり検挙したりします。
ぼくも、暮らしや街を守るため、身を挺してでも、悪いヤツらを捕まえたいと共感します。

救急医もカッコイイじゃないですか。
たったひとつしかない命。
その灯が消えかかっていたり、突然の事故や病気で、その人を助けたい。
その知識や技術をもってして命を救う、とても尊い仕事です。


でも、みんながみんな、できる仕事ではありません。
学力や体力や、キツさがあります。
そしてまた、
現実的には、とっても大変な仕事だろうと思います。
心身ともの、ツライことは多いようです。


そこで家族にツッコまれます。
「どんだけ正義感あるん。」

(笑)

たしかに、そう言われたら、そうだなぁと思いました。
もう一度、人生のチャンスがあるとして、また大変な方に向かおうとするなんて、アホなのかなとも思いました(笑)


いやいや、ちょっと待てよ。
ぼくの本音、本性の部分で言うと、
そりゃ楽して暮らしたい。
のんびり好きなことだけして、ダラダラと生きていきたい。
楽して金儲けができたらこの上ないです。
それが理想です。
本音で言えばそうだと思います。


でも・・・
たった一度しかない人生だから、
やっぱり何かに貢献したい。
多少の自己犠牲があっても誰かのために生きていきたい。
利他の心と言うのでしょうか。
自分がキツイとかは二の次。
そんな想いが増します。


家族にツッコまれて、
自問自答して、その答えを改めて感じたような気がします。


仕事でもツライこともあります。これまでも多かったです。何とか乗り越えてきました。これからも自分の職位なりに考えていこうと思っています。
プライベートでは忙しすぎます。
家事や育児もあるなか、NPOの活動、PTAや地域活動、子どものバスケだってあります。

NPOの活動なんて、やめてしまっても何ら問題ありません。
元々は何も無かったわけですから。誰から宿題にされているわけでもありません。

時間削って、体力削って、お金つかって、やっています。
別に褒められるわけでも、称えられるわけでもありません。

地域活動の支援なんて、ぶっちゃけめんどくさくて、プレイヤーが居ないのも理解できます。
各種講座や講演会をしたって、準備するのが大変だし、ぼく自身に大金が入るわけでもありません。
団体を運営したり、皆さんとの気持ちや意見を合わせるのも大変です。みんなそれぞれに忙しいから気を回すのもとても骨が折れます。
活動が大きくなるほど、知名度も上がっていき、仲間や関わる人も増えていきますが、その分、内輪ノリの繋がりが薄れていくような気もします。

内にも外にも、大変なことばかり。
全部放り出したいって思うことも多々あります。


それでも・・・

どんどんとニーズをいただきます。
市民活動としての必要性を感じます。

やっぱり、このまちで、
このまちの未来や、
このまちで育っていく子ども達のために、
各種活動をやっていかねばと思います。

誰もやらないからぼくがやるんだ。
誰もやってないからこそぼくがやるんだ。

ぐるぐると何周も思考をめぐり、
たった一度しかない人生に、
こんな想いを注いでいるんだって。


たわいもない会話から、とっさに答えた回答。
その回答へのみんなからのリアクションに、
自分のアホらしさを見つめつつ、自分なりの大切な価値観へとたどり着きました。

ツライこと、大変なこと、キツイこと、悲しいこと。
やればやるほど、いっぱい出てきます。
わざわざ荒波へ向かわなくても、平穏な暮らしもあるんだろうと思います。

でも、そんなこんなで、
ぼくの暮らしや人生を彩ってくれて、素晴らしい価値を生み出していると思います。
ぼくの人生での輝きになっていると思います。



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貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。

冒頭の写真は、紫音(しおん)|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。


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