「つらい家庭環境で育った経験」を活かせる職業がある
「親=子供を愛する」という絶対方程式はありません。
親から愛情を受け、不自由なく大人になれた方たちは非常にラッキーです。
世の中には機能不全家族で育った人たちも普通にいます。
身体的虐待
心理的虐待
性的虐待
ネグレスト(無視・放置)
これらです。
心身ともに未成熟な幼少期から「つらい・さびしい」という経験をしてきた彼ら(彼女)は、普通の家庭で育った人とは違う価値観や思考の偏りを持っていたりします。
“アダルトチルドレン”
という言葉を知っている方も多いと思います。
「安全基地」を知らないまま大人になった人たちです。
「安全基地」についてはこちら↓
※アダルトチルドレン長いので「AC」に略します。
大人になってからも「生きづらさ」を感じてしまいやすいACですが、実はつらい家庭環境で育ったACだからこそできる職業があります。
なので今日は
AC気質の人に向いている職業のお話をしていきます。
まぁ絶対ではありませんので、あくまで参考程度にしてくださいね(^^)
「福祉や貧困問題」に関わる職業
福祉や貧困問題と関わる仕事をしていると、職業柄ネガティブな話題に触れることが多くなります。
そうなると「ある程度ネガティブなことに耐性がある人」じゃないと、だんだんとしんどくなってきます。
そこを深く考慮したときに
AC傾向の弱い人は少し適性が弱くなってしまいます。
また、全ての方がそうではないのですが傾向として
自己肯定感が高く外交的な人は周りにポジティブを押しつけがちです。
「ポジティブハラスメント」なんて言葉も出てきていますが、AC傾向が強い人でこれをやってしまう方は、そうそういないのではないかと思います。
さらにACでない人は「家族=幸せ」という考えを持っていることがほとんどです。
そして残念ながら人間は
自分自身が経験していないこと
真逆の価値観を持っている人
これらを、心から理解することは不可能です。
なぜなら自分が未体験の領域だからです。
知識として理解することはできますが、体験した人よりも深いレベルで理解することは出来ないようになっています。
これは脳科学の分野では「経験記憶」と「知識記憶」と言います。
なので一般的な家庭で育った人が、機能不全家族で育った人の気持ちや心の傷を理解してあげようと思っても無理なのです。
一方で、機能不全家族で育ったACは愛のない家庭環境が存在するということをよく知っています。
なぜなら自分自身が体験しているからです。
これはネガティブな問題を多く扱う貧困問題や福祉の現場で働くにあたって、非常に役立つスキルとなります。
実際、カウンセラーや社会福祉士、ソーシャルワーカーとして活躍している方は「自分も機能不全家族で育った」ということが多いです。
特に自分自身のトラウマ経験を乗り越えた心理士というのは、経験としてクライアントの気持ちや置かれた状況が分かるので、活躍の場が広がる可能性が高いです。
そのため「つらい家庭環境で育った経験」は、心理的にネガティブなことを扱う心理士やカウンセラーといった職業を行うにあたって、かなりのメリットとなるのです。
まとめ
今日は「AC気質の人に向いている職業」についてお話してみました。
悲しい、苦しい、という気持ちに本当に寄り添えるのは、それを自分自身も体験したことのある人間だけです。
戦争を体験した人の気持ちは、戦争を体験した人にしか分かりません。
戦争未経験者は口で「それは大変だったね」「つらかったよね」と言うことしかできません。
気持ちを共有し、一緒に涙を流すのは難しいのです。
涙を流したとしてもそれはきっと「もらい涙」でしょう。
戦争体験者の本当のつらさを理解することはできません。
話を戻しますが
そういった「共感」や「心から寄り添う」ということを考えると、福祉や貧困問題に関わる仕事はAC気質の人が一番向いていると言えます。
私がもしも助けられる方だとしても
「同じ体験をしたことのある人がいいな」と感じます。
今日はそんな感じです(^^)/
最後まで読んでくれてありがとうございます。
また近々更新します、ではでは!!
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