西澤伊織の思考と暮らしの日記帳

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西澤伊織の思考と暮らしの日記帳

株式会社WADACHI 代表取締役 https://www.instagram.com/shiga_no_nishizawa_fufu

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最近の記事

三種類の「次の仕事へ続く道」

働く上で、仕事には三つの種類があるのではないかなと思います。 1つは、「次もあなたじゃないといけない仕事」。 2めは、「次はあなたじゃないほうがいい仕事」。 3つめが、「次があなたじゃなくてもいい仕事」。 です。 例えばとても気に入った髪型にしてくれる美容師さんがいるとして、自分自身は今後もそのヘアスタイルを維持していきたいと思ったらどうでしょうか?  髪の毛を切っている作用点にあるのはハサミの刃ですので、カットという仕事はハサミがしている、人は誰でもいい、と言える

    • タバコと宗教

      一般常識に則った場合、見えないものの力を信じる様な言及をする際、一般的には前置きが必要になってきます。 例えば「私はアカデミックな人間ですが、この様なご縁は本当に神の計らいだなと思いました」などの前半の部分です。何かの偶然を自分が勝手に神に感謝するのならば、「私はアカデミックだが」、は本来は不要です。それでもやはり人と話す際はその前置きは必要になります。どうしてでしょうか?これは「私はアカデミックという事実に裏付けられたものを対象とする仕事に携わる、物事の分析を極めて公平か

      • 天才が去ったのなら

        僕がアメリカの大学にいた頃随分と苦労したのは作文を書く授業で、これはEnglish 101と呼ばれる向こうの国語にあたる授業なのですが 、僕はこの簡単な授業をおそらく2回落第していて、その次の普通の人なら難しくもなんともない English 102 は4回落第したのですが、こちらは学生生活の中で遂に合格することがありませんでした。理由は作文を期限内に書き上げることが一度も出来なかったからです。 例えば作文のテーマが「アメリカの原住民」だったら、「リザベーション」とアメリカで

        • 飛び石は果たして飛んで来るのか

          車に乗っていると厄介なものの一つに「飛び石」というものがあると思います。一般的に高速道路は特に飛び石が多いと言われていて、自分の車のバンパーや時にはフロントガラスにまで傷がつくという現象が起こります。 飛び石の正体を知ると面白いのですが、実は飛び石なるものを生み出しているのは意外にも自分自身です。 どういうことかと言いますと、別に前方を走る車のタイヤが仮に小石を蹴り上げたとしても、それは本来はただの小石にすぎませんから、なんでもない話です。でもあなた自身がその小石に向かっ

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        • ほろ酔いで、書いたもの
          0本
        • 働き方に、疲れた人に
          8本
        • 頭をめぐる、想いなど
          30本
        • 暮らしと食の、想うこと
          12本
        • ユーモアに関するアレやコレ
          5本
        • 【ご報告・告知 アーカイブ】
          4本

        記事

          ここ最近近所で非常に丁寧な戸建住宅のエクステリアのお仕事をされている職人さんが二人で毎日仕事をしているのだが、年配の親方のほうが向こうから歩いてくるのが窓越しに見えたので下に降りて声をかけたところ、同業ということもあってしばし気さくにお話ししてくださった。 その話の中で僕自身が今後の取引をするお客さんの価値観や感性がこのようにこちらと合致していればと思っているのだけれども、なかなかそうなるとどうにも絞れずにまだ探している最中なんです、という話をした後、これまで携わってきた仕

          理解度を測るすべ

          他者のある物事の理解を測るために「テスト」というものが存在すると思うのですが、その「物事を理解しているかを測るすべ」もまたどのように理解すれば良いかということを考えることができます。つまりテストは何を見るためにどのように作られているのか、ということです。今回は自身のテスト作成の経験からお話を進めていこうと思います。 例えば "china(チャイナ)" という文字を見ると、ほぼ世界中の人がそれは「中国」を指す、ということが分かります。これがもし「中国という国名を英語でなんと言

          "@"の意味について考える

          英語の"at " とは「その場所に(いる)」という意味ですが、ここから二つのお話をすることが出来ます。 一つはEメールアドレスなどに使われる"@(アット(マーク))"。 そしてもう一つがSNS上のアカウントとしての"@"です。 僕の仕事用に長年使用している現・会社のメールアドレスは Hello@chamber.tokyo といいます。"Chamber" は僕の個人事業主時代の屋号から来ていまして、今でこそ領収書を作成してもらいやすいように株式会社WADACHIと名前が変

          "@"の意味について考える

          愛を言葉にする必要はあるか

          この週末は長年の役目を終えた弊社の倉庫の壁を解体していまして、交通整備的な必要性から大学教員の友人を呼びましたら最終的には率先して解体を進めくれて随分と助かったなと思いました。 (解体の進む役目を終えた弊社井の頭倉庫) お礼に彼の自宅に色々と食べ物や飲み物を夕方持っていったところ、二人きりの時にお酒を飲みながら彼がポロリと口にしたことが興味深かったのでそれについて今日は少し触れようかと思います。 曰く彼は「愛している (I love you - I love you,

          愛を言葉にする必要はあるか

          精神科医・アルフレッドアドラー(1870-1937)

          滋賀から東京に戻ったら一見普通ではあるのにトイレの水位がやたらと下がっていたので何かしらの問題が発生しているかもしれないと思い、使用せずここ2日ほど外のトイレを使っていました。多分僕にトイレを貸してくださったお店の方々はこのブログを見ていないと思いますが、もし見ていたらお手洗いを貸してくださってありがとうございました。 夕方、過去に仕事でお世話になった人から電話がかかってきたので切りぎわに先の問題を相談したら(欲しいものが売ってる店が見つからない)、そういうのを解決するアイ

          精神科医・アルフレッドアドラー(1870-1937)

          突然の訪問をすることは

          大人になってから時々「いついつに電話をかけてよろしいか」という連絡を前もってもらいます。仕事をしていると基本的に相手を「忙しい」と仮定することがデフォルトとなっていて「お忙しいところすみません」といった語り口が生まれます。これは一般に言う社会的マナーということだと思いますが、話の内容はせいぜい10分そこらで終わることが大抵ですから、セッティングしようと働きかけてくれるその時にもう話してくれた方がありがたいことが多いと個人的には思います。 実は僕は「失礼ですが、今忙しいのです

          突然の訪問をすることは

          やがて減りゆく空気なら

          私ごとではありますが(と言いつつここに書く全ては基本的にいつも私ごと)、先々週の土曜日に次男が生まれたので、いつもこれを書いていた東京のコンピューターから遠ざかり1週間ほど滋賀県の自分や妻の実家で過ごしていました。 久しぶりに東京に戻り仕事机のデスクトップを起動させると、瞬間的に「考え事に適しているのはやはり東京だ」と思います。少なくない日本の著名な作家たちがあえて東京に住んでいないという事実がありますが、あのメリットを僕自身が理解するにはまだ少し時間がかかるのかもしれませ

          また出かけられるその日まで

          いっとき、すごく身軽に旅行するのが粋だと思っていて、機内に持ち込める手提げかばん一つでヨーロッパやアメリカを旅した時期がありましたが、まぁ実際は正直少し無理があるなと思うに至り、10年以上使った日本メーカーのスーツケースを新調したのが2015年のことです。最初から既に「いって」る(関西弁?=傷付いている)かのようなボディーのデザインがトレードマークのイタリアのスーツケースメーカー「クラッシュ・バゲージ」は当時まだ日本では新しいブランドだったと思いますが、一番大きいサイズのもの

          また出かけられるその日まで

          「全ての支出は仕入れ」の発想

          この2ヶ月あまり、食事はほとんど全て食材から調達して料理しています。この背景には、実は暮らしの中のできる限り多くのものから「価値を生み出そう」という僕の一種の意図的な取り組みがあります。 お金の流れは大きく分けると収入と支出だと思いますが、もう少し支出のほうをズームしてみると「仕入れ」と「支払い」に分けることができます。(厳密にはもっと分けられますが、会計学ではないので今回はこの二つに分かれるという前提で話を進めます。なお、会計用語も少し使いますが、あくまでもプライベートな

          「全ての支出は仕入れ」の発想

          信頼できる詳しい人たちがくれたキッカケ

          僕は格安SIMを長年愛用しています。格安SIMの初期の頃を覚えていらっしゃる方もおられるかなと思いますが、初期は「電波状況が悪くなりやすい」と言われていました。近年殆どそういうことはありませんね。 格安SIMを僕に紹介してくれたのは小学校時代仲良くしてくれた上級生です。もちろんスマホの話なので、それは成人してからのことなんですが、いま思い返せば彼は初期の「テック系」の家の子供で、父親がIBMのエンジニア、家族みんなの趣味がアマチュア無線、シリコンバレー帰りの帰国子女でした。

          信頼できる詳しい人たちがくれたキッカケ

          質問しない代わりに付き合う

          質問するということは非常に重要で、特に僕が教員として尊敬するハーバードの教授だった故クリス・クリステンセン教授の言葉を借りると、「正しいタイミングにおける正しい質問」は集団・個人を問わず進行する会話の中で大きな意味を持ちます。クリステンセン教授は質問を「個々の発見を促すもの」と定義していますが、同席している人間にもその発見は波及していくことですから、集団の中での「正しい質問」はあらゆるシーンにおいて極力する方が良いと僕は考えています。 しかしながら、良くも悪くも「質問」とい

          質問しない代わりに付き合う

          寝込む

          週末に友人が「普段怒るのか」と聞いてきた。 怒らないイメージがあるのだと思う。そして実際のところあまり怒ることはない。 ちなみに時々心理学やマネジメント関連の本などで目にする見解に、誰かに対して「怒らない」人間は他人にさほど関心がないのだと主張するものがあることを知ってはいるが、僕自身のケースにはそれは当てはまらないと思っている。というのも僕は昔から怒ると寝込んでしまうから怒らないのだ。 僕はどうしたわけか腹がたつと無性に眠くなって寝てしまう。寝てしまうとこれまたどうし