24時間営業をやめると昼間の売上が3割減る理由を探ってみた。
ローソンのシーチキンおにぎりと玉子焼きが大好きな いなつち☆稲田智 です。
セブンイレブンが24時間営業を短縮する実験をするらしいですが、「小売業が24時間営業をやめると、昼間の売上が3割減る」というデータがあるそうです。
この理由がはっきりしていないようなので、私なりに仮説を考えてみました。
仮説① 近所の郵便局、行かない問題。
私がよく行く郵便局は一番近くの郵便局ではなく、少し離れたところにある24時間受け付けている郵便局です。
今まで無意識にそうしてたのですが、なんとなく自分の心理が理解できました。
それは、
「せっかく行ったのにやってなかったら嫌だから」
です。
近くの郵便局は昼間しかやっておらず、土曜日は午前のみ、日曜日は休みです。行ったのに空いてなかったということが何度もあり、それ以来、無意識に避けるようになっていたのだと思います。
つまり、人は確実に開いているであろうお店を無意識に選んでしまう習性があるのではないかということです。
たとえそれが近所であっても、わざわざ行ったお店がやってないというのはコスパが悪く、自然とリスクを避ける心理が働くのだと思います。
仮説② 新幹線「ひかり」どこ停まるんだ問題。
新幹線の「ひかり」が停車する駅は不規則です。静岡や浜松に停まり、豊橋に停まらない静岡重視パターンと、静岡や浜松に停まらず、豊橋などに止まる愛知岐阜重視パターンがあります。
以前、東京から静岡に行くとき、見事にこのパターンにはめられました(笑)。すごい速さで、静岡駅を通過したとき、世の無常を感じるとともに、その状況を甘受する自分が少し高尚な人間になれた気がしました。しかも次の停車駅は豊橋!
それ以来、無意識に「ひかり」に乗るのを避けているもう一人の自分がいます(笑)
「ひかり」のように便によって停車駅が異なる場合、間違って乗ってしまうリスクを回避するため、いちいち調べないと行けません。調べればわかるじゃんと言われるかもしれませんが、正直調べたり考えたりめんどくさいです。
つまり、人は利用するのに手間がかからないお店を無意識に選んでしまう習性があるのではないかということです。
お店が何時から何時まで開いてるかをいちいち調べたり、覚えたりするのも面倒ですからね。
24時間営業の是非。
仮説をまとめると、人は利用するのに頭を使わないお店を無意識に選んでしまう習性があるのだと思います。
24時間営業というのは、もともとは深夜時間帯の売上を見込み、収益を最大化しようという取り組みだったのでしょう。しかし実際には、顧客の頭を使わせないことにより、来店の心理的ハードルを下げる仕組みに転化してきたのだと思います。
人手不足の現在、深夜にほとんどお客さんがいないのに、24時間営業を続けるのはサービス過剰ではないか?と純粋に思っていました。コンビニもさることながら、新宿や渋谷には24時間カフェなどもあるようです。ラーメン屋もそんなに深夜までやらなくてもと思っていました。
しかし、24時間営業をやめると深夜の売上分ではなく、昼間の売上が3割落ちるというのは盲点でした。それを聞くと、セブンイレブン本部の気持ちもわからなくもないです。
人手不足の状態で24時間営業を続けるなら、ある程度機械化をしないといけないと思います。
最近はオフィスの中にもセブンイレブンの自販機が登場しています。例えばコンビニの中も自販機ばかりにしてしまい、ホットスナックとかおでんとかだけ人が介在するとか、あるいはAmazon Goのように無人レジなどに頼っていくしかないのかもしれません。
今の日本は人手不足が深刻ですが、むしろこれをいい機会と捉えて無駄なオペレーションを機械化、自動化し、本当に人間がやらなければならない仕事のみに凝縮される未来を期待します。
おわり。
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