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#8 変動金利か固定金利か問題。

#8 変動金利か固定金利か問題

前回、「#7 いくらの家を買えるのか問題まとめ」を書きました。
前回の記事はこちら↓
https://note.mu/inatch/n/n89d64a72c3ba

今回は住宅ローンについて。
住宅ローンでは、変動金利か固定金利か、10年固定みたいなのにするかを選ぶことになります。

変動金利、固定金利って何でしょうか?以下の通りです。

・変動金利:市場に合わせて変わる金利
・固定金利:最初のまま変わらない金利
・10年固定金利(※):最初の10年は固定金利、その後は原則変動金利 ※10年以外もあります。

で、どれがいいかなんですが、ここでの観点は売り手(銀行)の気持ちになって考えてみましょう。

銀行は、利息を乗せてお金を人に貸し、その利息で儲けています。なので、利息を多く取りたいと思っています。

2019年1月現在、金利は超低いです。変動金利で0.4%台。
銀行は今後、金利が上がることはあれど、下がることはないと考えています。

この超低い金利の状態を「固定して」お金を貸したら、銀行はあまり儲かりませんね。仮に将来、市場の金利が上がったとしても、「固定金利」で貸した場合、銀行は金利を上げることができません。せっかく市場金利が上がったのに、金利を上げられず、その分利息を取れないのです。だから全期間の「固定金利」を銀行は勧めてきません。銀行の住宅ローンのホームページでも下の方のわかりにくところに記載があったりします。

でも、「変動金利」でお金を貸したらどうでしょう?現在、金利が超低い状態ですから、これから先はもう上がる確率の方が高いでしょう。変動金利の場合、市場の金利が高くなれば、金利も上げられます。なので、利息で損するリスクが低いのです。だから「変動金利」を銀行は勧めてきます

この思考を消費者側に切り替えると、利益とリスクが真逆になります。

・「固定金利」:将来金利が上がっても、低金利のまま払い続ければよい。金利上昇のリスクは銀行が持ってくれる。
・「変動金利」:将来金利が上がったら、高金利を払わなければならない。金利上昇のリスクは消費者が持つ。

ここまで見てみると、住宅ローンを何にしたらよいかはわかるかと思います。もちろん今後ずっと金利は上がらないという賭けに出られるならその限りではありません。

で、よくある「10年固定」みたいなやつは、10年経ったら変動金利になっちゃうので、意味ありません。実質変動金利と考えていいと思います。

まとめると、

・「全期間固定金利」

というやつが2019年1月時点では最適と考えます。

売り手の論理から解放されましょう。


※ここに記載の考え方は、金利が超低い2019年1月時点で成り立ちます。金利が超高い時代であれば、変動金利にして金利が下がるのを待ったほうが良いでしょう。

※最初変動金利にしておいて、金利が上がってきたら固定金利に借り換えする説もありますが、変動金利が上がってきた時点ですでに固定金利の方が先に上がってる仕組みのようなので、どこまで効果があるかはわかりません。

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