誰だって誰かのヒーローで、誰かにとっての悪役。

「あの子、いい子ぶってるよね。笑」

人に優しくすれば、
誰かの機嫌を損ねるの。

「あの子、いい子ぶってる」
「絶対裏表あるよ」

人に意地悪すれば、
誰かが悲しむ。

でも、どこがで誰かが喜んでるの。

「あの子、ざまーみろ」

優しくすることは、
誰かを助けることだって
信じてたのに。

その優しさがひとを傷付けたり
怒らせたりする世界は、どうして。

誰かのヒーローになりたい。
なんて
簡単に思ってたけれど

誰かがヒーローになるには
悪役が絶対にいて。

主役がいれば
それを引き立てる役が必要になるの。

その悪役に手を差し伸べようものなら、
一気にヒーローの座から転げ落ちる。

不思議ね、不思議。

悪役になんて、なりたくないけれど
いつのまにか誰かの悪役になってて
気付かないうちに傷付けられていて。

ヒーローになんて、なりたくない。
悪役になんて、なりたくない。

主役が1人じゃなきゃいけない人生なんて
世界なんて、悲しくてたまらないよ。

私の人生は、私のものなのに。

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