見出し画像

トランジットも楽しむ移動術(海外の場合 エジプト編)

おさらい

前回の海外旅行でトランジットも楽しむことを覚えた。海外旅行だとトランジットも多くなる。まずは日本国内の場合、海外の場合(メキシコ編)をどうぞ。

トランジットも楽しむということで、メキシコの次に行ったのは以下のルート。メキシコの時同様、今回もコロナ前の話になる。

(1)往路

岩国―(ANA)―羽田―(電車移動)―成田―(スカンジナビア航空)―コペンハーゲン(約4時間のトランジット)―(ポーランド航空)―ワルシャワ―(ポーランド航空)―クラクフ深夜着―次の日(アウシュヴィッツ訪問)―その次の日早朝便(ポーランド航空)―ブダペスト(約4時間のトランジット)―(ペガサス航空)―イスタンブール―(ペガサス航空)―シャルムエルシェイク

岩国→クラクフまではマイル交換で特典航空券。
クラクフ(アウシュヴィッツ)に行きたかったのと、トランジットで30時間~40時間ってなかなかないので、クラクフまでの航空券にした。クラクフ→シャルムエルシェイクはスカイスキャナーで検索して購入。

このルートにしたのは、まずエジプトの紅海でダイビングがしたい!と思ったのが最初で、エジプトに行くなら・・・中東経由かヨーロッパ経由だなーと思い、あ!そういえばアウシュヴィッツに行きたいなーと思ってたんだった!と思い出し、アウシュヴィッツ経由でエジプトに行くか、というのがこのルートの出発点である。
それでアウシュヴィッツのことを調べると、近くのクラクフという町から往復するのに丸1日はかかりそうだ。ということは前泊後泊もしないといけないな。うーん、特典航空券はここまでにしといた方がいいのでは、ということになった。アウシュヴィッツでは唯一の日本人ガイド、中谷さんにぜひお願いしたかったので、あらかじめメールしておき予約をしておいた。
深夜着→アウシュヴィッツ訪問→早朝便となるとかなりハードな日程になりそうだが、まぁしょうがない。自分で決めたことだし。

成田空港のゲート

コペンハーゲンでは4時間のトランジットである。前述のとおり、鉄道が乗り入れしていることと街中までの所要時間が短いため、超弾丸であるが街を散策できるぞ!
コペンハーゲンに着いて、飛行機を降りる時も1秒でも早く入国できるようにズンズン進む。イミグレまでも小走り。そのイミグレで典型的な質問が飛び出す「How many days do you stay?」「4hours!」
「ん?4hours?」と二度見される。「Just transit!」怪訝そうな顔をされたものの、問題はないのでスタンプを押してもらう。
ターンテーブルでの荷物待ちもないので、さくさく進み外へ!

コペンハーゲン空港の鉄道駅
ホーム

コペンハーゲン中央駅の目の前にはチボリ公園も!

公園入口
公園の中には入らなかったが外から激写

夕方で電飾キラキラしてて幻想的な公園だなぁ。これがデンマークか!(それだけ見てデンマークと決めつけるのもどうかと思うが)
中央駅周辺でぶらぶらできるのは約1時間。キレイだなーと浸っているヒマはない。とにかく歩いて街の雰囲気だけでも味わっておこう!

早歩きで散策してすぐ駅へ!

コペンハーゲン中央駅

ここで乗り遅れたらあとの2フライトも乗れなくなってしまう!そこの緊張感だけは持っておかないと。

空港に着いて食事取ってなかったことに気づく。空港のコンビニで簡単に済ますか。それにしてもデンマークって物価高いなー。

ワルシャワを経由して深夜のクラクフ。

クラクフ駅

クラクフ→アウシュヴィッツ訪問→早朝フライトでブダペストへ。

濃密なアウシュヴィッツでの時間を過ごす

ブダペストでのトランジットは約4時間。空港から出て動き回るのは約2時間。

ブダペスト空港

ここからイスタンブール―シャルムエルシェイクまではLCCなのでチェックインの時間が限られている。そのことも考えてここでは1ヵ所ピンポイントで立ち寄るつもりだった。そう、「だった」のだが・・・。
ちょうどランチ時のトランジットだったのでどこかでランチしよう!そう思い、レストランやファーストフードなどを検索するも、なかなか目ぼしいものが見つからず、空港からタクシーですぐ行けてそこそこのレストランだったらランチやってるだろう!と楽観的に考えていた。
いざ、そこのレストランにて。「ランチしたいんだけど?」「ダメだ!無理無理!」と言われたかどうかは分からないけど、手を横に振られてとにかくそこではランチ営業してないようだった。
がーん。どうしよう。迷ってる暇もないし、今からスマホで探すのも大変(海外でパケット通信すると高くつくし)、ということでぶらぶら歩いてみることにした。

特になにもない空港近くの街

20分ほど歩いた時、少し先にショッピングモールぽい複合施設が!ここだったら何か食べられるのでは!早歩きになり目指す。
フードコートがあり、そこにハンガリー料理のお店もあったので即決。
ショッピングモールをぐるっと早歩きでまわり、空港へ。これがほろ苦いハンガリー入国となった。ハンガリーは温泉が有名なのでどこかに入りたかったなー。なぜか10年以上前からハンガリーの通貨フォリントの硬貨を1枚だけ持っていた。到着時、チェックインまで時間があるのでスーツケースは一時預かりでお願いするのに硬貨を使用した。ここで使うことになるとは!

ブダペスト―イスタンブール―シャルムエルシェイクはペガサス航空というLCC。スルーチェックインができず、イスタンブールでスーツケースをピックアップして、またチェックインしないといけない。イスタンブールでは3時間ほど(記憶が曖昧だが)だが、入国はするものの空港からはほぼ出ることは期待できない。それでもちょっとでも空港周辺でも、と思い徒歩数分レベルの範囲で歩いてみた。イスタンブールは18年ぶりだったので、とりあえず挨拶のメルハバ!だけ思い出した。18年前の時と通貨の単位がすっかり変わってて、0の数がちょっと少なくなっている。両替してしまうと再交換しづらいから、少額でもクレジットカード使うか!
トルコ料理食べたかったが、時間ないし探せなかったので目の前にあったハンバーガーで空腹をしのぐ。

イスタンブールには2つの空港がある。国内線や近距離線が主に発着するサビハ・ギョクチェン国際空港と長距離や国際線が主に発着するイスタンブール空港(利用時はまだ工事中でアタチュルク国際空港でした)がある。今回はサビハ空港発着で、コンパクトかつトルコ色たっぷりなローカル空港である。

空港正面

イスタンブール滞在はそこそこにシャルムエルシェイクへ。

シナイ半島のみの滞在なら観光ビザ不要だった

シャルムエルシェイクでは1週間ほど紅海でダイビングを楽しみ、エンリッチド・エア・ダイバー・スペシャルティ・コースでスペシャリティカードも取得した。日本人インストラクターもおられたので言葉の問題もなし!

さすが、エジプト イスラム寺院
ダイビング中①
ダイビング中②


(2)復路

シャルムエルシェイク―(トルコ航空)―イスタンブール(着いた時点でファイナルコール 走る)―(トルコ航空)―ロンドン(9時間トランジット)―(ANA)―羽田―(ANA)―岩国

すべてマイル交換の特典航空券。
この中でトランジットの時間が長いのはロンドンと羽田。イギリスは未踏の地だったのでロンドンで散策できるじゃん!それで即決。羽田でも時間があるので、空港近くのスーパー銭湯でも言って疲れを取るか!なんてことを考えていた。その時までは・・・。

シャルムエルシェイク空港は厳戒態勢だった。何年か前に爆弾テロがあったようで、ダイビングの送迎の車もホテルに入るたびに車の底もミラーで確認する丁寧さ。電力メーターを鏡で確認するミラーのようなものでくまなく確認していた。さらに空港に入るときからゲートまでの間に3回ほど荷物検査があった。
そこでちょっと恥ずかしいやり取りがあった。自分は便秘なので泊まりの時はイチジク浣腸を持ち歩くようにしていて、機内持ち込みの荷物にも入れておいた。保安検査のあと免税店エリアの直前でも荷物検査があり、ジップロックに入れておいた100ml以内の液体を見せろと。問題ないっしょ!と見せたら、これは何だ!?と。イチジク浣腸を英語で説明できます?イチジクはfigだけど、形のことだから中身のことを指しているものではないしなぁ。しょうがないからジェスチャーで示しましたよ。空港でエジプト人と日本人が爆笑でしたよ。日本だったら小声で言うところだけどね。

今回のイスタンブール行きは前回とは違う国際空港の方だ。世界最大級の空港は建設中だったのでその前身のアタチュルク空港だった。空港に着いた時にはロンドン行きがファイナルコール(最終搭乗案内)。やばっ急がないと。広い空港をはぁはぁいいながら40超えのオッサンが全速力で走ってるのはさぞ滑稽だったのでは。アジア人が走ってる!と。

ロンドンに着くと、イミグレは長蛇の列。さっさと出たいんだけど!!イライラし始める。たまたまイスタンブールからの同じフライトで日本人の方がおられ、日本語でいろいろ話ができた。ロンドン在住だそうだ。
さぁ空港出れた!バッキンガム宮殿に行き衛兵交代式見たかったのにーーーー。イミグレに時間かかったからここは諦めることに。目指すはビッグベン。自分の中ではロンドンの象徴みたいなもんだしな。

工事中のビッグベン

この近くを散策してみるか。テムズ川沿いに歩くと気持ちいいかもなー。ふと見ると大きなゴンドラみたいなものが。

複数人乗っているのが分かってもらえるのでは

ロンドンアイっていうんだって。の、乗りたい!
値段!?うーん、迷ってる時間はない。乗ろう!はっきり覚えていないが、日本円で4000円以上はしたはず。たかっ。
上から見ると、ロンドンの街並みが見える!これだけでもロンドン市街に出てきたかいがあった!

テムズ川を上から

次に行くのは大英博物館。

入口で荷物検査のため並んだ

エジプト帰りだし、ロゼッタストーンだけは見とかないと。めっちゃ広い博物館だけど、ロゼッタストーンは入ってすぐのところにあり、人がたくさん。これか!象形文字。

教科書で見たこの光景

他も見たいが、時間がないのでこれくらいで。1時間ほどで博物館をあとにする。

大英博物館のあたりもぶらぶらしてみるか。

30分くらい周辺を歩いてロンドンの空気を感じ空港へ。ビートルズで有名なアビーロードにも行きたかったけど、それは次に来た時の楽しみにしとくか。
そういえばロンドンでは1回も食事できなかったな。機内でスナック菓子とか自由にどうぞ、のコーナー確かあったから、それで我慢するか。ANAの国際線では小腹空いた人のためにスナック菓子コーナーがあったな。

羽田に到着。ここでスーツケースをピックアップして国際線ターミナルにて国内線のチェックインとスーツケースを預けよう・・・とした。で、さっと空港脱出してスーパー銭湯に行っている予定っだった。
ターンテーブルでスーツケースを待つも、全く出てこない。1人いなくなり、また1人いなくなり、どんどん減っていく。ターンテーブルが止まった。ん???????どういうこと?

うわーロストバゲージだーーーーーーー。

初めてのロストバゲージ。ターンテーブル横のカウンターに行く。「あーそうなんですね、はいはい」てかんじで必要事項を記入していく。
「ちゃんと見つかりますか?見つからないとどうなりますか?」「9割くらいは見つかりますから」それしか言われなかった。「見つからなかった場合の補償も・・・使用していれば原価よりも下がる可能性もあります」みたいなことも言われたように思うが、動揺していてあまり覚えていない。機内持ち込みのリュックサックしかなく、それで国内線に乗り帰宅するしかない。せっかく5時間くらいトランジットの時間があったのに、ターンテーブルで待ち、カウンターでロストバゲージの書類書き、スーツケースが無いことの凹みで、空港で夕飯食べるだけになってしまった。

岩国空港から帰宅し、スーツケースの中にあったものを羅列していく。モバイルPC、ダイビング器材が高価な部類で、あとは衣類や眼鏡、日用品などなど。スーツケースもリモア製でこれも大切なもの。購入時の価格では補償してくれないからどのくらい目減りして返金されるんだろう。

次の日、航空会社から連絡があって、スーツケースが見つかり、ロンドン→羽田便に搭載されて戻って来ると。搭乗した次の日の同じ便で戻ってくるらしい。東京から山口まで宅急便で送ってもらい、2日遅れで手元に戻ってきた。
今となっては想像でしかないが、イスタンブールでスーツケースの乗り継ぎができなかったのではないかと考えられる。ファイナルコールで人間だけは搭乗できたが、荷物は間に合わなかったではないか。日本のようにスタッフも急いでスーツケースを運んでくれる・・・とは考えにくいしね。

話はここで終わらない。

車輪がなくなっている!

車輪が1つ丸々なくなっていた
通常だとこんなかんじ

側面が凹んでいる!すぐ航空会社に連絡すると、航空会社の責任で修理してもらえるらしい。でも、凹みは通常でもできるものだから無償の範囲ではない、と。え?ボクが自腹で払えと!?
側面でしかもものすっごい力を加えないとできないような凹みだということを伝え、修理のところにもそれを伝えた。後日、それも無償でしてもらえるような凹みだという連絡が入り、2ヵ所直してもらうことに。

スーツケースが帰宅して、2時間でまた旅立っていった。それから2カ月くらいだっただろうか。忘れたころに修理が完了して手もとに戻ってきた。

教訓

・時間が限られているので、事前に調べておいてスムーズに動けるようにしておく。電車の乗り方、地下鉄路線図、所要時間など。
・イレギュラーなことが起こったら、その範囲の時間で何ができるかをすぐ模索し、予定していたことを諦めることも含めフライトの時間を優先する。
・その場で余韻に浸るよりも、移動しながら雰囲気を味わう。
・ユーロなど他でも使える通貨は別として、その国のみでしか使えない通貨、再両替が厳しい通貨の国ではクレジットカードをなるべく使う。
・時間は常に気にする。スマホには現地時間がすぐ分かるアプリを入れておく。(グアムで1時間間違えていて乗り継ぎに遅れそうになった経験あり)
・機内持ち込みの荷物は街歩きできるものも準備しておく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?