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考え方

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自分にとって、好き嫌い、支持不支持、善悪などの評価如何にかかわらず、考えさせられた、新たな視点を学んだ、考えるに値する重要さがあったと感じた記事を記録しておく場所です。この記事リ…
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2021年8月の記事一覧

「無気力」からも意欲の泉は湧いてくる

その学生は、なんと言っても「無気力」だった。返事も「はい・・・」「わかりません」と、気の抜けた感じ。指導を私に託した先生によると、卒論を書く時期になると大学に来なくなり、もう二回も卒業し損ねているという。
こりゃ、無理やりやらせても言ったことの半分もできないのは目に見えていた。

教えても「はい・・・」と生返事で、わかったのかどうかもわからない。旧帝大生だから理解力はあるはずだが、とにかく気力がな

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斧を砥ぐことの価値

斧を砥ぐことの価値

仕事では日々の忙しさに追われ、根本的な問題解決に手が回らないことがよくあります。

やらなきゃいけない大切なことがある。でも、日々の業務が忙しくて着手できない…このような問題を『樵のジレンマ』と呼びます。

昔々、樵が木を切っているところに、旅人が通りがかりました。
ある樵が、必死に木を切っていました。

そこへ通りがかった旅人が、

樵の斧は長く手入れがしてないようで、刃がボロボロです。
これで

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多様性のある社会で、お金の価値がやけに高くなる理由

多様性のある社会で、お金の価値がやけに高くなる理由

世界が多様になるほど、なぜかお金や数字のパワーが強くパラドックスについて、仕組みと対策のお話。

社会が多様になるほど、年商やフォロワー数、RT数のアピールが増えていきます。

多様な社会は価値観が多様多様な社会には多くの価値観があり、人によって大事なものが異なります。

まさに十人十色、理念の上では素敵なユートピア。

…ですが、価値観の多様化は、無条件の善ではありません。よいことと合わせて、課

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「頭が悪い」なんて死ぬまで分からない、死んでも分からない

私は「できる子」をさらにできるようにすることにはほぼ関心がない。このため、子どものころから成績優秀だったという友人から「篠原の話、俺にはあまり当てはまらない」と言われるのだけれど、当たり前。なぜなら私の関心の外だから。私の関心は、「できない」とみなされている子への対策。

近年、勉強のできない子は、先天的にできないのだとみなす大人が少なくないのが気になる。もっと踏み込めば、気に入らない。「できるは

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