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ZAZEN BOYS「らんど」の上陸を震えて待つ
「良いもの」というのはその名に反して良いばかりではない事が多い。
美味しいものでも沢山食べれば太るし、平和な休日も永遠ともなれば退屈だ。
つい数時間前、ZAZEN BOYSが新たにMVを公開した。
来年発売予定の新譜に収録される「永遠少女」という曲だ。
それはもう、大変な衝撃を受けた。
頭を鉄パイプでぶん殴られたかの如く脳内は乱れ、頭の中に湧くのは「格好良い」や「凄い」といった純粋な称賛ではな
夏も半ばのこの頃のこと
四季にはいずれも始まりと終わりがあるが、こと夏においてはそう表現される事が多いように感じる。
私自身も秋の始まりや冬の終わりに比べ、夏だけはやけにその境目がはっきりとしているように思う。
今年の夏はとても暑い。
あまり覚えていないがおそらく昨年も暑かったのだろう。
よく「昔と比べると暑くなりすぎて空調無しではいられない」と言われるが、昔の夏がどれほど暑かったのかはもう思い出せない。
思い出の中の
雨に沈んで呼吸もままならず
雨ばかり降っていて、気がつけばもう梅雨らしい。
私のあの春は何処に行ってしまったのだろう?
湿度が高いとまるで本当に水の中に沈んでいるような気持ちになる。
これくらい中途半端にじめじめしているのならいっそのこと全部水の中に沈んでしまえばいいのにとすら思ってしまう。
こんな事を書いていて「天空の城ラピュタ」の水の中に沈んだ街を思い出した。
あの映画はとても好きというほど好きなわけではないのだが、
春雨に溶ける心もあるか
今年初めて見る桜は道端に落ちる汚れた花びらだった。
私が知らぬ間に春が終わってしまったのかと焦ったが、辺りを見回したらまだ桜は咲いていて安堵した。
この季節は少し冷たい風とようよう暖かくなりける陽がぼんやりと辺りを包み込んでいて、まるで夢で思い出の風景を見ているような感覚を覚える。
この曖昧な温度感は何かに似ているなと少し考えてみたら、美術館の空気に似ている気がする。
美術館は作品を劣化から守
僕の(ーの)命日(誕生日)
ずっと誕生日が苦手だった。
誕生日おめでとう。
死ぬまで50年。
誕生日おめでとう。
死ぬまで49年。
人は老いていつか死ぬ。
誕生日とはその時までのカウントダウンのようで、そんな不吉な事を笑顔で祝福している人たちが不気味で仕方なかった。
だから僕は努めて人の誕生日を覚えようとしなかったし、たとえ知っていても祝いの言葉は決して口にしなかった。
同じように僕は自分の誕生日を絶対に知られないよ
存在しない曲の歌詞 #3
いつか見た夢のことを思い出している
あれは5年前か10年前かこれからなのか分からないけれど
ふとした時に思い出してとても懐かしいような気持ちになる
水の中に沈んだ街の歩道を歩き進んでいくと
誰一人歩いていないショッピングモールに辿り着く
そこには誰かと一緒に行ったような気もするけれど
その誰かの顔は思い出せないでいる
夢の中の人達とは昔から友達だったかのように微笑みあっていたけれど
夢から覚めた今
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私は2022年だとか2023年だとか枠組みを作って目標を立てる事を窮屈に感じてしまうのであまり好きではない。
私は外に出た時は暇つぶしにその時思った事をnoteに書き連ねているのだけれど、後から見直すとあんまりしっくりこなくて消してしまうという事を繰り返し続けていた。
少し困っていたのだが、最近になってふと気づいた。
この様にまるで賢いかのように見せるが如き書き方をしているから妙に構成だのなん