日常と思考

この頃考えていることなどをちらほら書いていこうと思う。

数ヶ月前に不慣れながら頑張って一つ曲を作った。
「何度も」というタイトルで、きっかけは横断歩道を渡っている時に思い浮かんだ「回転する虹彩の輪郭」というフレーズが気に入ったからだった。
意味合いは特に考えていないが、瞳は感情を顕著に示すとかそんなニュアンスな気がする。

メロディは多少NUMBER GIRLを意識していて、向井秀徳のいわゆる「オレおさえ」のコードを意識してみたらソリッドでネガティヴな雰囲気を出すことができたと思う。

【VoiSona】存在する曲 #1 何度も【オリジナル】
https://youtu.be/vX0Pxe_mpo4

サウンドとしては稚拙かも知れないけど、初めての曲ということもあり思い入れがある。
自分の声のだるっとした無感情な雰囲気も割と気に入っている。

最近は新しい曲を作ろうとしている。
テーマはありふれたものだが「世界の終わりの過ごし方」にしようと考えている。
先日ある人のこのテーマの曲を聴いて、自分ならどうするかな?と単純に疑問に思ったのが始まりだ。

歌詞のベースはできているんだけど、どういうメロディにするのか悩んでいる。
普通に歌にするのか、ポエトリーリーディングにするのか、明るくするのか暗くするのか、色々と難しくてまとまらない。

イメージ的にはスイセイノボアズや吉田一郎不可触世界みたいなものをぼんやりと浮かべている。

過去の自分は自己の中で肥大化する感情の吐き出し方について苦慮していた。
自分で言うのもなんだが、人よりは多少強い感受性を持っていると思う。
取り込んだ感情は溜まる一方で、それを形にして表現するミュージシャンや芸術家をとても羨ましがっていた。
そして同時に自分にはその才能がないことも理解していた。
それでも一年ほど前から綺麗な形でなくてもいいからとりあえず吐き出してみてはどうかなあと思い、作曲を始めた。

私の作るものは音楽的に格好いいのか微妙なところだが、この行為を実際に行う事自体が自分にとって大切なのだと思う。

と言いながらも誰かの共感を得たいという気持ちも否定はできない。
自分のために始めた事だけれど、それでも誰かに届いてはくれないだろうか…と期待する気持ちは皆少なからず持っているんじゃないだろうか。

私はできる限り沢山の人に届けばいいなあと思っている。
それは単純に沢山の人に褒められたい、認められたいと言うよりも、多くの人が私の作ったものに触れて、自己の中で噛み砕いて消化する、その機会が増えたらいいなあと思っている。

その為に何もしていないわけではないのだけれど…当たり前だが沢山の人の目に触れてもらうようになるのはとても大変なことだ。

私が今やっている事は目指すべきところに繋がっているのか、正直微妙なところだと思う。

でも私はそんな夢を追い続けることを、割と気に入っている。