記事一覧
あの夕暮れの光を目指して
2013年秋、私が大学3年生の時
師匠(足立さん)に初めてこんなブランドをやってみたいと話したとき
「布を考えるひとも作るひとも、買うひともみんな幸せで、その幸せでションヘルが残っていけたらいいよねえ」
という話をしていた。(足立さんは覚えてるか分からない)
「そんなふうになったら最高だなあ」って2人で想像してとても幸せな気持ちになった。
でも「そうなるにはどうしたらいいのか分からないなあ」と2
20代の私、ありがとうさようなら
今日は20代最後の日
特に何もないのだけど、日記的に今の気持ちを残しておこうと思う
10年って長いなあ
1年はこんなにも短いのに
この10年は「布」と共にあった
「布」と一緒に過ごすことを願った10年だったように思う
「布」が大好きになって
「布」に私のことを必要と思ってもらいたかった
「布」のために感情を熱く押し出して
できたこともたくさんあった
その景色は素晴らしかった、すごいものを
1 TEXTILE 1 STORY : SUSHI GUNKAN(2020)
お寿司シリーズ(2019)を作った後、「軍艦」も作りたい…という気持ちが沸々と湧き上がってきた。
やるなら絶対モコモコに仕上げたい。海苔から今からこぼれそうなほどのモコモコ。数年前に作った「うにといくら」のアイディアを昇華させたいという気持ちが強かった。
軍艦をやるとなればドビー機(無地やチェックなどが織れるベーシックなタイプ)ではなく次回もジャカード機(曲線が織れる)。ジャカード織りだと紋紙
1 TEXTILE 1STORY : SUSHI (2019)
無性にお寿司を食べたくなる時がある。
この感情は今やきっと世界中の人が思うことではないだろうか。東京オリンピックが近づいていたこともあり、海外の方に向けたテキスタイルを作りかった私はお寿司をモチーフにしたテキスタイルをつくることにした。
糸の質感を出すのが得意なションヘル織機であれば、ネタのツヤ感やシャリの粒々の感じが出せるはず、とまずは糸選びから始まりました。
ベースとなっている部分は綿。
春が来た。新年度のお知らせ
なんだか久しぶりの更新です。
3/31にて奥田染工場とのお仕事はひとまず終了いたしました!奥田さんあさみちゃん奥田染工場のスタッフの皆様本当にお世話になりました。
新年度からはterihaeruとNINOWに専念いたします。
去年の日記を眺めていると年末あたりが一番辛かったので、時間がたったんだなあという気持ちと、奥田さんに引っ張りあげてもらって本当にありがたかったなあと思いました。
八王
NINOW vol.6の振り返り
早いものでNINOWも6回目が終わりました。
今年は東コレが1ヶ月早まったのでNINOWもいつもより早めの日程でした。スケジュールは少し早かったかも!そんな中でもアパレルのデザイナー様ご来場いただきありがとうございました。とっても感謝です。
こんな世の中になって色々な形式の展示会を試みてみたけど、やっぱり布は触んなきゃわかんないよなあって思う。ずっとオンラインでは難しいだろうなあと思っていたの
布のことを知るのはご飯を食べることと同じ
私は名古屋のことがあまり好きではないと思っていた。内輪ノリの感じも自分たちのダサさを認めない感じもあまり好きではなかった。もういっそのこと「赤味噌県民です!!」と開き直って伊勢丹も定着しない土地柄をみんなで笑い飛ばせれば大阪のようになれるのに、と思っていた。
でもいざ離れてみると、自分の国が愛おしくかわいいものだなあと思えるようになってきた。名古屋駅のタカシマヤに行きたいし、リトルワールドやドン
これは布の修行らしい
八王子に来て1ヶ月が経った
山が近い。畑はある。川もある。田んぼはない。駅がでかい。一宮駅よりもでかい。金山駅ぐらいの大きさと規模感です
「あ、ここはあそこに似てるな」と地元と関連づけながらちょっぴりのホームシックを癒すような日々です。八王子は多治見っぽいです。
八王子の著名な機屋さんにも伺えてとても嬉しかった。こっちの機屋さんも整経(経糸をつくること)をされるそうで、そういうところは尾州と
「ションヘル織機は本当に必要だろうか」
私が大好きな「ションヘル織機」は
今この世界にとって本当に必要なのだろうか
考えても仕方ない、届く人にはきっと届くんだと思いつつ、つい考えてしまう
きらびやかなファンシーツイードも質の良い暖かいコート生地も誰もみたことの無い新しい布も、ションヘル織機が作っている
世界的にも稼働しているのが珍しいこの機械は生産性が低く今は部品も製造されていない
私がやろうとしていることは時代に逆行している
カットテキスタイルでできるものアレコレ
新年あけましておめでとうございます!なんだか大変な年があけても時間が進んだだけですが数字が変わったのでちょっと気分も変わりますね。不安はいっぱいだけれど進まなきゃならないな、と思っています。でも最近自分が2018年から大殺界だったらしく今年まで大殺界らしいので落ち込んでます。。。
さて!たまには商品の紹介もせねば...とterihaeruのテキスタイルの商品で「カットテキスタイル」という長さ20
布の歴史の最先端は私たちなのだ
この前、前橋に行ったときに見つけた新井淳一さんの書籍。
桐生タイムスに当時連載されてたものを書籍化したものだそうで
ご本人が書かれているものだから、すごくリアルに感じられる
桐生という街が織物を中心にとても文化的で美しい精神を持っている人々が多かったことがよく分かる
だから今の桐生があるんだなあ、と読んでて納得しました
また桐生にいきたいな
新井淳一さんの前にも織物に携わるひとがいて、きっと今は