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息子語録

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ひとりで楽しむにはもったいないので息子の1言を呟いています。
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2019年12月の記事一覧

散歩中、いきなり「お母さんは僕の友達!」と抱きついてきた。そして「お母さんがどこかに行ってるときは僕がお母さんになるね。」脈絡はまるでないのだけれどきっと、1人で毎日、頑張ってるんだろうなと思う。甘やかしだとダメだと言われても甘えてくるうちは応えてあげようと決めた日。

1人でやった身支度を誉めたら
「僕は世界一の人気者だからね。」自己肯定感が高いどころかふっ切ってる感じではないか!そうやって自信をつけて自立して、人生を謳歌してもらいたい。そうだね。君は世界一だよと伝えたら「僕はお母さんが大好きだよ。」体調不良の時の一番の薬を貰ったようだ。

最近、わたしの頭の付近で猫のように丸くうずくまって寝ている。昨夜も丸まっていたのだけれど突然、起きて「僕、真ん中がいい!」と布団を占領。
「はい、チーズ!」とピースサイン。「よし!」とそのまま大の字に。写真撮影の夢でも見ていたのだろうか。寝言と寝相が面白すぎる。

テレビでアナ雪を見てから、アナ雪ごっこをたまにする。バスタオルでドレスを作り、髪の毛を結んでみる。
「でも、幼稚園にはしていかないよ。」と言うので理由をきいたら「恥ずかしいよ!」
男の子だから秘密にしたいらしい。

探し物をしていたのにいつの間にか辞めて遊んでいた。
見つかったのかときいたら
「まだ夢の中じゃないかな。きっと夢をみていたいんだよ。」深追いはしない主義らしい。
数時間後、探し物は夢の国からひょっこり戻ってきたのでした。
井上陽水の歌声が聴こえてきそうな昼下がり。

急に「僕は大人になったら僕に戻るの?」奥深い質問だった。
春には年中さんになるんだねと話していたら、年長さん、小学生、中学生…いろいろと肩書きがあるけれど大人になったらどうなるのか気になったようだ。
自分でいたいという気持ち。
何者かになる気持ち。これが自我なのかもしれない。

洗濯物をベランダで干していたらちょこちょことやって来て
「見て!光の雨の中を歩いているよ!」
日差しが差し込んできた穏やかな時間だった。
時々、詩人になって世界を語る。

インフルエンザ予防接種の待合室でおもむろにおもちゃを1つ持って知らない人のもとへ。
「これ、赤ちゃんが遊ぶやつだから。」ぶっきらぼうにおもちゃを渡し立ち去った。
母にはその姿が高倉健に見えたのだよ。優しく大きく育ってください。

「ごっつとって」と言われて困惑する。ごっつとは?話しをよくきいたら「5つ」のことだった。数字は「ご」だから「ごっつ」自分で仮説をたてて使ってみる。言語習得の過程を目の当たりにできてとても楽しい。
風邪で引きこもるのも悪くない。

どんなに注意をしてもずっとベッタリだから子供が風邪を引くとわたしも引く。そしてわたしの方が悪化する。心配そうに「お母さん、大丈夫?誰が僕のお世話するの?早くよくなってね。」こんなときだけ速やかに状況理解ができる。こちらが思うより世渡り上手かもしれない。

消火器を見つけた息子、そこに一緒にいた人に「これは火を消すものだよ。」「消火器、知ってるんだね。」と誉められると「消防車が出動しなくていい便利なものなんだ。」
いつも独自の見解を持っている彼。
話し合いの結果、消火器についてあらためて理解できたようです。

今日、彼は小さな荷物が届くのを待っていた。
お風呂にも入らずに、眠いのをこらえて。けれど荷物は届かなかった。「小さいのだから家がわからなくて迷子になったのかな。明日は来てくれるかな。」泣きたいのを堪えてわたしにしがみつきながら自分で納得できる言葉を呟いた。
きっと明日は届くよ。

退園するクラスメイトにお別れの言葉があるかと聞いたらしばらく考えて「いっぱい遊んだね。ありがとう。バイバイ。」
別れというのが寂しいと思い、目をうるうるさせながらの言葉。初めてのお別れ。彼の心にはどう残るんだろう。そっと見守ろう。

先日まで「僕、赤ちゃん」と甘えていたのだけれど
最近、恐竜の小さいフィギュアをよく可愛がる。
「僕の赤ちゃん、デュープルちゃん」とどこでも連れていき、お世話をしている。
こうやって成長していくんだね。としんみり。