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高井宏章 雑文帳

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徒然なるままに。案外、ええ事書いてます
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2018年10月の記事一覧

出版に問われる普遍テーマ「利潤と文化」 土田世紀『編集王』

出版に問われる普遍テーマ「利潤と文化」 土田世紀『編集王』

本記事は10月3日に新潮社のニュースサイト「Foresight(フォーサイト)」に掲載したコラム、独選「大人の必読マンガ」からの転載です。編集部のご厚意で、一定期間後にこちらにもアップしています。
今回は、大幅に加筆した別バージョンもあります。こちらは記録として残すため、原稿はフォーサイト掲載時のままですが、見出しや画像など一部を追加・加筆しています。

『まんが道』や『バクマン。』など、マンガ家

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私の一部は新潮文庫でできている

私の一部は新潮文庫でできている

縁あって、この夏から新潮社のウェブ媒体「フォーサイト」で大人向けのマンガ紹介を連載している。
硬派な媒体のなかの息抜きのようなコラムだし、単行本や雑誌を含め、新潮社にかかわる書き手のなかで、自分が末席中の末席だという自覚はある。
それでも、一連の「新潮45」の騒動のなかで、一部の作家などの同社媒体への執筆停止宣言や書店の出版物撤去のニュースに接して、「お前はどうするんだ」と自問しないわけにはいかな

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小6の娘がつかんだ「ヒラメキ」 日光を「見て 聞いて 話し合って」楽しもう!

小6の娘がつかんだ「ヒラメキ」 日光を「見て 聞いて 話し合って」楽しもう!

三女の小学校は前期・後期制で、最近、前期の成績表をもらってきた。我が家は、「よくできた教科1科目につき100円を支給する」という制度を導入している。娘にとっては臨時収入の重要なイベントだ。
支給額はおくとして、成績表の担任コメント欄に「日光移動教室の実行委員として、今年度のスローガン、『よく見て、よく聞いて、よく話し合って』という素晴らしいフレーズを考えました」とあったのが目を引いた。
ああ、これ

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「新潮45」休刊を超えて 出版再生と土田世紀「編集王」

「新潮45」休刊を超えて 出版再生と土田世紀「編集王」

本記事は10月3日に新潮社のニュースサイト「Foresight(フォーサイト)」に連載中のコラム、独選「大人の必読マンガ」をもとにしたものです。
このコラムは編集部のご厚意で毎回、noteに転載していますが、今回はコラムと同時期にアップしたnoteの投稿「私の一部は新潮文庫できている」を取り込んでまったく別のコンテンツになっています。
執筆・掲載は独断によるもので、全責任は筆者にあることを明記しま

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高井浩章 特別インタビュー by高井〇章

高井浩章 特別インタビュー by高井〇章

こんにちは、新聞記者の高井〇章です。
最近、本屋で「高井浩章」という人の「おカネの教室」という本をよく見かけるようになり、名前がそっくりで読みも同じだし、どうも年齢や人生遍歴も似ているようで、気になっていた。「記事になるかもしれない」と思い、インタビューを申し込んだのだが、結局、新聞記事では使えそうもないので、noteでシェアして消化してしまうことにする。

本名なんですか?ーーこんにちは。
「い

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