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新しい世界で僕たちはどこに向かえばいいのかな

こんにちは!

前回 "これからの働き方について思うこと" という記事の中で書いたことについて、引き続き掘り下げていきたいと思います!

BGM : Alva note + Ryuichi Sakamoto / Insen


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前回の記事で僕は「今ある仕事の多くが近い未来になくなっていく」ことについて書きました。

僕はこれを、仕事が奪われていくのではなく、新しい世界が始まるというように考えたいと思っています。

そして僕たちに今必要とされているのは、「その新しい世界の中で、自分はどうやって生きていくのか」ということを一人一人が考えていくことです。

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僕は現状を見て、日本人が世界の変化に上手く対応できているとは、あまり思えません。

僕は、日本人が世界に誇れるメンタリティを持っていると思っています。
多分、こんなに礼儀正しく、温厚で、きっちりと仕事をこなす民族は他にないんじゃないかと思います。

2014年のW杯で、日本人がゴミ拾いをして帰っていったニュースが話題になりました。
フライトアテンダントをしている僕のカナダ人の友人も、「お世辞でなく、世界で一番素晴らしい顧客は日本人だ」という話をしていました。

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僕は、このきっちりとした日本人のメンタリティが、バブルや日本の高度成長を支えたと思っています。
型にはめることが得意な日本人は、ものづくりという分野にとても長けていて、生産の時代の発展を支えました。

この前たまたま観た動画で "1989年の世界の時価総額企業ランキング" というものを見て驚きました。
世界トップ10の企業の中の8つが、日本企業なんです。

もう一度言います。
世界ランキングトップ10の企業の内8つが、日本企業なんですよ?
そんな時代があったらしいです。

しかし、時代は刻々と変わっています。

2017の世界ラインキングが この記事 に載っています。
トップ50位の中でランクインしている日本企業はただ一社、トヨタのみです。

この 30年で時代は大きく変わり、僕たちに "求められているもの" も明らかに変わっています。

それなのに「いや、我々は今までと同じ方針で突き進むべきだ」と考えるのは少し強引なんじゃないかな、と僕は思います。

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一つ、具体的な例を想像してみてください。
あなたが今、タクシードライバーとして働いているとします。
( 前回例に上げたのがタクシードライバーだったので )

あなたは「近い未来、多くの仕事がなくなる」ということをどこかでちらっと聞いたことがありました。
でも、そんなことを考えるよりも今日も明日も仕事があります。
目の前に課せられる仕事をこなさなければなりません。

ノルマはどんどん高くなり、こなさなければならない仕事はどんどん多くなります。
「仕事いやだなー」と思いつつも、辞めるわけにいかないので毎朝起きて会社へ向かいます。

そうしていると、ある時からどんどんお客さんが減っていきます。
去年まで達成できたノルマを達成できないばかりか、売り上げがどんどん減っていきます。

それでも会社のスタンスは変わりません。
「このノルマを達成しないとペナルティだよ」と言ってきます。

ペナルティは嫌なので、時間外も休日も厭わず、働くことになります。
プライベートはほとんどありません。
そこまでしても、ノルマは達成できません。

さぁ、どうすれば良いのでしょう。

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この話の中で、ナイーブに ( 良く言えば真面目に )「仕事に行かなきゃ」と考えるこの人の行動は正しかったのでしょうか。
少し前だったら、この勤勉さは "努力" と美化されていたかもしれません。
しかし、残念ながら今ではそれが怠慢になりかねません。

客観的に見れば「気づけよ」って思うかもしれません。
では、あなたの今の仕事は?本当にずっと続けられる仕事なのでしょうか。

これは勿論、タクシードライバーじゃなければ大丈夫なんてそんな簡単な話ではありません。
前回書いた通り、"25年以内に最大47%の仕事がなくなる" という研究もあるんです。

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ここでキーとなっているのは、"盲目に目の前のことを信じることへのリスク" です。

"上司が言うことや会社が言うこと"、もっと言ってしまえばあなたが当然だと思っている "常識"。
それらを盲目に信じることのリスクを考えるべきです。
何故なら、あなたはこの進化し続ける世界で生きていかなくてはいけないからです。

これだけ目まぐるしく進化し続ける世界で、"何年も同じ仕事をすることが正しいとされていた何十年も前の日本の常識" は、この今の世界でも、果たして通用するのでしょうか?

僕は、過去の常識はこれ以上通用しないと思っています。
過去は繰り返さないからです。
テクノロジーの成長はあっても、減退することはおそらく無いでしょう。

つまり、僕たちはこの先、正解の見えない世界を生きていく必要があります。
そんな中、僕たちに求められていること。
それは "正しく新しい情報を得ること" と "常識から距離を取って自由に物事を考える勇気" 、そして "気軽に実行する軽やかさ" だと僕は思っています。

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僕は「仕事なんてしない方が良い」と言っているわけではありません。
むしろその反対です。
「仕事について、もっと一人一人がきちんと考えようよ」というのが僕の主張です。

"ビジネス" という言葉の意味を僕は "お金儲け" ではなく、"それぞれがミッションを持って実現させるためのプロセス" だと考えています。

そのために、まずは今世界で何が起きているのかを知る必要があります。
そして、過去の常識から離れて自由な頭で考える必要があります。

自分が理想とする世界はどんな世界なのか。
また、自分が人生をかけて何をしたいのか。
それを実現させるために今できることがなんなのか。

僕は一人一人がこれを考えることによって、個々の働くことや生きることがもっと楽しくなるとんじゃないかと思っています。
だって、頭で考えているような理想の世界が、もしかしたら実現できるかもしれないんですから。

テクノロジーが進化したおかげで僕たちは、一人が簡単に物事を実行できる時代になりました。
SNSやインターネットを使って、簡単に一緒に働きたいと思える人と繋がれることになりました。

僕は、この変化を悲観する必要は無いと思っています。
僕たちのミッションが "作業" をすることから、新たなフェーズに進んだんだと思っています。

この新たなフェーズへ向かう今、僕たちは、これからの僕たちの生き方や自分の向かう方向を、今一度一人一人が立ち返って考える必要がある。

僕はそう感じています。

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ロンドンは今、夜の7時前です。
僕と友人は今夜 London から Glasgow へ旅立ちます。
この記事は当初 17日の夕方 (日本時間) 目掛けて投稿する予定でした。
しかし、note は予約投稿を受け付けていない上に携帯からのテキスト投稿もできない!

PC 持って荷物増やすのも嫌なので旅立ち前に投稿していきます。
行ってきまーす!

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