台東 山野精霊
こんばんは。今日は日曜日ですね。
ゆっくり休めていますか? 毎日お疲れ様です。
9月ももう中旬、明日は敬老の日です。
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」
明日、とても良い日ですね。
今は、中々実家帰れてない方々もいるよね。
もうお爺達はワクチンうったんだよな。
俺もワクチン2回接種したら一回帰る。
そういえば来月、僕等のバンドのライブがあります。
今話題の新しい筑波、楽しみにしてます。
今度告知しちゃうぞ!!
さて、今日は台湾の台東を旅した話をしていきます。
タイトルが全部漢字です。
山野精霊とは、なんぞや。彼、本編で少しだけ説明してくれています。
ここらで一度、旅の青年が旅した台湾の土地をなぞってみます。
台北→桃園→九份→基隆→新埔→嘉義→阿里山→台南→高雄→屏東→墾丁→台東→花蓮→台北。
わけぇ!! 若くないとこんなに行けません。
漢字ばかり!! そりゃそうだろ。台湾だぞ!!
旅の青年は確かこの頃、台湾に7週間くらいいたんです。
どうやらほとんど台湾の友達の家にホームステイさせていただいていたんですよね。
今回は台東の話です。地図頼みます。
台湾の南東にあるので、台東。
東(トン)とよんじゃう辺りがとても可愛いですね。
台東から花蓮(ホワリエン)へといきましょう。
台東 山野精霊
今日の空も気持ちのいいブルー。もう何もかもが過去の事、あの青い空の向こうに吸い込まれていった。
僕は地下鉄で高雄の駅まで行き、そこから台湾の南部を走る南廻り線というものに乗って台東を目指している。
本当は寂しいはずなのに、たまにの一人は妙に心地よくて、窓の外ばかり見ていた。時々見えてくる遠くの海が青くて、頭の中の地図に「俺は沖縄よりもうずっと南にいるんだもんな」って言った。
「Time For Taiwan」そうさ、僕はこの瞬間を台湾で迎えているべきだったんだって強く思ってた。どんどん台湾に惹かれて行ってしまう。このゆるさ、あたたかさ、田舎さ、そしてダサさ、すごくよい。
台東の駅に着いてバッパーを探したのだけれど、コレと言ってしっくりくるところがなくて、っていうのも僕が着いた駅は中心地からどうやら少し離れていたみたいで、バスを待って街まで出ることにした。
台東のバスターミナルに着いた。こっちの方が街は賑わっている。バスのターミナルで宿の事を聞くと、どうやらバス駅前にあるらしい。歩いて1分ってとこだ。
ふらふら歩いて値段を聞いてみると、驚く程に安い。確か一泊1500円くらいだったような気がする、もっと安かったかもしれない。少し休みたかったから、二泊くらいすることにした。
のんびり台湾を回るってのもよいもので、この一見何にもなさそうな退屈な街でも歩いていれば新しい何かが見つけられるような気がする。
歩くの大好き、どんどん行こう。
野菜やフルーツをジュースにして売っている店があったので、健康の為もあって飲んでみると、これが新鮮でさっぱりとしていて美味しかった。
なんか日本と変わらないくらい居心地が良かった。
あっと言う間に夜が来て、宿で借りたチャリこいで夜市へ。
近所の寺の脇にチャリ停めて散策。
屋台から何かを焼いた後の煙が上がっていいにおいがする。
これは牛肉、そっちはイカ。仮面を売っている屋台。
デパートの屋上にありそうな乗り物が道端で子供たちに乗り回されている。
それもこれも全部台湾の夜の風景で、やっぱどっか日本と繋がっているっていうか、古き良き街並みを見れているような気がしてたんだ。
パジャマでお出かけとか、洒落てる。かっけーよ台湾の田舎。
遊園地にありそうな乗り物に、普通の道端で乗って楽しいものかはよくわからないけれど、子供にとっては最高な事なんだろうな。
飯は、焼きそばにカレーのタレのようなもがのったものを食べた。
それから俺は台東の中心にある公園に行った。ちょうどその時期、こっちでいう提灯が公園に飾られてて夜道を照らしていて綺麗だった。
ランタンっていうのかな。ベトナムのホイアンでのランタンには敵わないのだけれど。ランタンに描かれている絵がちょっと雑でついつい写真を撮ってしまった。
公園の道の脇では小さな出店と共に三人組の音楽ユニットの小さなコンサートが開かれていて、少しだけ聞き入っては、出店を眺めて遠くで見ていた。
夜にはどんなことを考えていただろう。そうだ、夜に宿に戻ると、宿の人達家族がみんなで飲んでいたから、俺も混ざって乾杯した。そういう緩い感じが旅人にとっては心地いもので、地元の人とのふれあいや、その土地の話が聞きたかった。ロビーで気さくに話をする。何でもないこと、そんでもってお酒を一緒に飲む。
最初の日は俺と同じ部屋にはおとなしい日本人のおっさんがいたけど、その人は一緒に飲みには来なかったなぁ。仕事辞めてきて、少し一人で旅しているらしい。
それって大丈夫なのかい。人生は続く、俺も人のこと言っていられない。
古い電車が街のオブジェみたいになっている。昔はここのバスステーションまで線路が伸びていたのかもしれない。台東ってそんなところ。でも今は、新しい大きな駅が街はずれに出来ていて、みんなはそれを利用している。
街はゆっくりと動いて行くんだ、妖怪デイダラボッチの歩く速度より遅く。
台東の街は提灯に照らされていた。
光は闇に吸い込まれ、また日は登る。
僕は目を閉じる、まだ見た事のない場所まで行ってみようとしてる。
明けて、僕はバスの中から遠くの山をみていた。台湾の紅茶は甘くて、ラベルにはブラックティーって書いてある。
窓の向こうを干上がった川が流れてく。
台湾には雨季はあるんだろうか、雨が降って水かさが増えたら川も潤うだろう。
僕が乗った観光バスは知本森林遊楽区という公園に到着した。何が見たいってわけじゃないけど、自然が好きな僕は歩き出していた。
「もういいよ」、どこからか声が聞こえてくる。
「もういいよ、まだだよ」
どうしてここにやってきたのか、もうわからない。きっと宿かどこかで出会った人に情報を聞いてやってきたんだろうな。野生の動物が見られる場所、森林の中へ入って行く。
初夏を告げる虫の声を聴いて、緑色の葉っぱをつけた台湾の植物に囲まれている温室の中へ。なんていうのかな、暖かいビニールハウスの中に入ったまんま外を歩いているような、やわらかな熱気に包まれたまま緑のシャワーの中を潜り抜けてく。
猿が僕と出会う、子ザルが興味津々にこっちを見ている。
木々が奏でる音は、猿が躍って跳ねている音だ。
大きなカブトムシのモニュメントと、カタツムリの形をした置物もある。どちらも完成度は高く、公園のデッキの上にあるには勇ましい限りだ。
歩き疲れる前に、足湯を見つけたので、温まっていくことにした。綺麗とは言えないぬるま湯に足をつける。日本の足湯のように整えられていない、暖かなお湯がどこかから流れてきて、足を撫でていく自然のたまものの中、腰を下ろしている。
トンボがそれを見ていた。近くにトカゲもいてさ、按摩の効果があるという石が引き詰められた箇所を裸足で歩いて疲れを癒した。
苔が生えた東屋の屋根とか見ているとね、歴史があんだなぁって思うんだ。「山野精霊」っていうふうにここのアニマルは紹介されてた。
山道ちょっと歩いたんだけど、毒蛇注意とかいう看板が出ていて、なんてことない道も怖くなったな。道中、二人組が地べたに座り込んで休憩していた。
小鹿と遭遇した長閑な山の中。
山道を進むと丘の上に山小屋があって、そこからは遠くの海まで見える。あの青い気持ちはいずこへと行ってしまっているのか。あの時、鹿児島で見た景色と少し似ていた。
違う道を使って山小屋から降りた。あぁ、徳島の眉山から見た景色にも似ていた。まだ見ぬ美しい世界ってぎょうさんあるなぁ。
僕は今どこへ行きたいだろう。韓国。それともフィリピン、インドネシア。今はこう、行けそうな所から選んでいる。日本もいいし、はたまた中国大陸ってのも一つの手だろうと思う。比較的距離の近い場所から選んでいる。
もう少し暖かくなればイメージも広がって行くのかもしれない。
今はもう日本一周への熱も冷めている。行きたい所はと言えば、うーん。と、唸ってしまうかもしれない。そうか、ヨーロッパとか、ロシアもそうかも。
無理にどこにも行かなくていいよ。
「もういいよ。まだだよ」少し休んだらどうだい。
君は『光の中を旅してた』を書き終えるの。
ハイキングでの疲れを癒しに知本の温水プールに入って少しのんびりした後、バスでまた街まで戻って、今度は宿で自転車を借りて台東海浜公園までこいだ。
ひたすら海の風を浴びて走っていた。
2015年素敵な年になりますようにって祈ってたけど、そうなってたよ。思い出が何より大切。
次の日、近くの街まで電車で行ってそこで自転車借りて田舎町をサイクリングしていた。そこは關山環鎮自行車道って言って、野生の動物が近くで見れたり、公園中にサイクリングロードがあって走りやすかった。
もう、ずいぶん前の事だから忘れかけていた。記憶が曖昧だけど頭の中でいい具合に混ざっていい味出してる。
本当に旨い雑炊を出してくれるような店でご飯を食べた事も思い出した。
台東を巡って気持ちは穏やかになるばかり、少ない出会いも大切に、その気持ちは持ち続けていたい。
少し駆け足で過ぎてった台東での滞在。台東では自然物ばかりと話していた。だから風の中にしか文字も何も残ってない。あの時感じたことはあの時に発するのが一番だ。ここでは、過去現在未来が混ざる。
サイクリングロードで、坂道が長く続いているところがあった。ペダルも漕がずに自転車はどんどんスピードを上げていく。まるでバイクに乗っているみたい。
風を切って、突っ走って、どこまで行くの。声も届かなくなる。ゆっくりお休み、それからまた僕と話をしよう。
声がしていた、僕を呼んでいた声の方へ、そして花蓮へ。
編集後記
久しぶりの静かな旅。
台湾編で唯一の一人旅かもしれません。
これから向かう花蓮(ホワリエン)ではサンゴの親父の家にホームステイさせてもらうことになってた。あそこには何日間いたんだっけなぁ。たぶん5日間くらい。
もうほぼほぼタイワニーズと同化していた旅の青年です。
あの時願われた通りに、俺はもう『光の中を旅してた』を書き終えているんだけど、どこにも届かないと申し訳ないので、今noteでもシェアしています。第三版を編んでいる真っただ中です。
本編で書いている鹿児島の景色って、城山展望台からのこと?
台東の景色と、全然違う。桜島がめっちゃ大事。
あと、写真20万枚は大げさすぎないかい。3、4万枚くらいじゃない。
徳島の眉山ってこれか。
眉山からの景色も、台東から見た景色と、全然違う。
こいつ、記憶が曖昧だな。あれだろ、山、景色、一緒だべ。
になっちゃってんじゃないどろうか。
こわいこわい。noteだぞ!!
優しく頼む。
あ、ありがとうございます。
ベトナムのホイアンのランタンの話はこちらだね。
果たして僕はこうして呑気にnoteやらなにやらSNSチャレンジをしている場合なのでしょうか?
あなた今月来月、再来月、勉強の試験受けますよね。
大丈夫なんでしょうか。
はぁはぁ。また息が切れてます。
朝早く起きて毎時間、しっかりコマ振って管理してます。
今まで仕事に費やしていた時間、全振りして今後に充ててます。
修行僧先輩のように頑張ります。
変化がたえません。頼みたい。
後悔したくないから、僕なりに一生懸命試してる。
そういうことです。
もうそろそろ旅の物語の中でもヨーロッパ編のクライマックスを迎えますし、放ってるこちらもマジで頑張れになっています。
note越しに肩組みましょう。
どうにかなる。大丈夫。散々旅をしても、どうにかなってる。
大丈夫、時は来ます。新しい事、やってみよう。
スキ、フォローありがとうございます。
コメントしずらいよね。わかります。
何も言わないでいいです。スキです。
次回は花蓮(ホワリエン)の旅。こちらも濃いよ!!
またね。
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