マガジンのカバー画像

【自伝的随筆】『愚者、旅立つ』

9
運営しているクリエイター

#家庭

【自伝的随筆】『女帝は嗤う』4

ここ数週間、仕事もプライベートも忙しく、小説の更新はしていましたが、こちらは休んでいました。

仕事では、新しい企画を立ち上げ中で、さらには他からも仕事が入りそうで、バタバタしていました。

プライベートでは、引っ越しを決め、来年2月には新生活の始まりです。

先月から、すべて捨てる……生活環境も変え、生活態度も改め、いままで執着していた仕事も止め、交友関係も改め、一から出直すつもりで、精神的にだ

もっとみる

【自伝的随筆】『女帝は嗤う』

家庭というのは、1番小さな社会単位で、子どもたちが1番最初に属するコミュニティーであり、1番最初に社会性を学ぶ場所でもあるわけで、その段階で精神的・肉体的暴力や、夫婦・親子・兄弟等の喧嘩、親族の反社会的な言動等を見せられたら、そら、普通の子どもに育ちませんわな。

いや、自分は子どものころ、複雑な家庭に育ったけど、まともに育った、立派な大人になった、という人はいるでしょう。

それは、もちろん否定

もっとみる

【自伝的随筆】『女教皇、立腹す』3

家族機能不全……自分には全く関係のないことだと思っていました。

そういった環境下で育った子どもたちがいるんだな、可哀想だなぁ~と、まるで他人事でした。

自分は真面な家庭に育った、極普通の、平均的な子どもだ、と。

ですが、毎日のように繰り返される喧嘩のなかで、普通の子どもが育つわけがない。

そもそも何を持って普通の子どもというのか定義が難しいのですが、私にとっては家族内の喧嘩がトラウマになっ

もっとみる

【自伝的随筆】『女教皇、立腹す』

実家は決して裕福ではありません。

貧しいというわけでもありません。

普通というのがどういうものか定義するのが難しいですが、毎日3食食事ができる、普通の家でした。

両親からも暴力を受けたこともなく、もちろん言葉のそれもなく、平穏な、幸せな……それこそ幸せとはなんぞや? 定義しろ、等と言われては困りますが、子ども特有の悩みなどがあったにしても、本当に極々普通の生活を送っていたと思います。

と、

もっとみる