記事一覧
スイスで介護ヘルパー!その10「ドイツ語が聞き取れなかった私とアッカーマンさん(前編)」#入居者さんの思い出
「え~っ、私また1号室から10号室!?」マリアが大声を上げた。
誰がどの部屋を担当するか、私たちは希望を出せない。やり方がコロコロ変わるのだが、あの当時は2人がチームを組んで10人ずつ担当すると決められていた。どちらがどこへ行くか、最終的にチームの2人で話し合う。
けれど全介助の入居者さんは2人がかりでやるしかなく、選択の余地がない。逃れられない。
「私、もう5日連続で1~10よ? 5日連続、