猫屋式
詩というよりは、ものすごく短い小説の集まりです。 わざと言葉を減らす代わりに 読者自身がそこに投影されて補われていく。 そんな鏡のような小説が生み出せれば、と思っています。
猫に関する詩・俳句・短歌・散文をまとめています。
森で生まれた詩、短歌、俳句、散文とかまとめています。
雨が降っては摘めない庭の フランボワーズを今朝 摘んできた あなたが好きだった 甘酸っぱい色の 実は少し口に苦くて しかめっ面になっちゃった
怪我しない程度に でも しっかり割れた分厚い瓶を 丁寧にスポンジで洗う あなたはもう居ないのにね
ぼろぼろの 砕け散った破片を 眺め見て 両手で包む 生きてさえいればと
あなたの影に寄り添って あなたの背中に指を絡めて あなたの声と吐息だけを この世のすべてと感じられたら そんな風にシンプルな 生き方に身を投じられたら もっとずっと…
そろそろね 行ってきたいな お手洗い 聴いてる訳ない 膝上のにび
にびが来た フランスの革命記念日で 私が「鈍色の」を書いた日に 見つけてもらったそうだ まだ6週間ぐらい 人間で言えば乳飲み子である こんなちいちゃな子を捨てる神経…
絶望の底を見てる 昨日からずっと 日が変われば楽になるとか 思ったけど戯言だった 吐き出せもせず 浮き上がれもせず 昨日からずっと 同じ風景を見てる いつか上見れる…
鈍色(にびいろ)の空という 言葉に出会ってから ずっと探していた 鈍色の空 あれは重すぎ それは軽すぎ 鈍くないし 鈍重では馬鹿みたい そんな風に吟味して 毎回曇り空を…
何気なく水にさしておいたミントが 今日花をつけた 葉が落ちて ぼろぼろで もうそのまま枯れてしまう そういうことを選択したみたいな 細い枝のミントが 花をつけた 水し…
動かなくていいよ そんなに苦しいなら 歩かなくていいよ ただ自分を抱き締めて 泣けばいいよ 川が流れて 楽になるまで 休むがいいよ いつか必ず楽になる その時までは苦…
2020年10月1日 14:45
2020年9月20日 04:31
2020年9月20日 04:30
2020年8月29日 21:23
雨が降っては摘めない庭のフランボワーズを今朝摘んできたあなたが好きだった甘酸っぱい色の実は少し口に苦くてしかめっ面になっちゃった
2020年8月29日 21:03
怪我しない程度に でもしっかり割れた分厚い瓶を丁寧にスポンジで洗うあなたはもう居ないのにね
2020年7月20日 03:48
ぼろぼろの砕け散った破片を眺め見て両手で包む生きてさえいればと
2020年7月20日 03:34
あなたの影に寄り添ってあなたの背中に指を絡めてあなたの声と吐息だけをこの世のすべてと感じられたらそんな風にシンプルな生き方に身を投じられたらもっとずっと簡単に生きられたでしょうにねビリビリと少しずつ引き剥がされていく心と身体1つに溶け合うことのない狂おしさそっと手を伸ばせば触れ合える距離にいたはずのあなたがグラスに残ってたほんの一滴の甘い毒に犯されて淀んでいく霞
2020年7月18日 00:46
そろそろね行ってきたいなお手洗い聴いてる訳ない膝上のにび
2020年7月17日 01:36
にびが来たフランスの革命記念日で私が「鈍色の」を書いた日に見つけてもらったそうだまだ6週間ぐらい人間で言えば乳飲み子であるこんなちいちゃな子を捨てる神経が皆目わからん小さいけど元気で甘えた最初にママ認定してくれたので私がいなくなると1秒で沸騰しっぱなしのピーピーケトルと化す二階建ての家のどこででも聞こえるレベルだだけどママさえいればいいらしいママがダメならパパで
2020年7月15日 14:28
絶望の底を見てる昨日からずっと日が変われば楽になるとか思ったけど戯言だった吐き出せもせず浮き上がれもせず昨日からずっと同じ風景を見てるいつか上見れるのかなこんな時はとことん底を見るのがいいと教えてくれた人がいるけど底を見続けるってそれなりに辛い今度も耐えれるのかな絶望って全部奪うよね楽しいことも楽しいと感じる心も楽しもうとする気も楽しかった過去も
2020年7月14日 15:05
鈍色(にびいろ)の空という言葉に出会ってからずっと探していた鈍色の空あれは重すぎそれは軽すぎ鈍くないし鈍重では馬鹿みたいそんな風に吟味して毎回曇り空を眺めていた失礼なことだ曇り空にだってそれぞれ味があり言い分だってあることだろうにそもそも雲の上であればいつでも気持ちの晴れ渡るような晴天だそもそも曇り空を吟味することもできない50を過ぎてふと想う鈍色とは
2020年7月14日 00:06
何気なく水にさしておいたミントが今日花をつけた葉が落ちてぼろぼろでもうそのまま枯れてしまうそういうことを選択したみたいな細い枝のミントが花をつけた水しか入ってない大地にそれでも足を伸ばして何かを取ろうと踠くように枝の縁から小さな根をたくさん出してとうとう花までこさえた足もない癖に足掻く根性は私より数十倍強かったあんた、すごいなもう少し頑張ってくれたら直に
2019年7月20日 03:58
2019年7月9日 04:45
動かなくていいよそんなに苦しいなら歩かなくていいよただ自分を抱き締めて泣けばいいよ川が流れて楽になるまで休むがいいよいつか必ず楽になるその時までは苦しくて胸掻きむしってもそれでいい雨が降ったら明日は晴れる
2019年7月9日 04:35
2019年7月7日 19:20