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鈍(にび)が来た

にびが来た

フランスの革命記念日で
私が「鈍色の」を書いた日に
見つけてもらったそうだ

まだ6週間ぐらい
人間で言えば乳飲み子である
こんなちいちゃな子を捨てる神経が
皆目わからん

小さいけど元気で甘えた
最初にママ認定してくれたので
私がいなくなると1秒で
沸騰しっぱなしのピーピーケトルと化す
二階建ての家のどこででも聞こえるレベルだ

だけどママさえいればいいらしい
ママがダメならパパでもいいらしい

膝の上に乗りたがり
ドライフード三粒食べるごとに
撫でてもらいにやってくる
人間は全く怖くない

誰だ?

こんなに無条件の信頼を与えさせたあげくに
平気で捨てて行った奴は

出会えるもんなら断崖絶壁に連れてって
死ぬほどの恐ろしさを味合わせてやりたい

もちろんうちの他の子たちは戦々恐々
こいつらのケアも欠かさずしなくては

それでもずっと寂しかった
ガーフィールドが失踪してから

同じ家族でも似て非なる存在は
返って思いを募らせた

ガーフィールドもママっ子で
凄く甘えただった

多分いつまでも悲しんでるから
見かねて天から連れてきてくれたんだろう

ガーフィールドの代わりなんていないけど
にびを幸せにするよ

まずはたらふく食ってぐっすり眠れ
可愛い天使 にび

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