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口パク大歓迎 22.8.24

松尾サトルたん原作のドラマ『拾われた男』。

アレはアレとして、引き続き毎週観ている。ちなみにリアルタイムではなく録画で。


先日放送された第八話で、一見ちょっと気になるシーンがあった。


(一部微ネタバレ)


渡米している諭の兄、武志の元に、諭の家族に関する深刻なメールが送られてくる。

それをパソコンで読み、ショックを受けている武志の隣で、キーボードにちょっかいを出す、ルームメイトの子供ショーン。

武志「ショーン! やめろって言っただろ!」

かなりの剣幕で怒鳴りつける。


もし、これを何の予備知識もなく観ていたとしたら、(えぇ……ちょっとガチ過ぎじゃ?)と思ったかもしれない。

だが、これを観る前に、同ドラマに通訳として参加した俳優の方のツイッターで、このシーンが口パクであることを知っていた。

していいかどうかわからないのでツイートを引用はしないが、「拾われた男 口パク」で検索すれば出てくると思う。


ざっくり言うと、武志の怒鳴り声の部分だけ口パクにして(カメラには頭を向けている)、子役の子には「お兄ちゃんの変顔に驚いた反応をして」とだけ伝える演出とのこと。


そうだったのか……。

言われれば、“怒鳴られた”直後も子役はきょとんとした様子で、怯えた表情を見せているわけではない。

だったら、番組の最後に「こういう演出です」って表示すればよかったのに。



ドラマ的には、子役が怯えた顔を見せたほうがリアルだし、以前の演出では本当に怒鳴っていたのかもしれないが、現在はそうなっているのだという。



昔は、未成年の俳優に対する遵法精神がおおらかというかユルユルで、たとえば前にも書いたように、初代『悪女』の石田さんに、未成年でありながら煙草を吸わせる演出をさせていた。飲酒シーンなども(もちろん本物ではないだろうが……?)、わりと頻繁に出てきたと思う。


でも、あくまでそれは昔の話――だと思っていたら、ごくごく最近、「児童虐待」が疑われる演出が含まれた映画が制作されたらしい。

作品や監督名は具体的に書きたくないが、劇中で元プロ格闘家の俳優が実際に子役の少年の顔面を殴打したという。

(この件についても、上記の俳優の方のツイッターで触れられている)


ただの俳優ではなく「元プロ格闘家」が

偶然ではなく意図的に子役を殴るという演出……。


ありえないにも程がある。




「リアリズム至上主義」がこのような演出――暴行を生み出したのかもしれないが、『拾われた男』の口パク演出のように、子役を含めた俳優の安全を守る演出はいくらでもやりようがあるだろう。


この演出については素直に賞賛したい。



さて、『拾われた男』は全十話で残す所あと二話。

諭が成功するのはもうわかっているので、何かとお騒がせな武志がどうなっていくか。


まさか

あの「ダッサいなぁ」は伏線じゃないよね……?


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