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戦略の教科書 vol2. -良い戦略と悪い戦略[ブックレビュー込み]-

CEOの優先順位「いまやるべきこと」を見つけて実行する方法

CFOの戦略策定:戦略の実装はバリュエーションを向上させるハンドリングをすること

ミスを嫌ったGPU覇者

#156良い戦略、悪い戦略

8か月前

「最後のひとふんばり」 がんばることは人生において大事ではあるが、「最後のひとふんばり」をひたすら要求するだけのリーダーでは能がない。リーダーの仕事は効果的に頑張れるような状況を作り出すことであり、努力する価値ある戦略を立てることである。 つい言ってしまいがちだけに注意せねば!

「部屋の中の象」 戦略とは、本来困難な課題を克服し、障害物を乗り越えるためのもの。その課題に立ち向かわないなら戦略の意味をなさないし評価もできない。 誰もが気づいていながら口に出さない脅威、つまり部屋の中の象を放置してはならない。さあ、新たな週の始まりです!笑顔で(^_^)

~良い戦略と悪い戦略~

「近い目標」 将来が不確実であるほど、遠くを見通すよりも近い目標を定め足場を固めて選択肢を増やすことが重要。状況が流動的になればなるほど先の見通しが立ちにくいから。近い目標とは梯子を上るようなもの。一歩づつ段階を踏み、あることにだけ集中する。一足飛びなどしなくてよい!

「何をしないか」 戦略を立てるときには「何をするか」と同じくらい「何をしないか」が重要。リソースが限られた中小企業には特に大切な考え方だが、リソースが潤沢だとしても的を絞り集中投下の必要性を説く。すなわちこれ以外は悪い戦略だと。いま伴走支援の現場でもまさにこれでは。したり!

「よい戦略とは必ずと言っていいほど、単純かつ明快である」 打ち手の効果が一気に高まるポイントを見極め狙いを絞り、リソースと行動を集中すること、これに尽きる。 まあそうなんだろうな、裏を返せば悪い戦略とは推して知るべし。そのポイントがどこか見極めるのが難しいのも事実ではと感じた。

「じゃない」ものからアプローチする 考えが煮詰まったりした際にこのアプローチはとても有効であると、ベン図を使って診断士受験時代に師より学んだ。つまりガワから考えよと。 「良い戦略」も悪い戦略からアプローチすることで違いがより際立つ。この本を読み、遥か彼方の受験時代を思い出した!

「エントロピー」 普段あまり聞き慣れない熱力学用語だが、経営に置換えると組織は長い間には必ず秩序が緩む。たとえ競争環境に変化がない場合でも目標や組織行動が本来の方向に向かっているか注意しないといけない。定期的に雑草を抜き剪定をしないと庭は荒れ果てると同義とも。ウチもやらねば💦

「戦略のカーネル(核)は、診断・基本方針・行動の3つ」 病気の原因がわからないまま的確な治療法を選択しそこにリソースや行動を集中しても、根本的な解決にはならない。「臭い物には蓋」式ではだめで、都合の悪いことも敢えて明らかにしようとする患者(会社)側の姿勢も重要と感じた。

「戦略もどき」 真の戦略には選択と集中が必要。選択に踏み切れず八方美人型あるいは当たり障りないお茶を濁す程度の戦略もどきだったなら、リーダーに困難な選択を貫き通す強固な意志や政治力が欠けている証左。 手厳しいですが、もどきで右往左往させられる下の者を思うとむべなるかなと思案。

28/1,000冊目 リチャード P ルメルト(著) 『良い戦略、悪い戦略』

【戦略とは仮説】 「良い戦略とはこうすれば上手くいくはずだという仮説に他ならない。理論的裏付けはないが、知識と知恵に裏付けされた判断に基づいている。みなさんのビジネスについてみなさん以上に知識と知恵を持ち合わせている人は誰もいない」 なので、戦略請負人的なコンサルにはご用心!

<第25回>超一流の著者が超やさしく紐解く戦略論

【書評】「良い戦略 悪い戦略」【あらゆる戦略本の要素を実例と共に学べる良書】

【経営】ニトリのアメリカ撤退のニュースを見て。https://news.yahoo.co.jp/articles/04e38f627e9806cb1acabc47721d52552854f618?page=6 傷が浅いうちに撤退する決断ができる経営者は有能だと思う。