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CEOの優先順位「いまやるべきこと」を見つけて実行する方法

やることは山ほどあるし、やらなくていい仕事なんてない。今すぐやらなくてはいけないことも、先の目線も持って行動しないといけないこともたくさんある。

朝イチで経費の承認して、CSからエスカレーションされたユーザーのクレームを対応し、昼は取材を受けて、投資候補先にピッチを行い、夕方はビジネスメンバーと1on1して、コーポレートメンバーとスタックしている梱包作業をやり、夜はエンジニアと開発優先順位決め・・・
毎日、色んなことが目まぐるしく過ぎていく。

そして、どこかで火が噴きだし、それは一つではない。さらに、不定期に五月雨に巻き起こる。

スタートアップはそんな毎日の連続です。

そのような中で、 CEOが「いまやるべきこと」にフォーカスする。

当たり前のように聞こえますが、それをやるのが、どれだけ大変なことか。そのような時、私が必ず思い出すエピソードがこちらです。

「やあ、お若いの」とカーネギーはうさんくさそうにテイラーに一瞥をくれて言った。

「君が経営について聞くに値することを言ったら、1万ドルの小切手を送ってやろう」

テイラーは臆せず答えた。

「あなたにできる重要なことを10項目列挙したリストを作ります。リストができあがったら、1番目の項目から実行してください。」



この話には後日談がある。一週間後にテイラーは、1万ドルの小切手を受け取ったのだ。

「良い戦略、悪い戦略」リチャード・P・ルメルト著 P343

これだけ見ると、なんで?と思われますよね。すでにタスクの洗い出しならやっているという人が大半でしょう。でもこの言葉が指している本当の意図は違います。

テイラーが奨めたのは、単に、重要な問題のリストを作ることではない、単なる「やることリスト」を作ることでもない。

重要であって、かつ実行可能なことのリストを作るように、

とテイラーは助言したのである。

その助言に従ったカーネギーは、最も重要な目標を選び出し、どうやってそれを達成するかについて熟考したにちがいない。
だから気前よく1万ドル払ったのだ。

「良い戦略、悪い戦略」リチャード・P・ルメルト著 P344

この言葉の本当の意図は
CEOのあなたにしかできない、CEOのあなただからこそ絶対にやらなくてはいけない本当に大切なことを、埋もれている中から引っ張りだして、優先順位をつけなさい
ということです。

CEOの「いまやるべきこと」が真の意味で明確になれば、そこに向けた時間配分も行動も、周りの巻き込み方も変わっていきます。

私自身、このページを読んだ瞬間、雷が落ちる感覚に襲われ、読み終わるのを待たずして、すぐにリストを作りました。(あまりにも急ぎすぎて、そのページにリストを書き込んでいました。)
その後も、自分が追われている、見えなくなってきていると感じたら、すぐに一度立ち止まって、このリストを作るようにしています。

今、あなたにできる重要なことは何ですか?その項目は実行できていますか?一度じっくり振り返ってみましょう。

心からおすすめできる本です。毎日のように読み返していた時期あり、ボロボロです。常に手元に無いと不安になるので、kindleでも購入していました。

最後まで、お読みいただきありがとうございました!X(@YukaKayama)でもPMFに有益な情報を発信していきます。フォローしていただけると嬉しいです。

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